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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

27-11-2005 / Sunday [長年日記]

_ 昨日は一日中、食事も摂らずに寝倒した。途中で、少し目を覚ましたので、留守中に届いていた「テレプシコーラ」と「のだめ」の最新刊を読んで、さらに寝る。さすがに日本は寒い。

今回、最初の5日間は、国際シンポジウムに出席していた。初日のセッションのチェアをすることになっていた。これはとりあえず問題なく、終了。発表者の半分が日本人だったので、割と気楽に構えられたというのもある。質問が出ないときにはチェア特権の質問をいくつかしたり、このセッションの人たちとは割と同世代が多かったので、後の日程でも一緒に食事をしたりして、仲良くなった。とくに東京からの女性とは、かなり複雑な話を遅くまでしたり。大先生の誘いを振り切って、一緒に遠くのカフェまで食事に行ったりした。もう会うことはないかもしれないけれど、とても印象に残る人だった。

旅行中、おおむね、お天気はよく、とても晴れていたのだけど、間の数日間は、道路が冠水するほどに雨がよく降った。ざーざーという降り方ではなく、しとしと降る冷たい雨だった。カシミアのマフラーをしっかりと頭と首に巻いていたにもかかわらず、冷えてしまった。ショートトリップに行った日は、朝6時出発、午後3時解散だったのだが、雨で2時には街に戻った。とりあえず温かいコーヒーを飲んでから、ホテルへ戻る。温かいお湯が出ないホテルだったので、乾いた服に着替えて、ウールのタイツを履いて、薄いカシミアのセーターを着てベッドに入る。寒くてたまらない。フロントに電話をして、お茶を作るためのお湯を持ってきてもらう。おみやげに買ったお茶の葉を開けて、コップに直接、葉を落としてお茶を入れた。ようやく人心地ついた。風邪を引いてしまってはだめだと思い、チョコレートをひとかけらだけ食べて、ビタミン剤とセデスを飲んで、とにかく眠った。暗くなってから、目が覚めた。日没の残光が、かすかに見えた。一瞬、寂しくなる。一人旅は気ままで、今更誰かと旅行することなど考えられないくらい、わたしにはあっているように思う。それでも、ときどきふと、一緒に旅をする人がいても楽しいだろうなと思うことがある。病気になる寸前などによくそう思う。そのまま寝直してもよいかなと思ったのだけど、温かいものを食べてからにしようと思い、外に出た。すっかりと冷気が下りていて、寒い。誰かと一緒だったら、それほど寒いとも思わなかっただろうか。

帰りの機内映画はMust Love Dogs。どこかで見た顔だなと思っていたら、ダイアン・レインだった。ものすごーく、老けたと思うけど、昔よりいい感じ。相手役はジョン・キューザック。この人が出ると、どんな映画もB級的におもしろくなる。好きな映画だった。でもこれは、売れないだろうね(笑)。行きしなの映画は、「チャーリーとチョコレート工場」。おもしろかった。

今回、印象的だったこと。いろいろありすぎて困るのだけど、夜、出歩いていて安全な外国があるのだなー、ということ。バンコクですら、大きな道沿いに歩いていれば、なんということはなさそうだった(あくまでもわたしの感覚では)。泊まっていたあたりは、本当は怖いところだと思うのだけど、とりあえずセキュリティは確保できるように、街灯もついていたし、なんといってもある程度の人通りがある。自分が普段、いかに危険な外国に暮らしているのかを痛感した次第。

最初に訪れた街には、またぜひ行きたいと思った。西洋と東洋の緩衝帯なのだなと思ったので。とても不思議な街だった。今回、回ったすべての中で、一番、わたしが気に入った街だった。小さな湖の周りの旧市街と新市街。その小さな空間を会場への往復の間、隈無く歩き回った。さて、わたしが旅行していた国はどこでしょうか。文字通り、近くて遠い国だった。


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