_ というわけで、明日、男子大学の試験、明後日、女子大の最終講義ということで、来週の金曜日までに採点を全部終わらせて、月末からまた旅路にでることになっております。今日が最後の休日。のんびりできました。今度は秋のまんなか頃に一時帰国して、それからまた年明けまで。長すぎっ、という感も否めませんが、またいつかどこかで。ときどき、書けそうなときには書けたらいいなと思っています。みなさまもどうぞお元気で。それではよいお年を!(早すぎますね。。)
_ ぼうっと過ごす。今週はいろいろとお料理をした。おから、レンコンのきんぴら、鯛のあら煮、ラタトゥイユ、う巻き、うなぎのお寿司、カボチャ煮付け、など。お料理をしていると、頭が真っ白になるので、たいへんリラックスできる。
_ ドイツ映画『エスes』。これは1971年にスタンフォード大学心理学部でおこなわれた心理学実験を元にして制作されたもの。公募で集められた同大学の学生21人を、無作為抽出で「看守」と「囚人」組に分ける。ごくごく当たり前の日常生活を送ってきた人が、与えられた条件下で、その役目にふさわしい考え方や行動をどのように獲得していくのかを観察するのが、目的の実験であったとのこと。で、映画は、失敗に終わったこの実験をかなり脚色したものらしい。
一言でいうと、やー、怖い映画でした。あまりにも怖い。これは実験なのだから、囚人にされてしまったひとは、実際にはなんの罪もおかしていない。それが、抑圧的に振る舞うように求められるうちに、だんだんといかにも囚人らしく受動的になっていく。
ひょっとして、今のイラクとかイスラエルもこんな感じになっているのだろうか、ほんとは良心を持ち合わせているはずなのに、もっと別の大義名分の下に、自分の考えを持つことができなくなるというのか。多かれ少なかれ、みんな何かに抑圧されながらいきているような気持ちがしてくる映画。精神の自由って、ほんとにあるのからしらん。
もう一本みたのは、『ジョゼと虎と魚たち』。身体的には自由がきかなくても、精神の自由はある。ジョゼのおばあちゃんがとてもよい。あと恒夫の恋人の言動。自然やなあと、思った。