_ 某国の旧友にして悪友に定宿の予約を頼むメールを送ったところ、日曜日なのに返事が速攻で返ってきたよ。類は友を呼ぶものだ。日曜日になにをしてるのだと問いつめたところ、明日から首都に出張とのこと。お互い、なにしてんだかという日々を送っている模様であった。
_ 大学のときの友だちが、ある日、大阪の喜連瓜破駅構内を歩いていたときのこと。なぜそんなところにいたのかは、不明。と、突然、そばにあった公衆電話が鳴り出したらしい。タイミング的に、自分にかかってきた電話だととっさに理解してしまった友だちは、受話器を取った。そして「はい、もしもし、きれうりわりです」と答えたとのこと。で、電話をかけてきた人は、あっさりと、「間違えました」と言ったのだとか。公衆電話の番号って、普通の家のとは違うはずなのだけどなあ。何を間違えたのだろうか。
この人のおもしろさには昔から定評があったけど、この人の列伝の中では、一番、傑作だなあと思う。
当事者になって初めてわかることというのがある。最近、そう思うことしきり。先日のことがあったからというわけではないけれど、やっぱりもう来年は大学を辞めるつもり。今も辞めているのとほぼ同じなのだからなあ。もう絶対に辞める。わたしは、お給料もないし、国民健康保険を払うことができなかったので、一年以上、住民登録をしていなかった。海外に行きますのでと説明して、転出手続きをしてから、ずっと住所不定で過ごしてきた。確定申告すべきような所得もないし、公民権を持たないまま、今日まで来たのだが、今度の海外出張の関係で、健康診断を受ける必要があって、一昨日、現住所のあるところに転入手続きをしたばかり。あっさりと転入手続きは完了した。
この一年の間で思ったことは、確かに健康保険に入っていないことは不安であるが、国民年金の請求書はちゃんと送られてくるし、別段、困ったことはほとんどなかったことか。公民権がないために、選挙権を行使することができなかったのが国民としてどうなのかと思われそうなことではあるけれど、問題はそれだけだったような気がする。当事者になって初めて、住所不定の研究職もどきの人も多いのではないかとふと思った次第。