_ 上海生まれの台湾の映画監督、楊徳昌(えどわーど・やん)が6月29日に亡くなったとのこと。まだ59歳。「クーリンチェ少年殺人事件(A brighter summer day)」の監督、「エドワード・ヤンの恋愛時代」「カップルズ」「恐怖分子」「海辺の一日」。侯孝賢の「冬冬の夏休み」の冬冬のお父さん役。
ほとんど全部、彼の映画を観ている。ある時代の台湾映画は、このふたりの監督(侯孝賢と楊徳昌)がリードしていた。その時代に、さぼれるだけ授業や講義をさぼって、映画館をはしごして、いろいろな映画を観た。そういうわるさを共有していたような先輩が何かの間違いで死んでしまった、そんな気がする。早すぎるように思うけど、7年近くも結腸ガンの治療に専念していたそうだ。もっと映画を撮りたかっただろうに。