_ とてもお天気!朝から洗濯。
_ ボローニア紀行、おもしろい。外国のことは、とくにヨーロッパの国の自治については、ほんとうに全然知らないので、とても興味深く読む。アジアの国の独裁的民主主義との違いと比較すると、まさに成熟した都市国家という印象を持つ。アジアはほんとうは、民主主義どころか、超個人主義・家族主義なのに、むりむり独立した主権国家化を目指したところに不幸があったのではなかろうか。ひとつの国家を目指すことが悪いというのではなく、そこに至るプロセスがまずかったのだろう。エリートという階層が自治都市にはないのではなかろうか。エリートと非エリートからなる旧植民地国と、市民が存在する都市の違いなどを考える。とくに軍事エリート。それとお金に困らないチャンネルを持っている人。これはきっと華僑・華人社会とどんなつながりをもっているかということ。タイは非植民地国家などといわれてきたが、過日、選ばれた首相など、超エリート人生を歩んできた人であり、就任演説は確か英語でおこなわれたはず。特権的エリートがある日突然やってきて、さあみなさん民主主義などと呼びかけても、はてその言語が通じるだろうか。ボローニアがすべて正しいということはまだわたしには言えないのだが、思わずこのようなことを考えるほどに感化されてしまった。よい本。