_ 某日。保育園の見学。常勤の職についていないこと、夫が外国人であることなど、そのほかにももろもろがあって、子どもを預けることができない。保育園に相談に行って一時保育をお願いすると同時に、砂漠の砂を数えるような作業であるが、待機児童にしてもらうための作業を詰め始める。というか、現時点では公立あるいは民間の保育園・保育所に子どもを預けることは、120%、無理のようである。子どもを負ぶって大学に行って、会議に出て、ということになる。子どもがかわいそう。不甲斐ない親で申し訳ない。子どもは親を選べないということを思うと、切ない。夫のケガの状態もあまりよくないようで、わたしたちが帰国してからもずっと寝たきりである。厳密な意味の寝たきりということではなくて、いつ治るのかわからない肩を抱いてもんもんとしているというところだろうか。いつも明るい声で電話をかけてくれるのだが、それもまた聞くのが辛かったりする。話す方も辛いだろうに。それでも子は日々、育つ。お食い初めの椀を並べながら聞く吾子の笑い声が胸を打つ。