_ ルース・レンデルの本、やはり識字障害のことのようだと説明するものもあるようだ。だとすれば、やはりもう少し題名に工夫が必要なのかも。惨劇は惨劇なのだけど、そこにはもう少し複雑な意味が含まれるから。惨劇の理由が、個人的な怨恨にのみ還元されるべき理由と一蹴してしまうこともできるかもしれないけれど、時代的な背景を考えれば社会的な理由だとも言えるからなのだけど。映画にもなっているようなので、いつか観てみたいよ思った。サンドリーヌ・ボヌールといえば、アニエス・ヴァルダ。懐かしい、わたしの映画狂時代の女優が主演しているらしい。
_ いつも9時には寝てしまっている。今日は11時過ぎに大学の友だちから電話があったようだ。というのも、うっかり電源を切るのを忘れていたので、呼び出し音で起きたものの、目覚ましアラームと同じ音の設定だったので、目覚ましが鳴ったと思い、即座に切ってしまったのだった。でももうとてもかけ直す気持ちにもなれず(中途半端に起きたので頭が痛み)、寝直そうと努力してももうだめになってしまったので、今深夜2時近くにこれを書いている。今読んでいる本は、「ナニカアル」(桐野夏生)、「パイは小さな秘密を運ぶ」(ハヤカワの推理小説)、久生十蘭の従軍日記。桐野夏生は、面白く読んだけど、色々気になるところがあって、惜しいなー、なんて思った。それは文体のこと。なんて現代的な言葉づかいなのだろう。そこに少し違和感を覚え始めたら、結局、最後まで楽しむことができなくなってしまった。文体って、やっぱり大事なんだな。そう思うと、「高台にある家」は小説の内容にふさわしい文体と言葉づかいで、読むのが本当に楽しかった。重厚長大な、ぐいっと引き込まれる小説をもっと読みたい。現実を忘れるようなドライブ感のある小説に飢えている。