_ いろいろと、心配して助けてくださるかたがたに恵まれていることに感謝しつつ、ようやく本当に出発する用意が調った。それだけのものを背負っていくわけだから、がまんできないと退却することはもうできない。
久し振りに大学に行って、何人もの恩師にご挨拶をして、お世話になった図書館の司書のかたがた(もちろん母校のほう)といろいろな話をして、もう疲れてしまって行けなかったので吉田山に向かってぱちぱちと手を叩いて頭を下げて、久し振りにミルクコーヒー飲んで帰ってきた。帰りに鴨川がみた風景が、ずっと大昔、新入生だった頃からまったく全然変わっていなくて、ゆくかわのながれはたえずして、しかも、もとのみずにあらずとはいうけれど、全然、なにもかわっていないんだな、いつか自分も周りもかわったなあと思うことがあるのかなと思ったり、若い頃の真剣な意欲は確かに消え失せてしまったよなあと思ったりして、茫然としていた。
明日からまた元気を出して、きれいにして出立しよう。