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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

13-01-2017 / Friday [長年日記]

_ 子どもの誕生日の前日が新学期の始まりで、もちろん登校。ところが翌日はなんだか知らないんだけど、学校は休みで、そのかわり子どもたちと保護者だけで遊びに行くんだという連絡。最初に連絡をもらった時点では保護者会と書いてあったから、おお、そんなに急に行けないよと欠席を伝えたら、なんとフットサルをしにいくだけなのだとか。だけど、その当日が子どもの誕生日だったので、ええー、じゃあ小学校でお誕生会ができないから学童保育でやってもらわねばということで、急遽アレンジ。どうしてもお誕生会をしてやらなければならないというわけではなかったのだが、いろいろあれこれ考えすぎて、そういうことになった。最後のピクニックに一緒に行くというのもありだったんだけど、子どもはサッカーなんてしたくないというので、子どもは朝から学童保育へ行った。

_ ケーキは、近所の友だちのお母さんおすすめのお店へ。バイクで30分もかかる場所にある高級住宅コンプレックスにあった。ガレージを改造したお店。安い!それにおいしい!日本人がきたというので、「家を買いに来たんでしょ?」とチラシをもらう。なんでもここに住んでいる日本人が引っ越すので家を売るらしく、すでに何人かが内見に来ているとか。それでこのケーキ屋さんがそれを仲介しているのである。いいえ、違うんですよとかなんとか話しているうちに、その家の売り手が古い知り合いであることがわかった。それでまたおしゃべりに花が咲き、気がついたらわたしが自分で買った分とおなじくらいたくさんおみやげをいただくこととなった。ケーキは本当にどれもおいしく、またツナを使ったパイとブルーベリーが上にのっかったニューヨークスタイルのチーズケーキがこれまた実にさわやかな味で、下のビスケットの生地のところの塩味と真ん中のチーズのところの酸味と甘味、上のブルーベリーのさわやかさが絶妙だった。こんなにおいしいケーキがふつうのモールなんかでいばりくさっている世界展開中のカフェだとかそういうところの半分以下の値段で食べられるのである。もっと早くから行動していたらな~なんておもったのであった。

_ そのケーキを持って一旦帰宅、すぐに子どもの学童保育へ行って、お誕生会のアレンジをお願いする。わたしは翌日、日本人の仲良しだけで、子どもの誕生日と送別会をするので別途準備へ。あとから子どもの楽しそうでもあり恥ずかしそうでもある微妙な顔でケーキを切ったり、みんなと踊ったりしているお誕生会の写真と動画が送られてきた。こういうことも別に頼まなくてもなんでもしてくれるのが、いいところだ。

_ 翌日は、広々とした芝生の庭があるイタリアンのお店で誕生パーティー。いろいろな人が来てくれて、子どももたくさん遊んで、楽しかった。もっとこういう時間がたくさんあったらよかったのになあ…なんて話をしていら、「ブラック企業に勤めていると、そういう心の余裕がなくなって、周りがなにをいっても仕事を辞めようなんて絶対思わないんだって。あなたもそうだったのよ」と言われた。ひじょうに深く納得。そうなのだ、わたしが勤めていたのは国立大学なんだけど、そんじょそこらのブラック企業に負けないくらいのすごいところだったのだと、今ならわかる。

ずっと、給料が少ないのは自分の経験が浅いから、もっとがんばれば待遇改善につながると思っていたのはなぜだったのか。もうよくわからない。でもそういう企業に勤めていたから冷静に客観的になることができなかったというのは本当に当たっていると思った。学生は悪くないのである。国のシステムとか、公務員の意識とか、研究者としての気概とか、そういうのが全然日本と違うということに気がついているのに、どこか自分が頑張れば改善するはずと思いすぎていたのだ。まあでももうよいのである。

_ とにかくそういうわけで、今、死にそうになって荷造りをしています。13日の金曜日なんて吹っ飛ばす勢いで片付けています。


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