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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

05-07-2017 / Wednesday [長年日記]

_ 夜はできるだけ早く寝て、朝も早起きをして、ひたすらヨガ。忘我の境地に至るためにということなのだけど、いつも邪念が襲ってくる。まあ仕方がないんだけど。。昨日、『愚行録』を読み終えた。後味が悪いミステリーのことをイヤミスというらしいが、貫井徳郎の小説の多くは、そんな感じのものばかりのような気がする。だから湊かなえの登場で急にクローズアップされたイヤミスという言葉だけど、そういう小説は今までもたくさんあったのだと思う。決してイヤミスカテゴリーではないのだけど、多島斗志之の小説も、少し、そういうところがある。とくに海上タクシーのシリーズは、瀬戸内海の穏やかでさわやかなイメージとは正反対の、じっとりと湿り気を帯びた日の当たらない側の手触りとか空気感が行間から立ち上がり、本を読んでいる空間に立ちこめるような錯覚する覚えるほどだったと思う。作家自身の失踪ということも相まって、3D小説として、多島斗志之を位置づけています。。もう新しいのが読めないのはとても残念。まだどこかでお元気でいてくださったらよいのだけど。。そして今なぜか手元には、『ずっとお城に住んでいる』もあります。まだ読んでいない。読むのが怖いというのもある。『くじ』はそれほど怖いとか気持ちが悪いと思わなかった。事情があって最後まで読まないうちに、返さなくなてはならなくなった本が、『わたしたちが姉妹だった頃』。おもしろかった。こういう小説は、アメリカでしか生まれてこないだろうなあと思った。最後、三分の一、ぜひとも何とかして読みたい。切ない、と思った。最後、どうなるのかな。。

というわけで、少しだけど、新しい本も読んでいる。もっとざくざく読みたいのだけど、なにかに渇望している状況こそが、現状を変えようとする最大のエネルギーだと思ってですね(笑)、これでいいのです。この蟻地獄から早く脱出できるよう、ハードヨガライフと活字中毒を原動力として、なんとかがんばります。とかいいつつ、昨夜は、久々に中島敦の『山月記』を読んだ。わたしは虎になるほどに、自分に自信もなければ、逆に誇りもないわけだけど、ともすれば、現況に甘んじていてはいけないと気持ちを奮い立たせるときに、自信過剰とはいわないのだけど、それに近い気持ちになったりもする。そういうはだめだ、と頭ではわかっている。だから、ときどき『山月記』を読んで頭を冷やすのだ。


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