_ 一昨年の年末、郵便局へ行った帰りに、ふと交差点の向こう側の食堂に目をやると、切り餅の屋台が出ていた。昔からある大衆食堂で、中華そばが有名な店。おいなりさんや赤飯もあるし、京都の祖父母の家の近くにあるおうどんやさんに似た趣のある店。引っ越して来たときからずっと気になっていて、まだホテル住まいだったころに、一度だけ食べに行ったことがあった。年末にはお餅も売っているようで、何種類かプラスチック容器に入ったのが売られていた。丸餅だ!と思ったのは実は鏡餅とのこと。それを買ってもよかったのだが、切り餅がびっしりと入ったパッケージを購入。去年のお正月は、三が日の間、毎日、お雑煮を食べた。その理由は、その切り餅がおいしかったからだったからかもしれない。それで今年も購入したのだった。
今年はふつうの切り餅のパックと青のりたっぷりの切り餅。包丁を入れるとちょっと力を入れるだけで、すっと切り分けることもできる。トースターで焼くと、マンガみたいにぷくっと膨らみ、まるでスタンプのような形に焼ける。焼かずにお雑煮に入れても、とろっと柔らかくなりながらも煮崩れることもなく、ものすごくおいしい。そういうわけで、今年のお雑煮もこのお店で買ったお餅を食べた。
元旦は家でのんびり。今日は午後からお城の隣にある神社とお城の近くにある神社をふたつ回った。おみくじは大吉。子どもは思っていたおみくじが出なくて、二度おみくじを引くも、結果は同じで、ついには納得。中吉はこれからよくなるんだから、いいおみくじだよとなだめながら帰宅。
今年の黒豆は、つやつやに黒光りしたのができた。最初に入れた重曹のおかげ?と子どもに話すと、どんな重曹を入れたの?と聞かれた。戸棚から出して子どもに見せると、なんとそれは掃除用の重要と赤字で書いてあるものだった。食用にはできません、とある。掃除用だから、つやつやに仕上がったのだと納得しつつ、ひと粒ずつ、豆を食べた。
元旦の夜にも夢を見たのに、忘れてしまった。