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  3. ね (05-09)
lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

09-05-2004 / Sunday

_ こちらにあげてみました。

_ 本の中に出てくる食べ物で憧れているもののひとつは、ぶたのしっぽの丸焼きだ。「大きな森の小さな家」の中で、ぶた(その名もベーコン)を解体する場面があった。ローラはぶたの膀胱をもらって膨らませて風船にし、ぶたのしっぽには長い棒を突き刺して、暖炉の火でこんがりと焙る。滴り落ちた肉脂がじゅーっと音を立てて云々というのが、ものすごく記憶に残っている。ずっと後の方になって、ムクドリのパイを食べるシーンもおいしそうだったけど、やはりぶたのしっぽだ。雪見さんが書いていらした「いちご水」に比べるとぜんぜんロマンチックではないのだけど。。。

_ という話をあるイギリスの人と話したときのこと。「ぶたのしっぽなんて、食べるところなんかないじゃないか」という。私としてはどちらでもよいのだが、なぜあれほど強硬に「ぶたのしっぽには意味がない」というのか、その理由がなにか怪しい=ほんとは食べたかったのだが、キョウダイ等々に奪われてしまった…のではなかろうかと想像してみたりした。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

Before...

_  [なんかガース・ウィリアムズの挿絵もあったように思うのですが。。。]

_ 雪見 [うわぁ、ほんとですねぇ、風船というかボールですねぇ。 蹴ることもできるんだ。。 文章を引用するんじゃなくてこんな風に..]

_  [ドイツに膀胱のソーセージってありませんでした? というか腸詰めも似たり寄ったりかも(笑)。 多分、イギリスかどっかの..]


09-05-2006 / Tuesday

_ 自転車が来た。さっそく組み立てて、午後の日差しの中を走ってみた。吉田山に登るか、川沿いに上って行くか迷って、後者。なんといっても24段変速なので、一番走りやすいシフトを見つけたかったので、ぐんぐんと走る。ものすごいスピードが、楽に出る。このまま石に乗り上げたりして、滑ったりしたら、鴨川の藻屑となるのかというくらいに滑るように走った。もう河川敷に道がなくなるところまで走った。そこで橋を渡り、対岸に出る。また滑るように走る。前2、後6〜8というシフトが一番走っていて楽しかった。糺森も走る。きっと朝の空気の中で走るのがよいのだろうな。たっぷり3時間くらいは走った気分になっていたのだけど、実際には40分に過ぎなかった模様。それでも緑の空気を吸い込み、少し汗をかいて、頭の中も気持ちもなにもかも、とても軽くなったよ。これからはできるだけ毎日走ろう。30分でもよいから、無心に走って、もう一回、耕し直したい。こりこりに固まった部分を少しずつ、解していきたいと思った。

_ とりあえず非常勤、前期の三分の一が終わったところで、去年までに比べて、格段にストレス改善して、調子がよい。自転車操業には変わりないのだけど。どうしたのかというと、出席を取らなくした。何百人分も毎回、コメントペーパーを読んで点数をつけていたのをやめた。そのかわり、必読図書を数点挙げた。教科書ではない。どれか一冊、必ずきちんと読破して、試験に臨めという方式にして、出席点の比率をぐっと下げた。学生さんが減った理由がそれだったのか、裏シラバスの悪評ゆえなのかわからないけど、どっちにしても、今回は、お互いハッピーに過ごしている。わたしも落ちついて、どこをみて話せばよいか、今回はわかるようになった。だれがどこに座るか、ほぼ全員、毎回定位置に座るということもわかってきた。遅刻者、途中退室する人もいまのところ皆無。ぱんきょーなのに、です。そして、講義の位置づけはどないなるんですかー、という質問が当然くるのだけど、講義はみなさんに指定した必読図書をより深く理解するための手がかりを提供するためのもの、必読図書を読んでフィードバックがあれば、それをさらに質問するなり、他の文献を読むなりしてね、そのために毎回、いろいろな視点からというのにこだわって話していますー、などときちんと説明もできた。わたし自身の反省としては、詰め込みすぎで、しゃべりすぎ。もう少しゆっくりと、ほんとに必要なところだけ、話すようにしないと。もっとも、わたしにとっては実験的なやり方であるのには違いないので、破綻するかもしれないけど、今のところ、学生さんの感触はよい。私語がゼロ!というのが、ほんとにパラダイスです。しかも、男子大学では、最前列に陣取って、いつも熱心にノートを取る三人衆がいる。やー、かわいいなー、と思って、ノート屋ではないことを切に祈っています。女子大のほうは、ちょっと黄色い声の人が多いけど、おおむねよい感じ。ただ、留学生から「板書が下手」というコメントが出たので、気をつけないと。あとは、レジュメの進行と、話している内容がずれているとか(笑)。いつものことなので、許してでは済まないので、これも気をつけよう。


09-05-2007 / Wednesday

_ 昨日、街で、「な、なあ、ねえちゃん、人生もいろいろやでえー」と、若くてぴちぴちとしたギャル諸姉に声をかけているおじいさんがいた。素面なのかどうかは不明。遠くからその様子を見ていたから、おじいさんにそういわれたら、「ほんま、そうですねえー」くらい言おうと心の準備をしていたら、見事にわたしは無視された。そんなこと百も承知じゃっ、とか言われる恐怖を感じたのかもしれない。


09-05-2010 / Sunday

_ 某国の客間の風景と言えば、国家元首の肖像写真と並んで、家族写真である。わたしの下宿の大家さんの居間と客間は、ぐるりと四方を5人の子どもの大学卒業写真と結婚写真、そしてそのたび毎に撮影される家族写真で囲まれている。そのたび毎にみな伝統衣装を着衣の上、決められた順序で兄弟姉妹が母親を囲んで立ったり椅子に着席していたりする。この家の父親あるいは夫は、不在である。あるとき、家を出て行ったのだという。末妹が生まれたすぐに、首都に出て行ったきり、帰ってこなくなったのだという。とはいえ、所在は確認されており、それどころか、妻である大家さん以外のすべての子どもは、夜汽車に乗って、それぞれの人生のある時点において、単独で父親の元に家出めいた形で駆け込んだ経験があるのだという。そのことを母親である大家さんは大人になるために必要なステップと考え、子どもを叱るとか泣き暮らすとか、そういうことは一切しなかった。父親である大家さんの夫は、船乗りであり、著名な建築家であり、国家プロジェクトに対するアドバイザーであるという。80歳を越えた今日においてもなお現役として活躍している。大家さんがその妻であるということは、ほとんどの人がもう忘れてしまっているともいう。なぜならば夫が家を出て行ってからすでに40年余り。知己の人びとですら離婚していると思い込んでいるくらいなのだが、実はかれらはずっと別居しているだけなのである。

客間と居間の壁にぐるりと掛けられた数十枚の家族写真には、決して写されていない大家さんの夫は、そこにいないことで一層、顕在化された存在となっている。美貌の妻と聡明な5人の子どもを残し、別の女性と結婚するでもなく所在を隠すでもなく、ある日、ふと出て行ってしまった大家さんの夫である。一体なにがあったのか、尋ねたところで、凡人であるわたしにはわからないかもしれない。ある午後に、大家さんの客間のピアノを弾かせてもらいながら、迫り来る家族写真の威力に、見えない家族の歴史を見たような気がした。

大家さんは、どうやって生きてきたのか。きっとまとまった財産もあったのだと思うのだが、無理をせず、身の回りにあるものを売ったり買ったりまた売ったりした資本を少しずつ増やしていき、自分のお金で土地を買い、子どもを全員大学に入れたという。子どもは全員、地元の国立大学を卒業し、全員がそれなりのポジションについている。そこに父親の見えない力があったかもしれないし、なかったかもしれないけれど、そういう経験を持つ大家さんなので、これまでにこの家に住んできた多くの店子からは絶大なる信頼と讃辞を勝ち得ており、その末席を汚すわたしもまた尊敬してやまない。淡々と強く生きて、恨み言を一切言わないこと。すごいことである。80歳になった今、某国の教育制度や社会福祉について明確な意見を持ち、顔ブックやつぶやき帳の功罪について議論をするのが好きである。わたしにはいろいろなところに母がいるのだが、この一番年長の母ほどいつも新鮮で若い考え方の人もいないように思う。


09-05-2011 / Monday

_ 子どもが夜中に咳をするようになった。咳き込むというよりは、二回くらい咳をしたあとに、ひっくひっくと息を飲み込むような感じで、痰は絡まない。30分くらいそんな感じで、ミルクを飲ませたりお茶を飲ませたりすると、寝付いてしまった。中耳炎もあるので、翌朝、すぐにかかりつけの病院へ。先生に説明すると、今、この地域の保育園児の間で流行の兆候を示しつつある仮性クループに罹っている可能性があるという。ケンケンと、犬が吠えるような咳をしますかと聞かれた。犬が吠えるような咳??犬を飼っていないし、犬がケンケンと吠えるという表現がさっぱりとわからなくて、犬はどんなときにケンケンと吠えるのですかととんちんかんに尋ねたりしてしまった。先生は苦笑して、たぶん、大丈夫と思うが、抗生物質を4日ほど飲んでみて、来週また来てくださいと言うことになった。続いて耳鼻科で中耳炎のチェック。帰宅してインターネットで調べてみると、ケンケンとした咳のことは、犬吠様咳(けんばいようせき)というのだと書いてある。犬を飼っていて、犬はワンワンと吠えるだけでなく、ケンケンとも吠えることを知っている人は、きっとただちに合点がいくのだろうが、わたしにはさっぱりと理解ができず、「犬みたいには咳をしませんが、喉のつかえを絞り出すように咳をします」と答えたら、咳は普通そんな感じですといわれた。日本以外の外国だったら、なんてよばれているんでしょうか。バウワウ・コフとでもいうのだろうか。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ pyonpyon21 [先日のお怪我のことといい、今回の咳のことといい、さぞやご心配でしょう。どうぞお大事になさってください。   ところで..]

_  [pyonpyon21さん、子どものこと、ご心配くださってありがとうございます。おかげさまで、病院でもらった薬と咳止め..]


09-05-2018 / Wednesday

_ 某国時代の友人と昼食。格別、親しいというわけではなかったけれど、こうして別の土地で再会し、あれこれ思い出を話し合うというのもまた楽しからずや、であった。一旦、帰宅してから一週間分のお弁当のおかずを一気に作った。どひゃっと疲れた。それから再度、買い出しに出かけ、帰宅して夕食を取ってからふたたび常備菜作り。

_ ところで、『君たちはどう生きるか』である。きっとだれかがどこかで書いていることと思うのだけど、『クオレ』とよく似ている部分があるようにも思った。あと、昔むかし、ときどき夜中にふと目が冷めたときに聞いていたFMラジオの番組で、曲と曲の合間にある小さなお話しを思い出した。「もやしくん」という男の子が出てくる。もうどんな話だったのか覚えてさえいないのだけど、遠い記憶の彼方から、もやしくんとコペルくんが重なり合って、出会ったような気がした。本編も気持ちよく読んだのだが、丸山真男の解説がよかった。子どもにも読んでやろうかと思った。


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