«前の日(02-19) 最新 次の日(02-21)» 追記
2002|05|09|10|11|
2003|02|03|04|05|06|08|09|10|11|12|
2004|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2005|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2006|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2008|01|02|03|06|07|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2010|01|02|03|04|05|06|07|08|10|11|12|
2011|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2012|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2013|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2014|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2015|01|02|03|04|05|06|07|09|10|11|12|
2016|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2017|01|02|03|05|06|07|08|09|10|11|12|
2018|01|05|
2019|01|03|04|
2020|01|

  1. ね (02-25)
  2. ラギ (02-21)
lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

20-02-2004 / Friday

_ 伯母と待ち合わせて三人で着物屋さんへ。反物の染めもしている小さなところなのだけど、知る人ぞ知るお店だったらしい。町屋のその一部屋に入った瞬間、母が「NHKのお香講座の人」とつぶやいたが果たして、そこが衣装を担当することもあるのだという。へえー。

なんやらかんやらと色を合わせたりなんやらかんやらと柄を合わせたりして、どれを着るか決めた。伯母が中心人物。お代も払って、車で送ってもらって観梅。まだもう少しという感じ。さて次は…と歩いていたら、母のふたごの妹と偶然出会う。もう一人の叔母。女きょうだいが揃ったところで、お茶。叔母は別の約束へ行き、また三人でバスに乗って、母たちが少女時代を過ごした家を見に行く。

…ここは、だれそれさんの家だった…ああ、まだだれそれさんのお祖母さん、いたはるわ…、という話をしながらずっと歩く。道幅が広くなったとか、商店街のどの店が昔からあって、どの店がなくなってしまったとか、一人で歩いていたら絶対にわからない話をいろいろと聞く。年を取っても、小さい時のことって忘れないものなのだな。私はずっと先になって、誰にどんな話をして、小さいときに住んだ街を歩くのだろうか。ふと楽しいような、気恥ずかしいような気持ちになった。

_ 晴れ。3月下旬並のお天気だとか。冬が季節の中で一番好きだと公言している以上、もう少しだけ続いて欲しい気もするのだが。

予算消化でいろんなものを、思い切らずにばんばんと買う役目を仰せつかっている。正直なところ、心が痛む。今回は、まったく私の裁量で使い切ってもよいので、できるだけ有意義なものをたくさん買う作戦。せめてもの救いである。

_ な・る・ほ・ど。。。

結局、人間はずっとずっと、おなじことを繰り返すようにできているんだろうなあ…。案外、あっさりと突き止めることができて、私の捜査能力もまんざら捨てたものではなかったとか思ってみたり。ふとなんとなく、自分に向いている職業は探偵ではないかと思ったりする。ただし、興信所のようなのではなく、たぶん、金田一耕助みたいにフリーランサーの探偵だ。石坂浩二の金田一耕助が一番、かっこよかった。水戸黄門になってしまったときは、少し悲しかったもの。やっぱり市川昆の横溝もののDVDが欲しいなあ…なんてことを考えた。池波正太郎の時代小説にしばしば、「現在でいえばフリーランサーの○×である」という表現が出てくる。おまさほど色気も美貌もないが、頬被りをして小物行商風にうろうろするのは、自分にはぴったりじゃないかと思ったりする。未来に行きたいとはあんまり思わないのだが、鬼平さんとか秋山小兵さんなんかいる時代には行ってみたいなと思う。ずっと気にしないでいたのだけど、幽霊の正体みたり…で、とりあえず昔年の課題は一件落着した。

というか、私もずいぶんと立ち直ったものである。極めて、冷静。


20-02-2005 / Sunday

_ 今日は昼過ぎに外出。遅めの昼食を外で食べてみた。気分、悪くならなかった。地下鉄に乗ろうと階段を下りた。ふらつかなくなった。遠くを見たり、近くを見たりした。目眩がしなくなった。長い坂を登り切っても、前より心臓がばくばくしなくなった。

少しずつ。


20-02-2006 / Monday

_ 拝読していたウェブ日記を書いていらした方が、場所を引っ越しされるとのことで、引っ越し先を教えていただいた。新しい場所はさる大きな社会網とのこと。ご存じのとおり、わたしはこういうところで日記を書いているくせに、まったくひっそりと暮らしている。一年に一回くらい、ここを読んでくださっている方とお会いしたりすることもあるのだけど、多分、わたしが勘違い人間も甚だしいからか、その後も引き続き仲良くしてもらっている方は、少ないですね(苦笑)。さておき、招待状を送っていただいてひっそりとあちこちを覗いてみたのですが、なんかすごいんだね。ログインの向こう側とこちら側に世界があるんだなと思った。ひととおりあちらこちらを見て、ふと「足あと」というところを見たのですね。そしたら、おそらく、登録して以来、わたしがちらりとでも覗いた方々の名前が一覧になっている。わたしはてっきり、これは自分が見た人の一覧だと思っていたら、これは自分のところへ見に来られた方の名簿なのですね。わたしのところは、登録に必要な最低限の情報だけしか入れていない。写真はないわ、書いてあることはそっけないわで、これはきっと、「友だちのいなさそうな、なんか怪しい行動を展開している人」にしか見えないなと思った次第です。今は大学の先生もばんばんとブログを書いていたりする時代なのですが、今日、お昼時に大ボスと雑談していたら、「ブロッグとかいうのは、『今日○×を買った』とかそんなんばっかり書いてるんやろ、あんたら、そんなのよんで何がたのしいんや。あんたは、まさかしてへんやろな?(まるでわたしが闇米でも密売してるのではないかという調子で)」という流れになったわけです。わたしはいつも拝読している日記で今朝、目にしたばかりの情報を説明したわけです。「作田先生だって、書いておられますよ。柳田先生だって。」と言ったところ、大ボスのご機嫌を損ねてしまいました。さらには、いっぺん、ぼくも個人的に書いてみたいから、ちょっと用意して、ということになってしまったわけです。このあたりの展開が妙な雰囲気なのですが、きっと大ボスはものすごく関心があったのでしょう。それはそれで微笑ましいのですが、わたしとしては、某社会網を覗いて以来、そこに日記も書かず、共同体にも入らないで、ひたすらまるで諜報部員みたいに行動していたわたしが、今さらどんなふうにそちら側の社会にとけ込めるのだろうかなどと、如何にも小心者な悩みを抱えてしまう羽目になりました。いや、こちら側の世界ですら、ひっそり棲息という矛盾を抱えているのですから。。ものすごくどうでもいいことを書き散らしているなあという虚無感が少しあります。が、よもや大ボスがブログを書きたいなどというとは…という衝撃がいまださめやらぬ勢い、とでもいいましょうか。なんか、いろいろです(ふたつの主題が入り乱れた読みにくい文章だこと)。まあ、大学の後輩とか同僚だって、みんなブロッグ(!)してるものね。ばれてないと思っているのはわたしだけなのかもしれないにゃ。すみません。

_ 論文、出す。

_ 久しぶりに某所。人が多すぎて、溺れそうになった。いつもイヤリングを買っているお店で、どう考えてもわたしが嵌めそうにないものを勧められる。店員さんは、お客のどんなところを見ているのか。わたしの深層心理を読んでいるのか、あるいは自分が嵌めたいものをなのか。とにかく、どっちに転んでも絶対に嵌めなさそうなデザインだったので、なにも買わずにヨドバシへ。店員さんが妙にさわやかな制服を着ていたのが印象的。テニス部みたいな服装をしている。しかもなぜかレジに立っている人は、全員、眼鏡をかけていた。まるでパソコンのメモリを買いに来る女子は、全員、メガネ男子好きだと心得ていますという風情(これはうそ)。阪急百貨店の一階の配置もなんだかずいぶん変わっていて、浦島太郎な気分を行く先々で味わってしまった。自分以外の世の中は動いているんだな。


20-02-2008 / Wednesday

_ まあもともとなかった話だと思えばそれで済む程度の話に過ぎない。適当に納得。

村を挙げて、わたしをその人と縁組させようとしている中で、その人と組んで仕事をしている。このまま押し切られたらまずい。が、未来の姑さん舅さんになる人々の笑顔を見ていると、うっかり承諾してしまいそうになる。人のいいその人は、よその人のだんなとしてみれば、なかなかええやんかと思うようなタイプの人。法学部を出ている村の名士。田んぼも広い、牛もたくさん、家は広い、旧家の嫁。しかし、この人と寄り添って生きている自分がまったく想像できない。閨房の中で過ごすことなど考えるだに、ますます絶対いや、とか思ってしまうわたし。白馬の王子を待つようでは、生涯、結婚はできへんでえー、と人には言われるし、こんないい人を袖にするなんてなにをかんがえているんだとは言われるし、好きな人は結婚しようとはいってくれないし。いつもながら、どうでもよい話が目白押しで、器量の小ささを呪うばかり。一回結婚してみて、いややったら離婚したらええがなといわれ、そないに簡単にことが運ぶんやったら、とっくの昔にしてるがなと思うようではいかんのか、やっぱり。。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ ラギ [なんだかドラマチックな環境でよろしいですな(ちがうって・・?)。なにはともあれ、このさきそのような話が進んだらわたし..]

_  [はは、某衣装よりも温泉の素と一緒に、こちらへお越しくださいな。というか、たぶん、結婚しないと思います(笑)。だって、..]


20-02-2012 / Monday

_ 一時保育ではあるのだけど、子どもの保育園で先生と面談。子どものクラスは今、ひとつの部屋に2歳児と3歳児が一緒にいる混合クラスである。早生まれの子どもは、同じクラスの4月5月生まれの友だちや、ひとつ上のクラスの友だちに仲良くしてもらっていて、毎回、泣きながら保育園に来ると、彼女たちが集まってきてくれるのである。いっしょにあそぼー、という感じで人形を持ってきてくれたり、ままごとの目玉焼きをお皿に乗せてくれたりする。ありがたいことだな〜と、小さい人たちに毎回感謝しています。

_ 部屋の片付けをしていたら、忘れていた藤沢周平の文庫本が出てきた。思わず読み耽ってしまった。描写の自然さ、日本語の美しさが卓越している。もう出版されているものしか読めないので、全部一気に読んでしまわないよう、読みたくても我慢しているのだけど、もっともっと小説を残して欲しかった。

ピアノの楽譜も出てきたので、わー、懐かしのブルグミュラーを1番から25番まで、弾いて遊んだりもしてしまった。この一週間は、ちょっと不思議な懐かしさに溢れた時間を過ごした。小さな幸せを味わった気分である。


«前の日(02-19) 最新 次の日(02-21)» 追記
2002|05|09|10|11|
2003|02|03|04|05|06|08|09|10|11|12|
2004|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2005|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2006|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2008|01|02|03|06|07|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2010|01|02|03|04|05|06|07|08|10|11|12|
2011|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2012|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2013|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2014|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2015|01|02|03|04|05|06|07|09|10|11|12|
2016|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2017|01|02|03|05|06|07|08|09|10|11|12|
2018|01|05|
2019|01|03|04|
2020|01|