«前の日(04-08) 最新 次の日(04-10)» 追記
2002|05|09|10|11|
2003|02|03|04|05|06|08|09|10|11|12|
2004|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2005|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2006|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2008|01|02|03|06|07|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2010|01|02|03|04|05|06|07|08|10|11|12|
2011|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2012|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2013|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2014|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2015|01|02|03|04|05|06|07|09|10|11|12|
2016|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2017|01|02|03|05|06|07|08|09|10|11|12|
2018|01|05|
2019|01|03|04|
2020|01|

lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

09-04-2003 / Wednesday

_ 朝、出掛けに門の前で小さな女の子が泣いている声が聞こえる。自転車を出して見てみると、ランドセルに背負われたようなちびっ子がわんわんと泣いている。学校には行きたくないのだという。「ワタシも行きたくないのよ、ほんとはね」などとテレパシーを送る。4年生くらいの女の子が静かに手を引っ張って、2年生くらいの女の子ふたりが、「ワタシも去年は行きたくなかったもんね」などと。学校に行くのが楽しかったのって、いつぐらいまでだったろうか?友だちに会うのが楽しみとかいうことも、もちろん今ではないわけで、給食がいやだから行きたくないともいえない。なんでなんだ?!と自問してみてこればかりは謎だ。


09-04-2004 / Friday

_ ぽつねんと、河原に新聞紙を敷いて一人でお弁当を食べていたら、自転車に乗った二人組。一緒にご飯食べる。久しぶりにだらだら。お天気もよくて、桜も咲いていて、三人で記念撮影する。こういうとき、レンズがくるっと回転してくれるカメラがとても役に立った。

ちょっと講義に出て、戻ってお茶に合流。だらだらとしたおかげで、気分も少し晴れた。

新しいパソコン、出荷されたとの連絡。しかし、こんなときに限って、CDドライブは研究室だ。。。無念。というわけで、Think Pad です。

_ なんか高飛車なメールに対して、同じレベルの返事を書いてしまい、気が重たくなってしまった。子どもだと言われてもいいんだけど。ま、早く忘れよう。やだやだ。

_ たまたま自分が撮影した一枚の写真を見るために、先日、お客さんが来られた。少年のような一級建築士の方だったのだが、手みやげにたいへん気の利いたものをいただいてしまった。こういう心遣いをしてもらっているのにも関わらず、高飛車メールに即反応してしまった自分ってやだやだ。ま、早く、忘れよう。いや、こういう心遣いは見習おう。うん。


09-04-2006 / Sunday

_ 長い坂道の桜並木を、自転車を押して、ゆっくり上った。

_ 一昨日くらいから、花粉でたいへん。今飛んでいる花粉は、何なのだろう。目がかゆい。

久しぶりにクレーメルのピアソラ。適度にポップで、適度にメランコリー。よくよく聴くと、ドラマのBGMに聞こえてくる。ヨー・ヨー・マのほうが好きだ。

_ 今日のお弁当

①なんとメールを打つことができるようになった。しかしひらがなでしか書けない。どうしたら、変換できるのか、まだよくわからない。しかも、30字くらいを打つのに余裕で5分とかかかる。

②かかってきた電話に出ることができるようになった。どのボタンを押せば電話が切れ、どのボタンが電話に出るためのものか瞬時にわかるようになった。


09-04-2010 / Friday

_ 某日。よく晴れた日で、カルガモさんを抱っこ紐に入れて大学へ。前日に乳母車が届いていたのだが、カルガモさんはこれに乗るのがあまり好きでないようだったのと、衝撃バッドがまだ届いていなかったのとで、乗らなかったのである。カルガモさんは大学に着くまでずっと眠っていた。大学についてしばらくは、空いている机の上に簡易ベッドを設えて、寝かせておいた。いろいろしているうちに目が覚めて、泣いたりぐずったりし始める。あやしたりすかしたりしながら右往左往。ミルクを飲ませたり、空いている部屋で母乳をやったりして、なんとか用事は済ませた。帰宅する前に用事で立ち寄ったえらい先生の部屋の立派な机の上を借りて、おむつを替えたりもしてしまった。桜吹雪が舞い散る中を歩きながら駅へ向かう。

某日。お宮参りのためわら天神さんへ。本殿で祝詞をあげてもらっている最中に、カルガモさん泣く。続いて平野神社。寝覚め桜がきれい。北野天満宮でおべんとうを食べて、粟餅を買って帰宅。この頃、やたらとおしゃべりするようになったカルガモさんは、家に着いてからなにやら興奮気味に、ずっと赤ちゃん語で何かを話していた。こちらが適当な態度を取ると、泣いて抗議する。こちらも赤ちゃん語で、カルガモさんと話す。

そんな毎日をスカイプのSMSで、如月さんに報告している。腕の状態はあまりよくなっていないというのが、やはり気がかり。


09-04-2011 / Saturday

_ わたしの頭にも胸のあたりにも、どんよりとしたもわっとしたものがいつも厚く垂れ込めているから、藤沢周平のまだ読んでいない小説を選ぶ時には、慎重でありたいと思っていた。しかし書架の前で選ぶのも、頭の芯が鈍く重たくまぶたを圧迫するから、ふらふらと伸ばした手は「海鳴り」の上下巻を選んでいた。耳鳴りと韻を踏む響きに誘われたのだろうか。文庫本を買うなんて、一体どれくらいぶりだろう。早速、帰りの車中で読み始めた。

一代で築いた紙問屋の新兵衛と、老舗問屋の女房のおこうの物語であった。今風に、下世話な表現を使えば、それはそれぞれ配偶者がいる者同士の不倫としかいえない。それがありきたりな偽純愛小説にならず、美しい人間同士の信頼感の物語に昇華されたのは、藤沢周平だからこそなのであろう。この小説を読んで、頭がすっきりとしたとか、霧が晴れたようだなどということは決してなく、今もまだぼんやりとした暗い気持ちでいっぱいだけど、藤沢小説にしては珍しく澄み渡った明るさに溢れた小説の終わり方が、とてもよかった。もちろん不安がいっぱいの主人公二人の道行きである。読者だって、そのことはようようわかっているのだが、なぜかそれほど悲観的にならなくて済むのは、やはり「純愛」ものだからなのだろうか。

_ 直前まで同窓会+花見に出席しようかしよまいかと(自分が事実上の幹事であるにもかかわらず;呼びかけ人は別の人なのだけど)悩みに悩み、夜遅くまで眠れず、明け方、起きだして、少しだけ書き物をして、結局、子連れで出席。子どもは会場となった古い民家を改装した和食店に一歩入った瞬間、なぜかはとんとわからないのだが、声をあげて泣き出した。それが結局、その日一日を象徴するような感じとなって、わたしはずっと子どもの面倒をみてばかりで、誰ともほとんど話せずにいた。でも、友人の子どもが我が子の背中をとんとんと叩きに来てくれたり、ミニカーを持ってきてくれたり、子どもは子ども同士、いつの間にか仲良く遊ぶようになっていた。デザートを注文するとき、「オレンジの人、手を挙げて〜」「こしあんがいい人、誰〜」などと呼びかけ人が声をかけてくれたのだが、我が子は、きなこがいい人〜、という声を聞いて、「はいッ!」と手を挙げていた。。耳は聞こえているんだろうか。そんなわけで、最初はおお泣きに泣いて、どうしようかという状態だったのだが、だんだんと場の雰囲気にも慣れてきて、運ばれてきた料理を手づかみで食べたり、テーブルに這いあがったりと、調子全開になっていたのだった。霧雨が一日中降っていたし、風邪を引いてしまうと、お正月に罹って以来、3月末にやっとこさ完治した中耳炎が再発してしまうのが怖かったので、お店を出て、わたしたちは帰ることにした。久しぶりだったので、足を延ばして寺町を下って下御霊神社、二条で曲がって木屋町を高瀬川沿いに下りながら、桜を見る。子どもとふたりでゆっくりゆっくりと歩いた。それだけでも今日は出かけてよかったなあと思った。子どもは終始ご機嫌で、ずっとなにかを話し続けていた。


09-04-2014 / Wednesday

_ 月曜日の授業がこれまでに3回休講となっている。1度目は祭日、2度目は学部の創設記念日、3度目も祭日。で、セメスターあたり13〜16回は授業をしなければならないのだが、今セメスターはちょっと足りなくなってしまったので、4月の初めから3週連続で、通常授業に加えて、補講を入れている。それでずっとてんてこ舞いをしていた。月曜日は2コマ受講がある。会話と聴解で、体力勝負のクラスだ。来週は補講の日が祭日でまた休講なので、再来週のクラスを終えれば、とりあえず、回数は確保できる。6月か7月の末に、日本に帰ろうかと思っている。子どもの耳の検査もあり、その他いくつか片付けておかなければならないことがあるため。ふたりで帰国すると、飛行機代がえらいことになるが、かといってどちらか一人だけ帰国というのも意味がない。やっと労働契約書ができたというだけで気が大きくなっているところもあるのだけど、ぜひ今回は帰りたいと思うのだ。件の契約書はといえば、実はまだ全然、下書きから進んでいないらしい。ぬか喜びさせられているのだろうかという疑念を追い払いつつ、なんとかがんばっています。


«前の日(04-08) 最新 次の日(04-10)» 追記
2002|05|09|10|11|
2003|02|03|04|05|06|08|09|10|11|12|
2004|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2005|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2006|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2008|01|02|03|06|07|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2010|01|02|03|04|05|06|07|08|10|11|12|
2011|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2012|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2013|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2014|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2015|01|02|03|04|05|06|07|09|10|11|12|
2016|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2017|01|02|03|05|06|07|08|09|10|11|12|
2018|01|05|
2019|01|03|04|
2020|01|