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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

17-06-2004 / Thursday

_ ものすごく素直な院生さんとこのところよく話すのだけど、やはり気持ちいいなと思う。ただ素直なだけでなくて、きちんと自分のことばでものを考えることができて、気働きができるというのはすごいことだとおも思う。自分の立場は大教官と院生のちょうど中間。なんとかいい「研究仲間」になってくれるように、一緒にがんばっていきたいなと思った。年齢が下だとか上だとか、その立場に応じた行動というのは確かにあるかもしれないが、よい影響はそういうのに関係なく、どんどんと受けたいなと思った。


17-06-2006 / Saturday

_ そんなわけで、最後の書類を送信したので、明日から出張です。

旅行保険、掛けられなかったので、明日、空港でかける。実はお金も間に合わなかったので、空港でこれもピックアップ。急に決められたことだから、プランもへちまもない。

再見。

_ わかってもらえる人がただのひとりもいない。つらい。

今回のことを考えると、ほんとにもう泣けてくる。百万遍全体がおかしいとはおもわないけど、うちの部署はもうシーラカンス並に化石化している。ここだけ進化論はなかったのだと思う。もちろん天動説だ。端っこにはイグアスの滝があるはずだ。市民も存在しない。もうこれ以上我慢したくない。滝から落っこちて構わないから。

_ 干ししいたけベースで作った根菜類と絹揚げの煮物、とてもおいしくできた。が、失敗はタマネギをいれてしまったこと。お肉のない肉じゃがになってしまった。母に注意される。

お肉といえば、関西地域ではこれすなわち牛肉である。が、関東地方では、豚肉なのだとか。また肉まんといえば、関東地方では、豚まんのことらしい。関西地方では、肉まんとはいわないような気がする。ことばの正確な意味をめぐる解釈について学生さんから質問があったのだが、わたし、こんなしょぼい例しか教えられないです。ところで、日本だと酒の肴(さかな)という言い回しがある。厳密には魚類でなくてもよいわけだが、某国語でもちょっと似ているか。「さかな」を意味する***ということばは、「おかず」を意味することもある。おかずには、「△■※」ということばが別にある。ここにはサカナもお肉も野菜も汁物もなにもかも含まれる。海辺の町で、「今日は***はないよ」といわれると、それは字義どおりに広義の魚介類がないということになる。内陸の町でおなじことをいわれると、それは白いご飯以外になにもないという状況をさすことがある。この話をしたところで、学生さんの質問に答えたことにはならぬ。考えることがようさんありますなあ。

_ 発言権がないから黙っていると、もっと部署の人間として自覚してくださいといわれる。で、発言すると、それは部署の方針にそぐわないといわれる。所信声明を書きなさいと言われたので、書いてみたら、まるで過激派の活動家だといわれる。チラシを作れと言われたので、作ったら、アジビラを作れといった覚えはないといわれる。もう、なにをしても文句をいいたいだけということはよくわかっているんだから、フルメンバーだけでやって欲しい。わざわざ外部の人間の意見を聞きたいと思うのだったら、頭ごなしに否定するようでは困る。自分たちの正当性を主張するためだけのスケープゴートを作りたいだけなのだなと思われないよう、もうちょっと、なんとかできないのだろうか。

低気圧だからということもあって、頭が痛い。


17-06-2007 / Sunday

_ ホットケーキ。暑いんだか寒いんだか。

_ 歌野晶午の話題の本の文庫化。ついつい買って読んでしまった。。うーん。。。

_ 引っ越しの準備とか。今週、わりと真剣な話をするために某所へ出かけるのであるが、準備とかがまだできていない。苦痛になっているなあ。

_ むずかしい。


17-06-2011 / Friday

_ 『苦海浄土』。ちびちびとしか読み進められないのがもどかしい。弱者という立場に追い込まれてしまうことに、当事者も、その周りの人びとも、無自覚だった時代があった。今はどうなのだろうか。さまざまな立場の人に、手厚いサポートを提供する種々のサービスがあるように見える。昔は問題とならなかったような事柄でも、今はきめ細やかに焦点が当てられているようにも見える。人の世の中は、そうであれば楽になってきているのかと思えば、そうであるとはなかなか言い切れない部分もまたあって、世の中がどんなふうによくなってきたのか、わるくなってきたのか、昔と簡単に比べることに意味が見いだせないようになっているともいえる。そんなことを考えつつ、夜中に少しずつ読み進めている。それにしても、石牟礼さんが美しい日本語で描く水俣の漁村の人びとの暮らしは、なんと人間的な豊かさに溢れているのだろうか。美談ばかりではなく、哀しい話がたくさんある。そこを生き抜く人びとの力強さを前にすると、この人たちが、今われわれが公害とは無縁の環境でのんびり(それぞれの範囲内でそれなりに苦しく)生きていられるのかなとも思えた。水俣だけでなく、四大公害の被災地はすべてそうなのかもしれないと思ったりもした。苦しいときほど、人間の真価がみえるというけれど、そうであっても情けないわたしなどはどうすべきなのか。一層、頭が痛くなってくる。


17-06-2015 / Wednesday

_ もう卒園式も終わったし、お寿司を食べに行きたいと子どもがいう。いや、あんたは卒園していないし、それに踊ってすらないがな…というツッコミは当然なしで、景気づけに回るお寿司屋さんへ行った。当地には、わたしたちが住むようになってからも、数々のお寿司屋さんができては消え、できては消えしている。今、すでに老舗の風格となって君臨しているのは3系列。ひとつは ロシア以東のユーラシアの東側で展開しているというシンガポールが本店の回る寿司屋。某国にも山ほど展開している。今の店長はヨーロッパ店で長かったと聞く。もうひとつは地元に住む日本人が始めた小僧寿司的な持ち帰り寿司あるいは屋台寿司の系列。途中でやはり、在住華人資本が参入して、えらく大きく展開するようになったころから、ガイコクジンが好きなお寿司路線に転向した。それで途中で日本人が袂を分かったとか。華人資本のみになってからは、国内展開している大型スーパーで惣菜として売られるようにもなった。もうひとつはホテルのレストラン部門で、ここも資本は華人。すし職人は日本に研修生として長かったという人。この3系列、正確には2系列1店では、ダントツにホテルのレストランが安くておいしい。本当に安いのである。それなのに、とてもおいしい。だから日本人はみな、このホテルが大好きなのである。ホテル自体は1つ星以下の駅前旅館なのであるが、レストランは本当においしい。あとの2系列は店舗によってもちろん味もメニューも違って、おいしいのかそうでないのか判然としないのであるが、子どもはもちろん回るほうが楽しいから行きたがる。水槽のおおきなロブスターも楽しいし。

お客はみな、お寿司を一応注文するけれど、カリフォルニアロールよりももっと独創的なフュージョン巻きずし系をよく頼んでいる。飲み物はもちろんトロピカルな色合いのソフトドリンク系。話のネタにポップな巻きずしを少し食べたら、あとはカレーとかかつ丼を食べる人が多い。しかし、ひとりで来て、小さいお刺身のお皿を頼みつつ、一皿に二貫しか乗っていないタイプのふつうのお寿司をいくつか選び、最後に小さめの天ぷらそばなどを食べている女の人もよくいる。ひとりで来ているのはたいてい女の人だ。男の人はみな誰かと来ている。

子どもは好きなお寿司、残念ながらお値段が手ごろなフュージョン系ではなく、日本人好みの高いお寿司を一人前に食べた。十分楽しんだあと、いつものように隣のタピオカパール入りの飲み物やで休憩してから帰ってきた。お寿司といっても、お米も当地のものだし、海苔もおそらく日本のものではない。妙にしっかりとした口当たりの海苔だ。わさびもガイコクジン向けだからなのか、全然、鼻にツーンともこない。お醤油だって、全然、味がしない。それでも雰囲気だけは日本であるから、みな日本食だと思っているのだが、よく考えたら全然ちがうものばかり。でも手軽に日本の雰囲気が楽しめる場所としては、楽しい場所ではある。ちなみに日本人世帯で、未だにこの回る寿司屋に出入りしているのは、我が家だけのようだ。あとは全員、ホテルのほうをひいきにしている。


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