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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

17-11-2003 / Monday

_ お昼は会議を兼ねて。あれこれと今後の方策について案を出し合う。

_ 寒い…。風が強い。新しいジャケットを着てきたので、気分は冬対策。隙間風は新しいカーテンでなんとか食いとめているのだけど、換気扇の真下なので、その風が寒い。しかも全然空調が届かない。冬用スリッパ「キリン」を履いて我慢。

_ 久しぶりに某国へ電話。家族全員が喜んでくれたのだけど、二人ほど、よそへ出かけている人がいたので、週末にもう一度かけ直すことを約束させられた。電話だとすぐ隣で話しているみたいで、とてもふしぎな気持ちになる。お正月に帰って来るようにいわれるのが、もう祖父母もいない私にとってはものすごくうれしい気持ちがするものであった。

_ この間、フラッシュメモリ?メモリフラッシュ?を買ったのだけど、これ、パソコンにつなぐと「MOディスク」として認識されるのですね。。。びっくり。昨日作った書類をプリントアウトしたいのに…と、一瞬、保存しまちがえたかと思ったら、そういうことだったみたいで、へえー、と驚いた。自宅のパソコンだと、このフラッシュメモリ?メモリフラッシュ?の商品名がそのままEドライブとして表示される。なんかふしぎ。ところが変われば呼び名も変わるということが、往々にしてあると思うけど、これはその例のひとつなのかなと思ったりする。

_ 帰り道で凍える。地下に潜れば暖房も効いていてまだしも、もう普通に外を歩くのには手袋なしでは厳しい。夕方、きらりとひかる金星を見た。空気も澄んでいるし、風も強くてそらがまっさらで、星がきれいに見える。5時を過ぎるともう辺りは真っ暗。お稽古に行く途中、紅茶を一杯だけ飲んで暖まっていたら、半袖の外国人旅行者がお店に入ってくる…。確かに店内は暖かいが。お稽古の先生は夏は長袖、冬は半袖。どのような服装で通勤しているのか、一度見てみたいものだと思う。

マフラーをしっかりと巻く。


17-11-2004 / Wednesday

_ 『愛のゆくえ』は確か二冊持っていたはずなのだけど、見つからず。そういうときに限って読み返したくなる。『デザインのデザイン』と『物は言いよう』買う。斎藤美奈子よりも中野翠と金井美恵子のほうが実は好み。斎藤美奈子は気っ風はよいのだが、後者に比べて生活感というか所帯じみたところがないのが惜しい。下世話な話をおもしろおかしく書いている風情でいて、インテリジェンスのようなものが滲みすぎているところが惜しい。後者に私が感じる生活感とか所帯じみたところも、実は私の勝手な思い込みの虚構なのだが。原研哉の本は、なぜか買ってしまった。

_ 日増しに寒くなってくる。

今日も河原でお昼を食べようと思ったら、多分、今、私に会いたくないだろうと思っているであろう人物がいるのを見かけてしまったので、研究室に戻り、先生とご飯。こないだの出張で食べたおいしいものの話をあれこれとする。それから身の振り方の話をあれこれ。いろいろ。

出張前の大仕事①はとりあえず片づいたが、あとの大仕事②〜nは、結局、どれも中途半端なまま。それでもぎりぎりまで働くのみ。空調がほとんど効いてない部屋にいると、顔がほてってくる。指先は冷たい。典型的な冷え性人間となる。

_ 年とともに、45リットルのザックを背負うのがやっぱりしんどくなってきた。新しいスーツケースを買おうかなとちらっと思っている。どうしよっかなー。ザックは両手が空くので便利なんだけど、不便もまた多い。その中間的な背負えてころころ引けるスーツケースもどきを買ったのだけど、これはまさに旅行用。滞在型には、時として金庫代わりにもなるハードなスーツケースがよい。

あとザックはどうもチェックインラゲッジとしては、扱いが最底辺になるらしく、信じられないくらい汚れて出てくることが多い。それもいやなんですよね。よい服を着て、よいカバンを持って、チェックインすると、頼まなくても窓際のよい席に案内してくれる。ま、エコノミーに座るのだから、別にどこでも一緒なんだけど。

査証も取れたので、あとは荷造りと某準備のみ。


17-11-2005 / Thursday

_ 昨日の日記、結構、間違いだらけだけど、旅の恥は書き捨てということで。

仕事は一昨日で終わったのだけど、これから1週間、とりあえず自由時間。次の仕事まで、あちらこちら見聞を広める予定である。食べ物がおいしい。街を歩いているだけで楽しい。すりとかそういうのの危険をあまり感じなくてもよい。というのは、自分の普段の旅先としては、かなり珍しい環境だからか、ものすごく楽しんでいる。外国人が、いつもの国の比ではないくらい多い。日本人の旅先としてはそれほどメジャーではないらしいが、適度に日本人にも会う。ただ、わたしはやはりあまり日本人に見えないらしい。昨日、参加したツアーでは、東洋系が4人いた。二人は新婚旅行のカップルで、完全に二人の世界。英語もほとんど話せなかったようだ。なおかつ日本語の語彙も少ないらしく、海外経験も少ないような、ちょっと不思議な感じの人たちだった。もう一人の女の子は実は韓国の日系企業に勤めている人だった。少し日本語を話した。彼女がいう私が日本人らしくない理由のひとつが、ものすごく堂々と英語を話しているから、というものであった。ただし、これはうまいということではない。自然に、ということだという。こちらのことばは、「お茶をください」というのだけ、覚えた。それもすぐに普通に言えるようになったようで、まったく理解できないのに、ずっと現地語で話しかけられたまま、最後にはお茶をおごってもらったりしたことが、数度。へたくそでも堂々とはっきりと発音しているところが、現地風に聞こえるのだろうか。

ヨーロッパ人にも二種類いて、現地風にすごしている人と、あくまでも西洋人向けのカフェなどで、ビール片手にはがきを書いている人がいる。日本人は買い物。私は植民地時代の建築物ばかり写真に撮っている。楽しくてしかたがない。そしてその一方で、東洋の中にこそある東洋人差別というものを強烈に意識している。どんなに英語を達者にしゃべろうが、なにをしようが、西洋人の次席を与えられる存在でしかないということを、日々、感じている。


17-11-2006 / Friday

_ 入稿しましたので原稿をチェックしてくださいという連絡が携帯電話に来たので、どこからだと思ったら、↓の原稿の提出先だった。は、はやすぎる。というわけでチェック。もはやいいとかわるいとか、自分では判断できないので、よしとする。これが著者校正らしい。原稿料が出るそう。本来の筆者は、なぜ逃亡しちゃったのだろうか。なぞ。

デパ地下で買ったサラダを某所でぼそぼそと食べて、早寝。明日に備える。最近、好んで飲む桃のネクターがおいしい。冬場にいないというのに、真冬用コートを買ったりなんかしてしまって、荷物を増やす。

_ 夢の中でヒントを得たので、一気に書く。それまでに書いた部分は破棄。もうこれで出す。原稿の穴埋めなのだから、少々、強気で(笑)。


17-11-2010 / Wednesday

_ 衛星放送で「めぐりあう時間たち」。昔映画館で見た。再見してみれば、演劇的な印象を覚えた。何度でもみてみたいしっとりとした映画。女優はみな素晴らしい演技だったけれど、ジュリアン・ムーアのパートがとくに心に残る。思い切って器から飛び出して、人生を変えてみても、幸せにならないこともある、そんなことを飛び出す前に考えるわけでもなく、自分だけでなく誰も幸せになることのない時間を過ごすことになってしまったのだ。ときどきなにもかも投げ出して、リセットしたらどんなにいいだろうという誘惑に駆られないわけではないが、その都度、生来のめんどくさがりが幸いしてか、あるいは小心者の故なのか、まだ踏み外さないで軌道を進んでいる。しかしそれは踏み外す勇気なのか、踏み外さないでいる勇気なのか。それを見極める叡智をわれに与え給えという話なのだろうか。まだなにも決められないのだと思うのであれば、それはまだ時間をかけてもよいということ、その時機がきていないのだと思って、深刻になりすぎないようにと思う。


17-11-2016 / Thursday

_ 来週ですべて授業は終わり、学年末試験が始まる。3年半、いろいろなことがあった。最初の頃はほとんど毎回、徹夜で授業の準備をしていた。2年目から少しずつ、教える要領がわかってきて、今はなんとか様子を見ながら教えられるようになってきた。学生が乗らないときは、乗るように余興もできる。そういう場を与えてくれたことに関しては、今の大学に感謝している。そう悪いことばかりではなかったとは思う。しかし如何せん、大学初の常勤外国人教員ということで、随分と踏み絵的なあれこれがあった。感慨深い。次の職場では、わたしは現地のことばもこれから学ぶところだし、全然知らない国である。とにかく、これまでの経験に頼らず、新しい気持ちで一歩を踏み出したい。経験とか過去の栄光とかは、役に立つこともあるかもしれないけれど、どちらかというと全然役に立たないことも多い。そう思って、静かに新しい世界を経験できたらと思う。


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