_ 来週ですべて授業は終わり、学年末試験が始まる。3年半、いろいろなことがあった。最初の頃はほとんど毎回、徹夜で授業の準備をしていた。2年目から少しずつ、教える要領がわかってきて、今はなんとか様子を見ながら教えられるようになってきた。学生が乗らないときは、乗るように余興もできる。そういう場を与えてくれたことに関しては、今の大学に感謝している。そう悪いことばかりではなかったとは思う。しかし如何せん、大学初の常勤外国人教員ということで、随分と踏み絵的なあれこれがあった。感慨深い。次の職場では、わたしは現地のことばもこれから学ぶところだし、全然知らない国である。とにかく、これまでの経験に頼らず、新しい気持ちで一歩を踏み出したい。経験とか過去の栄光とかは、役に立つこともあるかもしれないけれど、どちらかというと全然役に立たないことも多い。そう思って、静かに新しい世界を経験できたらと思う。