_ 魑魅魍魎を追い払うには、「言葉にしてしまう」のがもっとも効果的なのだそうである。大ボスが私が言えなくて遠回しに言ったことを、狙い定めた輩に解き放ってくれた。そりゃ、私の立場ではいえないし、いっても効果的ではなかったのだが、布石は打っていたから、効果倍増となったとは、ちょっとうれしがりすぎているか。これからも、どんどん、言葉にする努力だけは怠らないでおこう。努力するのと、放っておくのとでは、ちょっと違う。
_ 火曜日はゆっくり目に研究室。駅で洗面所に行きたくなったので、いつもの百貨店のいつもの階へ向かうと、きれいなガラス細工の加工即売会をやっている。見覚えのあるガラス細工はやはりボヘミアン。メイド・イン・チェコのシールがすべてに貼られている。薄い髪の色をしたものすごく素敵なお兄さんが細工をしている。またしてもボヘミア幻想に取り憑かれ、やっぱり秋とかもう少し素敵な季節にもう一回、行きたいなと思った。
麻のワンピースとカーディガン。
_ 机の上のクマに着せていた服を脱がせた。クマも衣替え。ただでさえ毛皮なのに、この季節はもうたいへんだ。
_ 夕方、本部で打合せ。あいかわらず、学業に直接関係しない話は楽しい。をを。今、机の前の窓から見える大きな木の幹に、夕日が当たっていて、なんともいえない暖かい茶色と緑が映えている。新茶を買ってかえらなきゃ。