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  1. ね (05-30)
  2. 雪見 (05-30)
  3. ね (05-30)
lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

19-05-2004 / Wednesday [長年日記]

_ プラハ。一番の思い出は前に書いたとおり、ウラジミールさんというおじさんとの出会いであったが、二番目くらいの思い出は、初日に、彼の指示通りにトラムに乗って旧ユダヤ人街を通り抜け、旧市街へどんどんと入っていった時のこと。広場があるな…、あ、人が集まっている。。と思ってその中に入り込んでいくと、有名な仕掛け時計が午後四時を打とうとしているところであった。人形がくるくると周り出てくる。時計が静かになると、集まっていた人は波が引いていくように、あちらこちらの路地へ散らばっていった。また一人になった。くねくねとした道をたどり、木でできたおもちゃの店に吸い込まれて気がつけば、もう外は真っ暗になっていた。

慌てて地図を確かめて、駅を探す。何処にも何も見えない。銀行なのか会社なのか、日曜日の夕方の街は、人の気配がまったくない。灯りのひとつも見えない。ひたすら目をこらし、耳を澄ませて、何かの気配が感じられるほうへ。

ようやく本駅の近くへ着いたらしく、バスやトラムが見えた。小さな庭を抜けて駅へ入ると、薄明かり。これが駅なのか?寂しすぎる。もっとも帰る日にわかったのは、そこは一階の、空港で言えば到着ホール。電車がこなければ、それは静かなわけである。

それからまた道に迷いながら地下鉄にのって、さらに道を間違えながらホテルに帰った。

あれから、もう三ヶ月以上になる。すぐ忘れて、次がまたやってくる。旅の思い出って、ときどき思い出すのも楽しい。


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