_ 無事に3日間のシンポジウム終わって、充実。楽しいシンポでした。最終日は、ちょっとえらい人がたくさん登場。みなさん現地語で報告。しかし全員、こちらの喜劇役者も顔負けのギャグやら冗談やら皮肉やらをふんだんにちりばめた話術で、会場はそれまでの二日間の辛気臭い雰囲気を払拭して、楽しい感じになった。初日の心理学の人の発表もとても楽しかったのだが、おなじセッションの人が全員、辛気臭いひとたちばかり—いや、まじめな人たちというべきですね。。—だったので、いまいち、参加者も反応に戸惑う部分があった。
そういえば、参加者の5人に一人は、ネットブックないしはラップトップを持参していた。もちろん場内はワイヤレスな空間。そしてほぼ全員、顔ブックを見ていた。わたしは顔ブックとかつぶやき帖とか全然、知らないのだけど、ほとんどの人が全員、おなじ画面を見ているからついつい覗き込んだら、そのようなページだとわかった。顔ブックは、某国の人々のまさに麻薬的な勢いで魅了しているようで、よるとさわると、みなその話ばかりしている。そして初めて会った人はもれなく、「顔ブック、お持ちですか」とか「顔ブック、やってる?」と聞いてきます。携帯電話がインターネットにつながっていないわたしは、某国でも日本でも化石時代を生きており、まったく話題についていけない。でもとくに困ることもない(と本人だけが思っているのでしょうね、きっと)のである。
一人だけいた招待スピーカーの日本人の先生に挨拶して、また歩いて帰った。これで三日間とも健康的に歩いて帰る。途中、下宿の近くのホテルによって、プールの説明などを聞く。実はこないだ本来の本拠地で、マタニティ水着を買ったのである。といっても日本みたいなツーピース型の妊婦妊婦していないデザインのものはなくて、強烈な花紺の、ワンピース水着。泳いでいる人は全員西洋人で、体型のことなど気にしないでよいから、さっそく夕方にでも泳ぎに行こうと考えている次第。朝は午前6時からあいているとのこと。夕方は人も多そうだから、明日でもよいかな。。
ところで、本来の本拠地の大学で、高村薫の「レディ・ジョーカー」を借りてきた。何年も前に読了したんだけど、いやー、夢中になって読んでしまいました。麻薬的な魅力がありますね。で、意味もなく、インターネットでグリコの事件をいろいろ読み直してみたりして、随分、無駄?かもしれない時間を過ごしてしまいました。
今日のシンポの間中、ミジンコさんはえらく元気に暴れまわっておりました。この人は、①おじさんジョークに反応していた、②アカデミアにさっそく親近感を持っている、③退屈だから、はよ家に帰ろうと訴えていた、のどれを主張していたのでしょうか。わたしがインターネットの前にいるときは、ちっとも動かない。