_ 少しずつ復帰しているつもりなのだけど、一進一退。相変わらず。研究も仕事も中途半端、子育ても中途半端、生きているのも中途半端、という事態に陥りそうで、何を今/一番最優先にすべきか、自明ともいえるべきことをかんがえにゃあいかん症候群に罹っている。末期症状である。ぎりぎり踏みとどまっているのは、子どものせいにはすまい、という点のみ。でも一度だけ、言い訳に使ってしまったことがあった。あとは雪崩式にとはならないよう、まだなんとか徳俵にかかとを乗せている状況だ。わたし、どうなるんでしょう。。
暑い季節になってきたからなのか、冬生まれのカルガモさんは、毎日、大声で泣く。そのたびに、体を拭いてあげたり着替えをさせたり。朝はまだ涼しいうちに、近くの公園、神社、高級住宅街などを散歩する。野バラが咲き乱れる小道を歩き、その芳香にうっとりとしている時間が幸せだ。赤ん坊の笑顔というのはほんとうにまったくなんの含みもなく、まっすぐなんだなあ。この子の顔を曇らせてはいかんと思うのがわたしの徳俵かもしれない。まだぎりぎり踏ん張っている。その視界から、わたしが消えてほんの一分もしないうちに、カルガモさんは大声で泣き叫ぶ。洗面所の、お風呂の、台所の扉の向こうから声をかけたって、姿が見えないと、抱き上げるまで泣き続けるのだ。踏みとどまらずにいられようか。まだ、そう思える。