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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

28-04-2011 / Thursday [長年日記]

_ 復興とか復旧とか、今までとはまったく違う発想で、取りかかる必要があるんじゃないかなとずっと思っている。たとえば昔のソ連のソフホーズとかコルホーズみたいなかたちを援用したような、新しい農業や漁業の基盤を整備するとか。個人の生活の再建と、生業基盤の復興は、分けて考える方が、被災者の負担は少ない。次の地震津波が来るのが何年後になるかはわからないけれど、災害に強い復興プランというものがもしあるのだとしたら、個人の被災の規模を少なくすると言うことだけなのではないかと思う。「想定外」を考え出したら、きりがない。そのことはもうわかっているし、それが免罪符にならないことを考えるのも、大事なのではないか。生業活動と生活の場をゾーンで分けるのは、前回の地震津波の時にも、一部の集落ではおこなわれていたことで、それ自体はむしろ伝統的な考え方だ。でも有効なことはわかっている。この取り組みをひとつの地域が単体で実践するのではなくて、より広い地域で実践されたらいいのになと思う。個人個人が災害から立ち直る、被災を乗り越えるというのは、もちろん大事なことだと思う。しかし、一人で乗り越えるには今回は被災の規模が大きすぎる。新聞によれば、すでに自殺者も出てきてしまっているのである。今さら政権を批判してもはじまらないのだから、みんなが考えを出し合っていけるようになればよいのだけど。

仮設住宅も、そんなに急いで作らないほうがいいんじゃないかなとも思っている。ほんとはもっと早い段階で、使われなくなった学校や施設を改装して、「仮設住宅」とすればよかったとも思っている。ホテルや民宿なんかを政府が向こう1〜2年借り上げるくらいの機転があってもよかったんじゃないかなとも思った。すでに2ヶ月目を迎えようとしている時点で、一体、何がどうなったのか。被災地の外にいて、たくさん情報を持っているはずの人でも、実はあまりよくわからなかったりする。


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