_ 文学部の庭に小さな池というか、大きな水盤というか、そういうのがある。そこに金魚みたいな魚が数十匹いる。子どもはこの魚に餌をやるのが好きで、しばしば、どこか行きたいところはとたずねると、サカナのいるところ!と答える。今日は自主的なお正月の最終日ということもあって、子どもを連れて大学へ。2時間ほど子どもはサカナと遊び、わたしはその間、ベンチで読書をした。今日はよい日取りなのか、学内の二カ所ほどで、大きな結婚式があった。その盛大なる音楽を聞きながらのんびり読書。その後、お昼ごはんを食べに、大学から一番近いモールへ移動。わたしひとりならば、もっとローカルな場所で簡単に済ませるのだが、子どもが一緒だとどうしても行く場所が限られてくる。毎回、子どもが食べられるものがあるファミリーレストランに入ることになる。子どもはエビフライの入っているお弁当がお気に入り。
もうじき子どもの誕生日なので、前から約束していたとおり、バービー人形みたいな人形を買いに行く。「みたいな」というのはホンモノではないからである。いろいろなバッタもんがあったが、わたしが気に入ったのはブライスみたいな人形。リカちゃんやバービーの顔に比べると大きさが2倍くらいあるし、顔のつくりも目が大きくて、かわいい。ホンモノみたいな憂いはない。子どもは最初、ふつうのアメリカンな顔のバービーを欲しがったのだが、そういうのはすぐ飽きるで・・・などと言いながら、子どもが自主的にブライスみたいな人形を選ぶようにいろいろ画策してしまったのであった。でも、結局、子どもはそのブライスもどきがとても気に入ったとかで、家に変える道すがら、自転車タクシーの上で人形を箱から出そうとするほど。なんとか気に入ってくれてよかったよかったと独り言ちたのだった。
本日の読書:伊坂幸太郎/バイバイ、ブラックバード(第一章のみ)。