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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

02-06-2017 / Friday [長年日記]

_ そういえば大騒ぎの末にやっとビザも出た。ほんとうに待たされた。このまま出なければ国内旅行はできないし、疲れたからちょっとホテルへなんてことも不可能である。絶望的な気分になっていたところで、やっと出たので、ほんとうに祝杯を上げた。長かった。

子どもはといえば、インターナショナルスクールの1年生。編入当初、某国での英語学習がまったく意味のないものであったようで、前の学校からのレターを読んだだけで、「かような英語を書くような人から学んだ英語では、テストしなくても程度が知れています」と言い放たれ、学力が追いつかないというのでESL(English as the Second Language Class)に入っていた。ところが、まあ、仕方がないんだけど、なんと今学期は落第。次の学期ももう一度、ESLで勉強し直し、と言われたのであった。つまり、原級復帰どころか、もう一度、特別クラスでがんばって、それからまた一年生に編入できるかどうかをみましょう、ということ。

子どもは月水金の放課後は、別のところにある英語学校に通学している。こちらはマンツーマンで一時間。最初はまったくお金の無駄!というかんじだったのだけど、最近、新しい先生に変わってから、ぐんぐんとできるようになってきた(あくまでも本人比ですが)。こちらの先生は、「とても飲み込みが早い子です。でもスペルがいい加減だから、そこはお母さんがしっかりと見てね」と。そういうわけで、おしりを叩きながら英語の宿題をさせている。これが親子ともに結構辛いのだけど、まあ、がんばれ!と励ましています。

アパートの裏は、平屋の家があって、その向こうは隣りにあるコンドミニアムの広大な駐車場である。その向こうは警察の敷地ということもあって、わりと広々とした景色が広がっている。その裏の平屋の屋根と、その隣の家の屋根のちょっとずれて重なり合ったところで、ネコが子どもを生んだ。それが1ヶ月ほど前のこと。4人きょうだいのネコたちが、このごろお母さんネコと一緒に屋根の上を散歩するようになった。ネコたちはみんな模様が違う。わたしは割と前からネコたちの存在に気がついていたので、子どもにも話していたのだが、子どもはまだ一度も見たことがなかった。ある日、わたしが台所で水仕事をしていると、どこからか小さい子どもの声で、一所懸命にネコに話しかけているのが聞こえてきた。台所の裏に接しているのは、複雑な場所に建っている西欧人の家である。お父さんはロマンス語を話していて、お母さんはこちらの人。子どもはこちらのことばを話しているのしか聞いたことがないのだけど、お父さんが一所懸命にロマンス語で話しかけているから、きっとどちらもできるのだろうと思う。その子どもがネコに話しかけているんだろうと思っていた。ところが、聞くともなく聞いていると、子どもの声が、はろー、きゃっと、ふわっつゆあねいむ?あいあむ、◯◯ちゃん、はろー、はうあーゆー?と言っている!あらなんと、これはうちの子だったのか!とびっくり。そのまま聞いていると、まあなんとかかんとか英語が使えるようになったんだなーと、大いに感心する程ペラペラと話しているではないか。からかったりしたら、すぐに気分を悪くするので、とにかくできるだけ長く聞き耳を立てることにした。ネコの子たちも、やっとうちの子を認識してくれたようで、興味深げにじっと子どもの様子を見つめていた。ネコと子ども、どちらが先におとなになるだろう。


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