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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

01-09-2005 / Thursday [長年日記]

_ のどががらがら。8月前半からずっと睡眠時間4時間あまりというのがたたり、案の定、大風邪を引いた。薬もなくなる。あとは現地療法に頼るのみ。しんどいけど寝ているわけにもいかず、あいかわらず、あちらこちら出かけている。言語学図書館に行ったら、係員が誰もいない。どうしたのかなと思って、本を読んでいた人に尋ねると、今日は女装バレーボール大会があるとのこと。。マルチメディア図書館も同様。やむなく、出直したり。学校教科書を買い漁り、即、小包便屋に持っていくも、法外な値段を言われる。郵便局へ運びなおし、EMS。そんなふうに街での日常は過ぎており、このあたりの雑然としたあわただしさは、日本とかわりない。

一方、久方ぶりの村の生活は、多少の変化はあるけれど、基本的にはおなじ。自分の部屋のベッドで昼寝をする至福。

ねこ一家は、もう3世代目に達していた。解せないのは、こないだ子どもだったねこが、もう子どもを産んでおり、こないだ子どもだったねこの母親が、わたしの不在中、すでに二回、出産しているとのこと。あまりかんがえると混乱するので、ふうん、といっておいた。

あいかわらず、観光旅館の朝ご飯を食べると、おなかがぐるぐると言い出すし、あいかわらず、わけのわからない伝言や電話が舞い込むけれど、基本的には、毎日、たのしい。それが一番。

ところで、学校教科書の印刷技術がすごく進歩していた。これ、ページメーカーとかで、先生がレイアウトしているのかな。。だとしたら、すごい。いろいろ驚くことが多い。いつも話していることばではないほうの現地語、今回はかなり通用するようになった。しかし、敬語はまったくだめなので、つかいものになるレベルからは程遠い。

予定通り、こちらでの事務的タスクをこなして、無事に大ボスとも合流して、かなり驚くハプニングもあったけど、ここまでは順調。毎日、かならず、計画的停電があるので、それがちょっと難儀。おかげで、下町では、火事が多いらしい。みな、ブレーカーから発火するとのこと。

あと、いろいろ国家的な問題が生じているけれど、とりあえず、私には被害はなし。元気にくらしているようです。


08-09-2005 / Thursday [長年日記]

_ 1週間ぶりに街に出てきたので、インターネット屋であれこれチェックするも、調子が悪いのか、ぜんぜん、大学にも旅行用のメール屋にもつながらない。大学のアドレスはニフティに、ニフティのアドレスはさらにヤフーに転送しているので、ヤフーでみたら、すぐに見られた。ほとんどスパム。何百とくるので、読むべきメールを探すのに疲れてしまいました。かなり調子は悪いけど、立って歩いたりできるし、インターネット屋まで来たりできる。ずっとおなかが悪いので、活性炭を飲んでいる。これが一番効くみたい。身体によいかどうかは不明。キムコを飲んでいるわけだが、要するに、抗生物質よりは身体に害はない。

知り合いが結構、亡くなっていて、驚くけれど、宗教的に、なくなった人に執着して泣いたりすることはご法度の地なので、そうかそうかといって話を聞く。墓参などもない。生きていることが大事な国。先日、説教師の話を聞いていたときも、そんなことを言っていた。日本人がめずらしかったからか、さんざん、話のねたに、「今日は日本人がいるからうんぬんかんぬん」と取り上げられる。割と有名な説教師みたいで、おそらく、毒蝮なんとかとか、なんとかきみまろとかみたいなきつい冗談好きのひとだったのだろう。おばちゃんたちがけたけたと笑っていたが、れっきとした宗教行事の場。どこの国でも、おばちゃんたちの笑い方はいっしょだなと感心。

ホテルで泊まり合わせた学生さんが病気になったので、病院にいっしょに行く。近所のおかゆやで、あっさりしたものを買って、日に二度、運びやなどもした。学生さんが少し元気になって、ひとりでおかゆやへいったところ、あの人は何人か、ときかれたらしい。なんども日本人だといったのに、信じてもらえなかったのは、服装と訛りが原因だったよう。今度からもう少し、外国人らしくしてみよう。


15-09-2005 / Thursday [長年日記]

_ 街へ。

水不足、寝不足、儀礼続き、会議続きで最高に疲れた。ゆうべはほぼ一時間おきにご不浄へ駆け込む。雪見さんへのお返事としては、日本でいうところの洋式と和式とふたつのスタイルのお便所がある。戸はアメリカとは違って、日本式に足元は見えないようになっているけれど、しゃがんだりこしかけたときに中に人がいるのがわかるように、顔がぽっかりと出るようになっているものもおおい。男性もしゃがんで用を足しているようである(ちぇっくしたことはないけれど、小さい子は立っているが大人は女性とおなじように顔だけが見えることがおおい)。用を足したあとは手動で手桶で流す。ときどき、前の人のぶつを見ることもあり、そんなときは、おみくじで大凶を引いた時よりもさらにげんなりする。これ、こちらで暮らしているひとならわかるのだが、経験的にありえないことである。わざとそうするへんな人がいるということ。おとし紙を使う人はいない。手桶であらいながす手動うぉしゅれっと。慣れるまでちょっと時間がかかるけれど、おなかをこわしているときなどは、こちら式のほうが、清潔だなと思う。尾篭ですが。

もちろん、ホテルとか、レストランのトイレは、きちんとしたウェスタン・スタイル。だけど、あとからといれだけ改築したようなところでは、洋式便器が空間におおさまらず、人は、トイレそのものに入ることができず、やむをえず、横向きにこしかけるしかないようになっている場合もある。戸は閉められるときもあれば、そうでないときもある。このあたり、実用性ということばが日本語にしかないんじゃないかと思う瞬間。

ホテルで知り合った学生さんが調査のやり方を勉強させてくださいとついてきたのはよいのだけど、体調がまだ万全でなかったからかなりしんどそうだった。それでもとてもよい経験になったとのことで、元気に帰っていった。私もそんなときがあったので、こういうことは苦にならない。

あといろいろ。


27-09-2005 / Tuesday [長年日記]

_ 9月は休日が一日もなかった。毎日が休日だといえばそのとおりなのかもしれないけれど。私はこちらへくると、その夜から夢はこちらの言葉でみる。これはたぶん、相当に緊張しているからなのだろうと思っている。事実、疲れすぎてそんな余裕がないときだけ、日本語の夢を見るから。傍からみると、ずいぶんとのんきにやっているようにみえるらしい。毎日、ぶらぶら歩いているだけにみえるかららしい。ある意味、それはありがたいこと。

ふとわれにかえって、外国研究をやってどんな意味があるのだろうかと考える。われにかえってはいけないのだろうか、あるいはそもそも、われにかえるような状況にあることがだめなのだろうか。ネガティブに考えているわけではなく、ふと、無にかえると、ということ。

あと、いろいろ。試みに、デジタルカメラを今回は思いっきり活用してみたわけだが、ほとんどぶれていた。遠景は全然、だめですね。近景、フォーカスしにくい。腕がまずいということはさておき、マニュアル設定で使っているからなのか、おそらく、本来的なデジタルカメラの機能を発揮できないのだろう。デジタル一眼レフであれば、もうちょっと思うような絵が撮れるのかな。ナイトショットは案外と行けた。といっても、普通の一眼レフではそんな写真、撮ったことなかったから、比較対照がないのかも。

余計なものを山ほど買う。布5巻き、ステンレスなべセット、機織道具一式(魔が差した)。おみやげにもらった、ワシントン条約違反のもろもろは、全部、定宿に寄贈。あげく、お気に入りの口紅をトイレに落とした。人生はプラスマイナスなんだなあ。


30-09-2005 / Friday [長年日記]

_ 深夜便で帰国して、朝、大学へ行く前に、メールを読んでおこうと思った。パソコンのスイッチを入れて、ふつうに立ち上げたつもりだったのに、なにかまずいものがインストールされた模様。大学からもどってきたら、「さっきいれたものを削除せよ」と出る。しかし、ぼんやりしていたためか、なにをインストールしたのかがわからない。ブルースクリーンが何度も出て、セーフモードで立ち上げても、すぐに落ちる。最後には、もうぶーんといううなりを上げたまま、だめになってしまった。

パソコンを1ヶ月開けないでいると、どんなデータがはいっていたのやら、それももうわからなくなってしまう。ドイツに行ったときの写真、全部、確か、ここにはいっているんだよね。。しかも最後にバックアップを取ったのが、いつのことだかわかんない。

恋文メールを全部なくしてしまったのが、一番痛い。博論のドラフトをなくしたのよりも、痛い。博論は、あちこちにバックアップがあるからどうでもよいのだが、メール。涙が出てくるなあ。もう、あんな手紙をくれる人なんて、現れっこないもの。。過去に引きずられていてはいかんとは思うけど、センチメンタリズムは時にはやっぱり必要だよー。はあ。パソコン、明日の朝には立ち上がっていたりするだろうか。

学位授与式の時の写真、それもなくなってしまった。思い出は封印せよということなのか。ドイツの写真、つくづく惜しい。。。。。南無三。

ハードディスクが死んでしまったということなのかどうなのかわかりたいのだけど、それすらわからない。どうすりゃいいのだ。

機械に頼りすぎていた自分がばかなんだ。メールはこれからプリントアウトしておこう、などと馬鹿なことを考えてしまった。それと、ずっと思っていたのに、ちゃんとしたバックアップ用ハードディスクを用意しておかなかった自分も馬鹿だ。はあ。。2005年って、私にとっては、なんだか大はずれの年のような気がしてきた。あと、半年、なんだなあ。。


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