_ ひたすら寝まくり。これが時差ぼけというのだろうか。夢の中では音楽が聞こえていた。スカボロ・フェア。なぜかと頭を巡らせて納得。
_ 明日からやらないといけないことが山ほどあるのだけど、丁寧にひとつずつこなしていこう。着物も選びに行かないといけない。2月よりも3月の方があっという間にすぎてしまいそう。スケジューリングミスだけはしないようしなくちゃ。
_ 郵便で送った荷物はまだ届いていません。。。絶対にだいじょうぶという確信はあるのだけど、やっぱり心配だにゃ。
_ 旅行中はいくつもの美術館や博物館に足を運んだ。なかでもベルリンで見たものが一番記憶に鮮明。自分の原点ともいうべきデッサウDessauのバウハウス校舎には今回いけなかったが、そのかわりベルリンのバウハウス美術館を訪れた。長い年月をかけてようやく一巡したなあと感慨深かった。絵画館、ユダヤ博物館もほんとに充実した内容と展示で、すこしでも博物館に関する仕事をしたことのある人であればほんとに興味深いものだと思った。退屈…ということばはついぞ浮かばなかったところがすばらしかった。
_ あと印象的なことは「音」について。駅でも、電車の中でも、百貨店の中でも、人の声以外に何も音がないことがよくあった。だからこそ街角の人形遣いの奏でる音楽が鮮明に聞こえるのかもしれない。冷え切った大聖堂の中では、人の声がさざ波のように聞こえる。音がないことで、音がより一層顕在化するという経験は、日本ではなかなかないことかもしれない。
_ あとは森の多さ。都会からほんの数分電車で走るだけで、林や森が見える。そういうところを鉄道が走っているだけなのかも知れないが、それにしても風景が楽しかった。西洋絵画の色彩が、いままではなんとなく理解できないでいたのだけど、実際に自分でその風景の中に立ってみると、これほど忠実な色彩の再現もないものだと思ったりした。思いがけず、巡回美術展でゴーギャン、ルノアール、モネを観賞することになったり、一枚の絵の前で、心ゆくまで座っていることができたり、一分一秒を十分に楽しんだ気がした。また是非とも、行ってみたい。
_ やっとこさ帰ってきました。
とにかく楽しいという一言につきる旅路でありました。初めて訪れる国でなんとか無事に英語は通じたものの、電車の乗り方やレイルパスの仕組みがいまいちわかっていなくて、ずいぶんと心細いスタートを切りましたが、ようやく宿を決めて日の沈んだ雪道をころころを引いて、地図を片手に歩いていたら、いきなり「どこそこへいく道を教えてくれないか?」という展開。ちなみに、昨日、最後の宿を引き払って駅に向かう途中にもまったくおなじ質問を受けた。どこからみても旅行者で外国人だということは、その場所への行き方をしらないのではという懸念を抱かせるには物足りないということなのだろうか。たしかに、どちらの国も、普通に歩いている人でバックパックを背負っていたり、ころころを引いている人がたくさんいたし。
吹雪で塔から落ちちゃうんじゃないかという気がして仕方がなかったベルリン、奇岩の城塞が見えては隠れるエルベ川、誰も歩いていない日曜日の夕暮れのプラハで道に迷ってもうあと少しで泣きそうになったこと、レストランに入っても思ったモノが食べられなくて悲しかったこと、パンダをみたこと、蝸牛のぬいぐるみを買ったこと、洋梨型シュタイフも買ってしまったこと、あとは歯止めがきかなくなって、ツボやらお皿やらこまごまとしたものを買い散らかしたこと。夕暮れの街をトラムに乗ってずっと走ったこと。ボヘミアの林の中で電車が止まってしまったこと。考えてみると二日に一回は人に道を聞かれたり、アンケートに答えるように求められたりで、あまり外国にいる感じがしなかったのも事実。ごーごーと音とを立てて流れていく川を見ながら食べたソーセージのおいしかったこと。ウラジミールさんの親切。我が家の前の道を角のところで曲がれば、あの街のどこかにさまよいこんでしまうんじゃないかとさえ思ったりする。
ただいま。
_ ウラジミールさんは、ベルリンからプラハへ向かう列車の中で隣合った人。息子さんがPhDを取りにフィンランドへ行くのを見送りに行った帰りに乗り合わせた。荷物を網棚に挙げてくれたりしてくれたのだが、一挙手一投足がとにかくさりげなかった。有名な国際資本の会社の重役とのことだったか、プライベートの旅行には二等車を使うようで、運良く私と乗り合わせたのだった。宿を決めていないこと、私たちが乗った列車が着くのは本駅ではなく、そのひとつ手前が終着駅だということで、午後はまだ早いとはいえ、なにか心当たりがあったのかもしれない。国境を越えてインスペクターやら警官やらが一通り旅券をチェックした後、携帯電話を数カ所にかけて、私に話しかけてきた。「社の会議などで使うホテルが駅前にある。割引50%で17ユーロ、朝食込みだけどどうする?」。
値段のことはともかく、本駅まで移動してから宿を探すのは正直面倒だと思っていたので、すぐにお願いした。親切に地図を書いてくれたり、その日の午後の見所、明日の見所などをさくさくと教えてくれる。といっても押しつけがましいところはひとつもない。
駅に着くとさっさと私の荷物を引いて、まずは両替、トラムの券の購入などてきぱき。もう一度地図の確認をしてよい旅を!といって握手して別れた。この出会いがなければ、プラハの思い出がどうなっていたか、想像するだに恐ろしい。
_ ベルリンの3日間を一緒に歩いた仲間といい、ウラジミールさんといい、よい旅の道連れがいたことが旅を一層に思い出深いものにしてくれたような気がする。
_ 去年の今時分に博論を提出して3月の公聴会を開いて、合格はもらえたのだけど修正稿がなかなか仕上がらなくて、ようやく提出できたのが12月。それから先生のご病気や誤字脱字修正や製本のあれこれがあって、今日が教授会の投票だった。もうここで一回死んだ気になって、明日からまた新しい人生を始めようと思う。正直なところ、こんなにうれしいとは思わなかった。あちこち電話かけたり御礼を伝えたり、お祝いをしてもらったりで、今からようやく荷造りです。今日は眠れそうにないなあ。
当分、旅ガラスとなります。
_ 私だけ満票で合格との連絡。ばんざい!!!
_ 今日は刺すように冷たい。晴れているけど、空気とか風が痛い。彼の地もこのような具合なのであろうかと考えると、しかしながら、なぜだかなんとなく足取りは弾んだ。
代理店のお兄さんから電話で、今冬は置き引きに遭う人が続出しているとのこと。十分に注意するようにとのことであった。ようやく旅に対する緊張感が漲ってくる。日頃はもう日常の延長線上のようなところにしか行かないので、気を引き締めないと。
_ 今日のお洋服:オフホワイトの長袖ハイネックセーター/グレーのボートネックのチョッキ(ベスト、っていうのか)/ブルーグレーのコール天八枚はぎスカート
感想:そでが手の甲の中ほどまであるので、温かい。
_ 雪見 [おかえりなさい♪ 充実した旅行でよかったですね。 洋梨型シュタイフってどんなんだろ。興味津々。]
_ 寝 [ただいま!洋梨型シュタイフはですねー、数ある野菜・くだものシュタイフの中でも一等かわいく、エスカレーターで売り場に着..]