_ ホアキン・サウラとレオナルディアン・ミュージック・アカデミー楽団の音楽を聴く。これは素晴らしかった。CDを探してみたのだけど、ヒットしない。むむむ。。今度ヨーロッパへ行くときに探すしかなさそう。きっとローカルなレーベルから出ていたりするのだろうな。
音楽はリュートとか古いタイプのギターとかリコーダーの中心に、ペーパー・オルガンというアコーディオンとパイプ・オルガンが合体したような楽器が奏でる。サウラ氏がレオナルド・ダ・ヴィンチの手稿に残されたわずかな記述を元にして、自作した楽器がそれ。今私が聴いているアルゼンチンの女性詩人アルフォンシーナ・ストルニの詩に、ピアノのアリエル・ラミレスがフォルクローレの音楽を作曲したものに、少しだけ、似ている。のどかで鄙びた、それでいて秘密めいた深い音がする。ガラス越しに差し込む日の光に似た音楽。気怠く、少しだけ甘く、少しだけ寂しい。