_ 昼下がりの商店街をのんびり歩いた。「昭和」が色濃く感じられる街は、懐かしくもあり、むずがゆくもあった。急いでいる人はだれもいなくて、ソフトクリームが溶けるのもゆっくりだった。煤けた暖簾や色あせたビニールの庇も、たたき売りされている携帯電話も流行の眼鏡のフレームも、違和感なく隣り合う。のんびりと歩いているうちに、私の話し方もいつも以上にぼそぼそと小声になった。今、時間が止まればいいのに。
電車の窓から月を眺めながら、幻灯機が回っていたような昼下がりの街を思い出していた。
_ いいこととそうでないことが少しずつ。
トラちゃんにパソコンを買うように強く勧めた。私のバイオさんとかアイビー・エムコさんに比べて断然色白のダイナブクコさん。オフィスも入っていろんなデバイスもついていて完璧で、しかも大学スペシャルバージョン。多少重いけど、すごいよい買い物だったよ!セットアップのお手伝いをして、夕ご飯を御馳走になった。ありがとー。
_ あほかー!と思うことは、少なくとも私はあほではないということが証明されたし、周りの人も「あれはおかしい」と賛同してくれたので救われた。人間、卑屈になるのが一番よろしくない。正しいと思ったら、正々堂々としているのが一番だ。女子柔道の真ん中らへんの体重の人が勝ったとき、だれだかが「この選手は残心が美しい」と話していた。これは技を掛けた後の体の残し方のこと。技は掛けて決まればそれで終わりなのではない。その後、どんなふうに締めくくるのかが大事。確かに決まったからといってガッツポーズをする前にやることは、もう一度、相手に向かって構えて、次の攻撃の姿勢を取ること。それができて初めて、技が決まったといえる。真ん中だけきれいでその前後はもにょもにょってのが、やだ。今日のあほな出来事は、そういう感じのできごとであった。もにょもにょするくらいだったら、最初から言えばいいのに。
_ 7月の終わりに届いていた『エマ』と『エマ・ヴィクトリアン・ガイド』を一気に読む。2年前くらいに、一気に『モンスター』を読んだことがあったのだけど、それ以来だな、こんなに一気にマンガを読むなんて。感想はというと、私はとても好き。歴史に詳しい人や、イギリスに詳しい人が読めば、また違う感想があるのかもしれないけど、エマの素朴でいて一番大切にしたいものがなんだかわかっているところがとても好感が持てる。身分の違いという一筋縄ではどうにもならないものに対しては、そういうしっかりとした気持ちが一番大事なのかもしれないなと思った。
『エマ』はヴィクトリア時代のイギリスを舞台にしたメイドさんと、上流階級のお坊ちゃんウィリアムの恋愛物語。
登場人物の中では、ウィリアムのお母さんオーレリアさんが好き。訳あって、ウィリアムの父親とは別居している。このお母さんが今後のエマとウィリアムの恋の行方に関わってくるのだろう。もちろん、よい方向に。
_ オリンピックをほとんど初めて真剣にテレビで見る。谷さんの優勝の時は、某国のホテルでトラ子女史と一緒に顔にパックをしているときに見た。BBCで見たのかなあ。ふたりとも柔道のことは全然わからないので、いつのまにか勝っていたね…などと話し合った。パックしたあと私はすぐに寝てしまった。
末続さんの走り方に注目するようにという指導があったので、昨日は3時頃からスタンバイ。走るのが驚異的に遅かった私としては(ずっと体育会系なのに走るは遅いは、逆上がりはできないは、腕立て伏せもほとんどできない)、うらやましいを通り越して、もうほとんど理解不可能な領域。だから、楽しめるのかもしれない。時々、フライングで失格になる人がいて、気の毒に思ったりした。
_ お店のドアの取っ手のところに、push または pull と書かれていると、一瞬、どっちだったか…と混乱する。「押す」または「引く」とあれば大丈夫。しかしこれが、「推」と「拉」だと、どちらも「手偏」なので、ぼそぼそと(僧は敲く、月下の門)を唱える。それでああそうか、と納得する。
そんなところをずっとうろうろしていたので、トラ子女史とゆうべも近所の料理屋で夕食を終えて店を出るとき、混乱してしまい笑われた。タクシーを止めるときの手の出し方とか、発言したいときの手のあげ方とか、道ですれ違った人と目があって笑うとか、身体言語はなかなか切り替わらない。そのうち日本仕様に戻るのだが、そうなる頃にまた、身体言語の異なる場所へ行く。口から出てくる言葉よりも、そういう言語を自然に使っているときの方が、よりその場所になじんでいるような気持ちになりやすいのかもしれない。
_ 日本は暑すぎるという結論に達した夏でした。
_ sleeping bag is travelling.
_ 雪見 [旅はいかがでしたか?(わたしも実は短い旅をしました。 ご近所を。。) 「いつのまにか勝っていた」には笑ってしまいまし..]
_ ね [お久しぶりです。ニアミスですねー。 柔道は思いっきり投げ飛ばすとか、背負い投げるとかじゃないと、もうひとつよくわから..]