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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

30-07-2010 / Friday [長年日記]

_ この頃、小さい子が死んでしまうニュースをたくさん読む。今日、大阪であった事件の記事を読んで、むらむらと腹が立って仕方がない。理由がふたつある。ひとつは、盛んにその母親の職業を新聞が書き立て、テレビが読み上げていること。もうひとつは、府の役場がまったく役に立たない働きをしたということ。これだけ近所の人が何度も何度も通報しているのに、たまたま足を運んだときに中に人のいる気配がないという理由で、プロの職員があっさりと引き返しているのだ。もっと対応の取りようがあっただろうに。母親も疲れていたのだろうなどと、わかったようなことは言いたくない。不幸な事件がこれ以上起こらないよう、対策の可能性は無数にあるはずだ。少子化対策というのは、子どもをせっせと生ませることを目指すのではなく、生まれてきた子どもがみな健康に育つことを目標にしたほうがいいんじゃないかと思う。

_ チケット予約とか旅行伺いとか、頭が回らない。今回、どうしても河童国経由で行きたかったのだけど、どうにも飛行機の乗り継ぎが悪い。わたし一人だったらば、それはむしろありがたいことで、なんなりと時間を潰したりできるのだけど、子連れだとどうも難しい。なので、やむなく、直行便に乗る予定。

あと片付けてしまわなければならない諸々がいくつか。

『火星年代記』、読み終えた。SFは詩なのですね、というかブラッドベリが詩人なのか。わたし金星人だし、守護星も金星だけど、ちょっと火星に行ってみたくなった。イメージとしては、やはりアメリカなんだな。ちょっとさびれた中西部。というかもろにフロンティアを目指している幌馬車部隊だから、やはり開拓者というイメージなのか。人の気配がまったくしない都会の描写もあるけれど、それもやはり人気のない、真昼の決闘が終わったあとの盛り場のイメージ。そんなアメリカは映画の中にしかないよといわれるかもしれないそういうイメージ。


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