_ 夏祭りの太鼓を遠くに聞きながら、我が家で今、ひそかに進行中の韓流ドラマ大会に参加。「ホ・ジュン」という15世紀くらいの宮廷医のお話。シナリオもとてもよくできていて、毎回、飽きさせない。ちゃんとコミック・リリーフが登場するところも、シリアスなドラマが過度に辛気臭くならなくて、たいへんよろしい。そしてこの主役のホ・ジュンをしている俳優が、たいへん好ましいのである。有名な人ではないと思うんだけど、実にさわやかな好感度の高い人で、せっせとDVDを借りてきては、母とふたりではまっている。彼が医術を修業している医院の大先生には、息子がいる。この息子役の俳優がまた実にバタ臭い顔をしている。若林豪にそっくりなのだ。上背もあり、そのいつも何かに悩んでいるような暗い表情や、どうしても父親を追い越せないでいる現況(優秀な成績だったのに、過去の因縁のせいで、科挙に失敗したばかり)、ただひたむきに人の命を助けるために必死に医術を学ぼうとする主人公とのあまりの鮮やかな対比など、日本のドラマでも観たことのあるような既視感さえ漂うが、面白い。このハンサムなのに、いつも暗い表情の大先生の長男の役名が、ユ・ドジという。ドジでのろまなカメというフレーズがいつも頭の片隅に横断幕を掲げて登場するたびに、いやいやこれは役名なんだといいきかせながら、休日ライフを楽しみました。韓国のドラマの現代ものは、まーったくなにひとつ観たことがないのだが、時代劇は結構、面白いと思います。といっても、チャングムと女人天下くらいしか知らないのだけれど。
_ 保育園の着替え等々に名前の刺繍やらアップリケをしていたら、一日が終わった。着替えの短パンに、はらぺこあおむしの刺繍をして、丸い胴体に名前を刺繍して、自己満足に浸る。青い縁取りの白い鳩のアップリケとか、4本取りフレンチノットをたくさん付けたリンゴの木とか、細部に凝った刺繍をしてひとり悦に入る午後。ところが、ロンパースの左ひざなんて、はいはいによる摩擦を一番受けるところだし、そもそもはいはいのポーズだとまったく見えない部位。襟元の白い鳩なんて、よだれかけ(今日的にはスタイとかビブというそうです)の下に隠れてしまう。夏物の簡単ワンピースを早く作ってあげたい。
_ ナガサキの日だ。