_ とにかく天候が不順である。寒い。朝、燃えるような朝焼けが見えることもある。はっきり言って、美しいとかそういう次元ではなく、不気味そのものである。そして数時間後には、おそろしく激しい雨が降る。明け方や夜半は日本の秋の夜のように肌寒い。昼間は祇園祭のころの京都と同じくらいに暑い。体調を崩さないほうがおかしいくらいである。わたしはそのおかしいほうの組の人間なので、別になんということはないのだが、子どもがだめになってしまった。天気のせいでもなかろうが、登校拒否をしている。先週は一週間、学校に行かなかった。それなりに某国に適応し始めて、学校でもなんとか仲良しもできたようなのに、苦労も多いようである。そのこともあって、また気候不順のこともあって、体調を壊してしまった。いつもよりも長く、膝に乗せて抱っこしたり、寝るときも超添い寝で体をくるんでやったりしても、なかなか気持ちが明るくなることがないらしく、朝になると腹痛を訴えた。当地では無理やり子どもを学校へ行かせるほうが罪なので、慣例に従い、子どもは休ませることにした。なんとか一週間、子どもも相当甘えっ子に逆戻りしたけれど、大人だって外国暮らしはたいへんなのである。いわんや子どもをや、であろう。セラミクタイルの床も冷たい。なにもかもじんじんと湿度を含み、一見、明るい色をしているものも、指先で触れるとぞくっとするほど冷たい。いやな季節である。明日は学校に行けるといいのだが。