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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

05-02-2013 / Tuesday [長年日記]

_ 「1号線を北上せよ」(沢木耕太郎)。ー誰にだって、人生の1号線を北上するときがあるーというようなことばが、最後の方に出てくる。その言葉を折に触れて思い出すことが多かった2012年だった。一気に再読した。沢木耕太郎はホーチミンから北上してハノイを目指したけれど、わたしはハノイから南下してホーチミンを目指した。あの旅での自由さを、懐かしく思うことがよくある。特にハノイの朝。何を食べるかも決めずに、毎日、人がもくもくと、白い息を吐きながら食べている屋台を見つけると、わたしも風呂の椅子のような小さな椅子に腰掛けて、ー同じものをーという万国共通のジェスチャーで注文して、いろいろなものを食べた。楽しかった思い出しかない旅というのは、なかなか珍しいことだから、よく思い返すのだろうか。もちろん小さなごたごたはいくつかあった。でもそれも含めて、徹頭徹尾、楽しい旅だった。またいつかぜひ行ってみたい。今度は子ども連れで。


04-02-2013 / Monday [長年日記]

_ 大学の隣の神社まで、子どもと出かける。昔々の在学中、みんなで出かけたときの記憶がごっそりと抜けている。鬼を見に行ったとき、一緒に行った友だちがわたしを肩車してくれた(!)のでよく見えた〜ということを、ぱっと思い出した。子どもはたこ焼きが大好きなので、たこ焼きを買い、図書館の見える場所に座ってのんびりふたりで食べた。その後、歩いて歩いて歩いて、節分の行事がある神社をいくつか回る。おみくじもたくさん引いた。なんだか節操のない日本人。子どもは神社に入る前に手を清めるという行為にとりつかれてしまい、その後、百貨店に入る際にも手を洗おうとする始末となった。家に帰ってから、しずかに南南東を向いて恵方巻を食べた。子ども、なんだかわからないけれど、手でごはんを食べるのはおいしいなあという風情で、楽しげにしていた。

夜、図書館で借りてきた推理小説を一気に読み、頭が痛む。「警視の死角」(おもしろかった!)、「死者のあやまち」「葬儀のあとで」。あとのふたつはクリスティ女史。最初のはもう長く続いているシリーズの最初のほうの傑作と言われているもの。わたしの好きなタイプの推理小説。つまり、あまり人が死なず(といっても、都合、3人が死ぬんだけど)、余計な情報がたくさん書いてある類いのもの。余計な情報というのは、登場人物の描写がたくさんあるということ。もっとどっさり本を読みたいな。三冊読んだら、さすがに気分が悪くなったので、ぐっすりと眠れた。

_ 大学の隣の神社まで、子どもと出かける。昔々の在学中、みんなで出かけたときの記憶がごっそりと抜けている。鬼を見に行ったとき、一緒に行った友だちがわたしを肩車してくれた(!)のでよく見えた〜ということを、ぱっと思い出した。子どもはたこ焼きが大好きなので、たこ焼きを買い、図書館の見える場所に座ってのんびりふたりで食べた。その後、歩いて歩いて歩いて、節分の行事がある神社をいくつか回る。おみくじもたくさん引いた。なんだか節操のない日本人。子どもは神社に入る前に手を清めるという行為にとりつかれてしまい、その後、百貨店に入る際にも手を洗おうとする始末となった。家に帰ってから、しずかに南南東を向いて恵方巻を食べた。子ども、なんだかわからないけれど、手でごはんを食べるのはおいしいなあという風情で、楽しげにしていた。

夜、図書館で借りてきた推理小説を一気に読み、頭が痛む。「警視の死角」(おもしろかった!)、「死者のあやまち」「葬儀のあとで」。あとのふたつはクリスティ女史。最初のはもう長く続いているシリーズの最初のほうの傑作と言われているもの。わたしの好きなタイプの推理小説。つまり、あまり人が死なず(といっても、都合、3人が死ぬんだけど)、余計な情報がたくさん書いてある類いのもの。余計な情報というのは、登場人物の描写がたくさんあるということ。もっとどっさり本を読みたいな。三冊読んだら、さすがに気分が悪くなったので、ぐっすりと眠れた。


01-02-2013 / Friday [長年日記]

_ いくら寝ても、いくら休んでも、ぺったりと貼り付いた疲れが取れない。

_ 口を動かさずに、舌先だけを動かしただけではき出されたようなお世辞のようなものを言われたのだが、あなたがそんなことを本当に思っているとはとても思えないという気持でいっぱいだったので、ついぞメールへの返信を書かないでいる。なんですぐに嘘だってわかることをわざわざ明らかにしたがるんだ。疲れてしまっているので、こんなふうにあまり明るい気持にはなれないでいる。鬼は外、鬼は外と言い続ければよいのだろうか。嘘くさい話をしている人がすぐにわかるようになったのは、自分が清廉潔白だからというより、どうかすればそちらのほうに流されてしまう体質が自分のものでもあることをわかっているからなのかもしれない。


29-01-2013 / Tuesday [長年日記]

_ むかしむかし、まだ飛行機の座席の後ろにパーソナル・モニターが付いていなかった頃。隣り合わせになった人は、すでに着席している人に、一声、挨拶をかけてから腰掛けていたような気がする。とてもおしゃべりの人が隣に座ったこともあったし、年齢が近い人だったりすると、乗換の空港で一緒に宿を取ったりすることもあった。だから宿まで自然に一緒にタクシーやバスに乗り、部屋に荷物を置いてからは、一緒に遅い夕食を食べるようなこともあった。懐かしい時代のことだ。飛行機の機内食も、今よりはもう少し、旅情に訴えかけてくるような、楽しいメニューだったような気がする。先日、最近、いつも乗っている某国の飛行機の朝食は、飛行機に乗ってどこか遠いところへ旅することがまだまだ胸が高鳴り、わくわくするものであったことが、もう前世紀のノスタルジーとなってしまったことを、しみじみと感じさせるものだった。塩っ気のまったくない白がゆには、漬け物も昆布もついていない。そこにバターとジャムの小さなパックがついたクロワッサンが付いていた。もう高いお金を出して、普通の飛行機に乗らなくてもいいのかもしれない。これだったら、LCCで十分だ。といってもLCCもチケット購入の時期を間違うと、普通の格安航空券と同じくらいの費用がかかったりする。旅に出かけることが、あまりにも当たり前になってしまって、その途中を楽しむということが、「旅」から外されてしまったのかもしれない。つまり、目的地に着けばそれでいいというような。。いや、無事に目的地に着くことは旅人にとっては、一番大事なことだ。だからそれはそれでよいのかもしれないけれど。


28-01-2013 / Monday [長年日記]

_ ケイト・モートン『忘れられた花園』。とても楽しく、一気に読み終えた。ある日、オーストラリアの港に、イギリスからの客船が到着する。すべての乗客が降りて、荷物も運び出されて、静かになった港に、一人の少女がトランクに腰掛けて待っている。誰かが来るのを待っているのか、そんな人は初めからいないのか。この少女の謎を解き明かしていくゴシック・ロマン的な小説。ずっと読みたかった本である。すでにいくつか書評を読んでいたということもあって、秘密の花園(バーネット女史)、トムは真夜中の庭で(フィリパ・ピアス)、抱擁(A.S.バイアット)などの系譜に連なる書物のイメージを膨らませながら、サラ・ウォーターズ風のひねりもあるのかなと楽しみにしていた。訳者の解説にも書かれていたとおり、「抱擁」の重厚さと比べるものではないが、作中作の童話はとても素晴らしく、それだけでも十分に読み応えが感じられるものだった。久々に夢中になって、上下巻を一日で読んでしまった。ということは、寝る時間を削ったり、家事を手抜きしたということなのですが(笑)、おもしろかったので、もういいのです。

内容については、わたしなどがごちゃごちゃいう必要はないのだけど、もう少し、しかけがあってもよかったんじゃないかなと思った。それは読者の楽しみということではあるのだけど、作者にとってもそのほうがもっと楽しかったのではないかということ。とにかく素晴らしく楽しい読書をしました。とてもうれしい。

子どもは全然、ぴんぴんしているのだけど、わたしは今冬二回目の風邪を引いてしまい、今も喉が少し痛む。十分に気をつけているつもりでも、こういうことってあるんだよなあ。うがいと手洗いをもっときちんとして、健康にしなければ。


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