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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

14-08-2009 / Friday [長年日記]

_ あちゃ〜というほどに、何事もはかどりませんでしたです。。慢性的に眠いのをなんとかしなくては。。

_ 朝から洗濯機を二階回す。その合間にヨガ。10時過ぎに糺の森。一通り流しつつ、まずは本殿へ。お参りしてから古本市に戻ると、もうすごい人が集まっている。児童書コーナーで「麦と王様」。目が回りだしたので、大学へ戻る。途中、コンビニでミントチョコという飲み物を発見。昔、心斎橋に「赤い鳥」という名前のココア専門店があった。今もあるかな。ここでおいしかったのが、アイスミントココア。ノスタルジーに浸りつつ、試しに買ってみる。早速飲んでみると、冷えているからかまずまずおいしい。個人的には、もっとミントを利かせてあれば、なおよしなのだけど。

朝から運動をしたから昼食後、急激に眠くなってきた。。


12-08-2009 / Wednesday [長年日記]

_ おとといの朝、如月さんから電話があって、「大きな地震があったようで、こちらのテレビでも報道していた。大丈夫だったか」という。え、地震なんてあったっけ。で、昨日の朝、地震で目が覚めた。記憶が前後しているのか、本当に一昨昨日、地震があったのか。夏ぼけか。

古本市も陶器市も見に行かず。この時期に日本にいるのは久方ぶりだから、古本市は見に行きたいんだがな。

サンミュージックの社長さんが、とうとう最後まで連絡を寄越さなかった人に対して、「そんな仲じゃないだろう」と嘆息していたのをみる。そういう思いを人にさせたことがあったなと思い出す。もちろん事情は異なるけど、連絡したい人ほど連絡ができないときって、確かにあるように思う。というのは、言い訳なのだけども。

腹帯をきつく巻きすぎているのか、またよろしくない気分になってくる。食事時は食べられないし、空腹になると余計によろしくない。昨日も、間違ってついふらふらとミスタードーナツに入ってしまった。いきつけの場所ではないのにもかかわらず、今、百円だからなのかな。夕方だったからか、自分の年齢の半分くらいの若人ばっかりで、たいへん落ち着かない思いをした。年寄りはこういうとき、どんなお店に入ればよいのだろうか。そういえば、昔、河原町にあったおばさま御用達の青山という24時間喫茶、いつのまにやらなくなっていたなあ。夕方になると、ウェスタンな格好をして、大きな大きな犬を二匹つれて、窓際の席に陣取っている夫婦がいたものだ。ここにはいっぺんしか入ったことなかったから感傷はないのだが、なぜかあの犬を思い出す。昔、四条にあったトレッカという古い喫茶店が好きだった。若い時分は舞妓さんだったようなおかみさんと、ベレー帽などを被った旦さん(あるいは社長)が、宇治金時パフェなどを食べながら、楽しそうに談笑していたりしたものなあ。


11-08-2009 / Tuesday [長年日記]

_ セキュリティ強化とかで、大学備え付けのパソコンで共用のものは、外から持ってきたUSB接続のあれこれを接続させることができない設定になっている。不便極まりないんだけど、世の趨勢か。なので、自分のパソコンから自分のアドレスにメールで添付物を送ったりなんかして、しのいでいる。ぱっとUSB機器をかざすだけでウィルス感染しているか否かがわかる機械があればよいのだよね。そしてカードリーダーはデフォルトで付けておいて欲しい。その件で話のわからない担当者と気分の悪くなるやりとり。

_ 留学生から聞いた話だが、インドネシアには少年法が存在しないらしい。先日、靴磨きを生活の糧とする小学生たちが、客引きの合間に10円程度の賭けごとをしていたのが見とがめられ、警察に逮捕されたとのこと。補導ではない。イスラム教では賭けごとが禁じられているとのこと。大人と同じように裁判にかけられたが、裕福ではない家庭の子供たちである。国選弁護士が付けられたが、あまり弁護してもらえなかったのだろう。かれらは大人と一緒に留置所に入れられた上、有罪判決を受けた。執行猶予が付いたらしいが前科者としての人生が始まった。さすがに国内でもこの判決に対して、非難の声が高まっているらしい。いわゆる途上国ではきっとどこでも、子どももまた重要な生計活動の担い手であると思う。しかしだからといって、子どもと大人を同じ次元で扱ってよいものとも思えない。日本でも十代の子どもが殺人や傷害事件を起こすことが急増している。少年法だとか更生を前提とした判決を与えるだけではどうにも無理なケースも増えてきていて、大人とおなじ次元で裁かなければならない事態もあったりする。日本では成人年齢を18歳に引き下げるかもしれないという議論が上がっている。が、今の18歳は本当に大人といえるのだろうか。もちろんいろいろな背景や環境があるから、みなが子どもだとみなされるわけにもいかないと思うけど。この頃の少年事件を見聞きするたびに、子どもと大人の違いについてよく考える。大人もまた衝動的にガソリンを撒いたりするし、老齢に達していても感情を抑えられずに魔がさしてしまうこともあるようだし。日曜日に図書館で久しぶりにいまどきの児童書を散見していたら、恋愛ものというのか、初恋ものというのか、そういう図書もかなり出版されていることを知った。両親の離婚再婚も重要なテーマとなっている模様。昔の児童文学にもなかったわけではないが、今はごく当たり前の日常生活の中の出来事となっているのだろう。小さいモモちゃんのおかあさんも、確か離婚したような記憶がある。うさこちゃんシリーズの最新刊は、お店のものをついつい黙って持って帰ってきてしまったうさこちゃんの話である。いまどきの子どもたちは、大人の小さい版という生活世界を生きているのかな。大人も子どももたいへんな世の中を生きているのかもしれないです。子ども時代を、子どもが子どもらしく生きていける世の中であればよいのだけれど。そういうのは幻想なのかもしんない。


10-08-2009 / Monday [長年日記]

_ うーむ、殺人的な暑さであった。開館時間に合わせて図書館へ行き、本を借りたあと、児童図書コーナーで昔、何度も繰り返し読んだような本を探して読書。「ふたりのイーダ」は見つからなかった。ちいさいモモちゃんのシリーズもなかったなあ。親子連れがたくさんいる。中に、某国の民族衣装を着た母子連れがいた。わたしもたまたまその日は某国の素材を外国人向けにアレンジした服を着ていたので、なんとなくお互い気になった。が、今日のところは会話をするまでに至らず。図書館の静けさの中で、某国語で会話するのが多少、気恥ずかしかったのもあるし、そもそも親子は日本語で本を読んでいたからでもあった。日本語で話しかけてもよかったかな。男の子はいわゆるハーフの小学校低学年で、かわいらしかった。

5か月に入って初めての戌の日ということで、雨を衝いて、敷地神社へ。通称わら天さんは、それでも傘の花がたくさん咲いていて、たいへん賑わっていた。本殿と右手の奥のほうなどでお参り。社務所で腹帯などの一式をいただいて、とりあえずバスに乗って御池方面へ。ちょっとお茶をしたかったのだ。バスの中から御池にも進々堂があるのを発見。しかし大人のお客さんたちで、寺町のお店同様、とても混んでいたので、寺町をぐっと下がって、うっかりと間違ってミスタードーナツで軽くお茶。そのままぐっと歩いて高島屋の地下で果物と野菜を買い、また地上に出てベビー服の素材を見るためにノムラテーラーへ。二階でとても素敵な素材のセールをやっていたので、我を忘れて物色中(赤ん坊のものには非ず、わたしのためのものだったりします)、親子連れに声をかけられる。へ?え?わーっ!きゃーっ!という事態が発生していたのであった。い、一体、いつからだったのだろうか。。親切なお母さんは店員さんを呼んできてくださり、安全ピンをいくつか分けてもらえるよう説明をしてくれた。店員さんは御不浄の場所を教えてくれ、一番大きな個室でどうぞと言ってくれる。親子連れさんにお礼をきちんと言えたのだかどうだか。。なにがあったかというと、10日ほど前に買った7枚ハギのタイシルクのスカートがちょうどおしりのところで20センチほどの長さにわたり裂けていたのだった。古タイシルクの生地だったから、買ったときによほど自分で裏地をつけるか、ペチコートをはかなあかんなと思っていたくらいだから、そういう事態を多少予測していたはずだったのに。。それにしても一体いつからそんなことになっていたのか。。そして四条に着くまで誰もそのことを教えてくれなかったということでもある。もうしばらくは高島屋には行けそうもない。


07-08-2009 / Friday [長年日記]

_ 休日を取って、家で過ごす。買ったまま置いていた村上春樹の新著を読了。当然、続きがあるんだろうなと思うのだけどどうなのだろう。あるのかな。このような御時世の中で声高に言えることではないようなきもするのだけど、あまりおもしろいなとは思わなかった。それよりも村上春樹がもう還暦を過ぎているということにショックを受ける。ただジョン・アーヴィングの小説の中の登場人物である年寄りのお掃除のおばさんの箴言のとおり、おもしろいとかおもしろくないではなく、次に何が起こるのかを知りたいからこそページを繰り続けたわけである。

図書館から借りていたリービ英雄の本も二冊読了。多和田葉子は日本を出てドイツへ渡り、ドイツ語で詩や小説を書きつつ、日本語でも書いている。リービ英雄はアメリカ(プリンストン大学)と日本(新宿)を往復する生活を過ごしたのち、新宿に定着する。主として日本語で書いている。二人の考えていることやらなにやらは比較するには遠すぎるほど違い過ぎるから、ああだこうだとは言えない。が、ふたりの本を読んでいつも思うのは母語の外へ出ることをめぐる自分の輪郭の太さについてだ。母語の外(物理的にも状況的にも)に出ると、妙に自分の輪郭が太くなるのを感じることが多い。太くさせないと、波に呑まれてしまうような不安を覚えるからなのか。書きながら「どういうことだ?」と思っているぐらいだから、漠然とそのように感じているだけに過ぎないのかもしれないけれど。『アイデンティティーズ』の中でおもしろかったのは、カリフォルニアで日本文学を学ぶということについて。どちらかというと四季の移り変わりが明瞭に感じられる東海岸の大学で日本文学を学ぶことに比べると、どこまでも抜けるような青空の天気が続き、「色白の白人がいない」教室で万葉集や古今集を学び、枕草子をよむこととはなにかが違う、、ということを言及している部分。そういうことを言いだすと、日本人にはアフリカ文学や白夜圏の国の文学はおそよ理解できないものとなってしまうではないか。某国某所の大学日本語学科に出入りしていて知ったことだが、ここで教えられている日本文学は夏目漱石、森鴎外まで。三島由紀夫は現代文学の人なので、教えないのだそうだ。一方、そこで日本語を学ぶ学生たちにとっての日本は、「オタク」と「アニメ」の国。ほとんど毎週末ごとになにかのイベントで開かれるコスプレ・コンテストに参加する学生も多く、先生たちとのギャップがすさまじい。ただし先生も学生さんたちも、村上春樹や吉本ばななの本は読んだことがないという。なので重松清やら川上弘美、小川洋子という名前も知らない。日本語学科であって、日本文学科ではないからということもあるようだ。もし学生さんたちに、日本をよりよく知るために読むべき日本文学はどれですかと尋ねられたならば、なんと答えるのがよいだろう。この頃、そのことを考えながら眠りにつくことが多い。


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