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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

20-08-2009 / Thursday [長年日記]

_ 8か月ぶりに歯のクリーニングと検診。今回は合格点が出た。奥歯の向こう側に磨き残しがある点と、利き腕の力が入りやすい左上奥と右下奥が擦り過ぎという点が落第点であったが、全体的にOKとのこと。体の健康は、年を取るともうしゃあないのだが、歯は自分の力量次第で、健康を維持できるもんだなー、と実感。がんばって80歳になっても20本とか思うけど、そこまで長生きしたくなかったりする。50歳でぽっくりと死にたい。苦しまず、ぽっくりと。それ以前に自発的に死ぬような場合でも、痛い思い、見苦しい思いはしたくないなあなどとついでに考える。結婚して、子どもも生まれるけど、何かしらいつも足りないものがあるという思いがわたしを常に苛む。その足りないものにどうやって手を伸ばせばよいのか、わかっているのかわかっていないのか。なぜもっと努力しないのかできないのか。いくとおりにも答えはあるのだろう。足元に淀んでいる柔らかいくせに不気味に絡みついて離れない藻の茂みが、くるぶしからふくらはぎへ、ふくらはぎから膝下へと、背を伸ばしつつある。いつまで倒れることなく絡まる藻をかき分けていくことができるのか。ある時ふと藻の茂みに倒れこんでしまえは、想像外の柔らかさに傷口の痛みも忘れてそのまま絡まるに任せてしまうのではないか。その誘惑を静かに追い払いつつ、淀みを水の流れる方へと進んでいるような気がする。


19-08-2009 / Wednesday [長年日記]

_ 過日、いつも大入り満員の駅前の本屋で、ぼんやり書架を眺めていて、「小公女」を見つける。わたしが読んだのは、ポプラ社だったか金の星社だかの子ども版。でも挿絵がとても印象的な版で、目を閉じなくともその絵柄が今でも浮かんでくる。新潮文庫版は、伊藤整訳。懐かしさに耐えかねて、買ってしまった。以来、学校の行き帰りに読んでいる。ミンチン先生のなんといじわるなことよ。「小公女」の中で一番好きなのは、やはり屋根裏部屋に魔法使いがやってくる場面。そしてセーラが無事に窮境から救い出されるところ。どんなときも凛として居住まいを正し、やけになることのない少女である。うそくさいと思われる場面もあるけれど、基本的にはわたしはこのお話がなぜか大好きなのである。セーラが好きというのではなくて、いろんな人がいたはるなあ。。という感慨が深いからかもしれない。つまりは100年くらい前の世間と今の世間とで、いろいろと変化・進化した部分もあるのだが、人間に関しては、さほど変化はないのではないかということである。でも、基本的に、読むとなんだかぶつぶつ言っていないでがんばろうという気になるから、毎日、あきもせずに繰り返し読んでいるのかもしれない。


18-08-2009 / Tuesday [長年日記]

_ あまりの暑さにかき氷なんど喰って帰ろうかと思い、徘徊したあげく、結局、梅園へ。ところが迷いに迷って、別にさほどに冷たくもない特製渋栗あんみつを頼んでしまった。山のように盛られたかき氷を食べるはずだったのに。あそこは人を惑わすメニューがありすぎるのと、おいしそうなのだけ写真を掲載しているメニューがいかんような気がする。でもわらび餅とよもぎ餅がほんとにおいしかった。おいしいわらび餅は、スーパーなどで100円で売られているのとはまったく別物だ。

やっとこさ飛行機のチケットが取れて安心する。


17-08-2009 / Monday [長年日記]

_ 耳がもげかけたクマと一緒に、祖母と岡崎の動物園に行ったのはなぜだったのだろうか。。昨日からずっと思い出そうとしていた。そういえば、両親も弟もいない。あれはもしかして弟が生まれるから一人で祖父母の家に預けられていたときのことだったのだろうか。次の日には病院へ行って、弟が生まれるのを待っていたはずだ。わたしは長いすに座っていて足をぶらぶらとさせていた。あまりにぶらぶらとさせていて、椅子から跳ね落ちてしまい、わたしは廊下で顔を打って唇を切った。真っ赤な血が廊下にぼたぼたと垂れ落ちたことを覚えている。もちろん病院なので、すぐに手当てを受けることができた。そのときのヨードチンキの赤黒い色と鼻先に迫ってくるピンセットに挟まれた脱脂綿をよく覚えている。

弟は生まれたときからびっくりするくらいに漆黒の髪が、ふさふさとしていた。祖母はまずそのことを喜んだはずである。わたしは2歳を過ぎる頃まで、ほとんど髪の毛が生えてこなかったからだ。弟が生まれた前後くらいから漸く、髪がそろい始めてきた。今度はあまりにも密集して生えてきたので、おかっぱの頭がヘルメットに見えるようだった。ヒラメちゃん、もしくはクンちゃんのごとき厚ぼったい髪は、まだつやつやと光っていた。ピンドメやらゴムなどの類を一切受け付けず、仕方がないので、いつも耳の下で切りそろえる髪型にしかできなかった。弟の髪は今もふさふさとしている。わたしの髪は分け目の辺りがすっかりと薄くなってきている。耳がもげてしまいそうなほどになっていても決して手放さなかったぬいぐるみは、弟の登場で静かに居場所を交代したのかもしれない。わたしとはまったく異なり、黒目がちな大きな目をして、真っ黒のふさふさの髪をした弟は、まるで人形のようだったから。ふと忘れていた記憶が数珠繋ぎにこぼれて落ちてきた。


16-08-2009 / Sunday [長年日記]

_ 五山の送り火の一番古い記憶は、昔の二条駅の玄関の柱のところに腰掛けて見た思い出。おじいさんがまだ生きていた頃だ。今はもうなくなったはずだけど、千本通のツタの絡まる喫茶店でパイナップルジュースを飲んでから、みなで駅舎に移動し、山を見た。。のだが、あれは左大文字だったような気がする。でもあんなところから見えたっけ?あれ。一番最近見たのは2005年だったかな。今日は山の上から送り火を想像するのみ。

子どもの一番最初のぬいぐるみをなににしようかと考えていて、そういえば耳が取れ掛かった茶色のクマと一緒に、おばあさんと市電に乗って動物園に行ったことも思い出していた。動物のことは覚えていないけど、クマと一緒だったことはよく覚えている。今日はいろいろ懐かしいことをたくさん思い出した。あのぬいぐるみもいつのまにかどこかへいってしまった。クマのぬいぐるみは、やはり人生の必須アイテムなのだろうか。

_ 大文字焼きの日なのだけど、今日はおうちにいることにした。

中欧某所の悪友と久しぶりにメールのやりとり。河童国の先輩がまもなく紐西蘭へ移住する。なのでその話など。来月、河童国で会うことになっているのだが、それ以降はなかなか会うことも難しくなりそう。。みんないろいろなところに散らばっていく。人生いろいろ、だな。

_ 多民族国家ということばがある。ところで、多民族から「構成されない国家」と、単民族国家とではどちらがようさんあるのかな。なんとなく疑いもせずに単民族国家ないしは単民族多数派国家のほうが「多数派」だと思ってきたのだけど、そうではなかったりするのかもしれない。今さらながらに考えたりする。そもそも単民族国家って、どれくらいあるのだろう。


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