_ なすび、ジャガイモ、ニンジン、トマト、タマネギ、ひき肉でカレーを作る。ルーを入れる前に野菜などを小鍋に取り分けて、あらたに絹ごしを四分の一丁、さっとレンジで温めてほぐしたささ身を入れて、QPさんように赤ちゃんカレーを用意した。わたしのカレーは毎回、三種類くらいのルーを少しずつ入れて、仕上げに黒砂糖、ヨーグルト、牛乳、ウスターソース(もしくはケチャップ)を入れる。子どもとふたり、はふはふしながら、ときどきお互いのカレーを味見ごっこしながら食べた。
_ 夜中に目を覚ますと、まずトイレに立ち、水を一杯飲んでから寝床に戻ることにしている。それからできるだけすぐにiPodのイヤホンを両耳に突っ込み、タイマーをセットしてから、音楽を聴く。大概は、プレイリストにしているいくつかのお気に入りのリストのどれかひとつ。「永遠と一日」のメインテーマは、ショパンのノクターンの一曲にとても似ている。これを聞く度にいつもいつかショパンのノクターン集のCDを借りてこようとおもうのに、いまだ実行していない。体は睡眠状態、頭は覚醒下にあると思っていて、眠りなおすのに時間がかかるだろうなと毎回思うのだが、実際には一曲目のほんのイントロ、そうでなければサビの部分に差し掛かるかかからないかの時点で、もう寝入っているようだ。毎日そうやって、ルーティンになっているのに、毎日、こんなことするのは初めてのことといった奇妙な新鮮さを感じたりしている。
_ 先日、子どもと一緒に大きなショッピングモールへ行ったとき、おもちゃ売り場で、ロディという室内用のゴム(なのかな?)の木馬がバーゲンになっているのを見た。3千円という値段は、あとで家に帰ってから調べてみると、定価やスーパーの小売価格に比べると3-5千円も安いものだった。年齢的には少し早いのだけど、活発なQPさんのきっと気に入るおもちゃだと思っていたので、売り場でその値札を見たときは、なんとかして買ってあげたいと思ったのだった。でもそういう余裕はなく、とにかく子ども手当が入ったら急いでもう一度、まだ売れていないかを確かめに行こうと思っていた。そして今日、見に行ったところ、もちろん、そんなものはとっくの昔に売り切れていたのだろう。影も形も見えなくなっていた。かわいそうなことをしたなあと、普通の親だったら、3千円くらいお財布に入っていただろうに、わたしの方が思いっきり気落ちしてしまったのだった。でも気を取り直して、家に帰って、いつものように、襖の陰を使いながら、二人で鬼ごっこをした。くるくるくるくると二人できゃっきゃと言いながら、追いかけっこをして、何がおかしいのか、ずっとからからと笑いながら、疲れて倒れて、笑いすぎて息ができないくらいになるまで遊んだ。梅雨空をからっとさせるような鬼ごっこをしたあとは、冷たい牛乳を一人カップに一杯ずつ飲んで、昼寝をした。QPさんの寝顔は天使のようで、またいつかご縁があれば木馬が家に遣わされてくることもあるやもしれぬと思わせるものだった。体を動かすと、頭がすっきりと晴れて気持ちがよくなる。また明日も楽しく過ごせたらそれで十分。
_ ろくがつむいかに雨、ざーざー降ってきてないのが残念。
朝、8時半に散歩出発。図書館に絵本を返却するために、例のカメが甲羅干しをしていた池とその北側にある別の公園の池を回るルートを取った。今日もカメとゴイサギが、彫像のように動かずじっとしていた。北側の池では、なぜか水面に埋め尽くすほどたくさんの50センチを超える体長のコイがざくざくと泳いでいる。なんなんだこれは〜、という光景。思わず、ぞぞーっと背中が総毛立つ。等持院大学の裏山のずっとずっと山奥に、小高い山頂が少し平らになっているところに、池がある。まだ三回生だったか二回生だったかの頃、仲良しグループ8人くらいで真夜中にその池を訪れたことがあった(まだ若かったので、夜中ずっと起きてて次の日ふつうに講義に出たりしていたものでした)。と、月明かりもない夜なのに、なぜか突然、水面がぞわぞわと波打ち始め、あっと思った瞬間、水面すれすれに銀色に光るもので埋め尽くされた光景をみたことがある。全員、叫び声を上げる余裕もなく、全速力で車を停めた場所まで走って、西大路に出るまでほとんど一言も話さなかった。ただただ今見たものがなんだったのか考える余裕もなく、とにかく何か明るい光があるところを目指そうとしていたのだった。その時のことをふと思い出したけど、幸いなことに今日の場合はまだ午前9時。怖くない。と、北側の池にもゴイサギが二羽とカメの親子が三匹、池の小さな小山に並んでいた。まったく微動だにしない。と、よくみれば、こちらはどうも置物のようだ。。石を投げて確かめたかったのだが、子どもの手前、我慢して図書館。今日は休館日と知っていたので、そのまま返却ポストに投函して、今度は電車に乗って別の駅へ。児童館へ行くつもりだったのだが、子どもがすっかり寝込んでしまっており、このままでは起こしたところで機嫌が悪いだろうと思ったので、次の駅で下りて市場で買い物をして帰宅。帰宅した途端に目を覚ますお約束。何冊も何回も絵本を読んで、疲れ果ててしまい、いつか寝てしまっていた模様。思い切り子どもに髪を引っ張られて、目が覚めた。
_ 土曜日。朝から子どもを連れて大きな公園へ。とても朝早く行ったので他に誰もいなくて、空気もまだ冷たくてとても気持ちよかった。子どももずっと鼻歌。でもなんの歌なのかはわからない。お弁当を食べようと木陰のベンチに座ったら、すっかりと寝込んでいる。突いても何をしても一向に起きる気配無し。やむなく、一人で食べて、12時前には公園を辞した。とっても疲れたけれど、親子でリフレッシュできた。
日曜日。朝7時半から近所の児童公園へ。100円ショップで砂場遊びセットを買ったので、ふたりで砂場へ直行。QPさんは熊手で一心不乱に土を掘り起こす。わたしはスコップで、型抜きのカメさんと金魚に土を詰め込み、ひょうたん山みたいなのを二人の周りに作り、篩でふるった小石やら枯れ枝を突き刺して築山。が、子どもはわたしの作品にはまったく関心を寄せず、ずっと地面を掘り続けていた。わたしの小さい時と同じだ。小学校4年生くらいだったろうか。なぜかその日は一人で、とても退屈だと母に文句を言ったところ、庭でも掘ればと言われた。それでスコップを出してきて、植木や花壇以外の庭の地面を全部掘り返してしまったので、母に叱られたことがあったのを思い出した。一時間ほど遊んでから、また遠回りをして別の大きな公園まで。11時頃帰宅してお昼を食べて、並んで昼寝をした。一時間ほどしてから一人だけ起き出して、すだれのセッティング。梅雨空が灰色で、蒸し蒸しと暑くなってきたこの頃だ。