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  1. ね (05-12)
  2. ニゲラ嬢 (05-11)
  3. ね (05-09)
lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

03-06-2011 / Friday [長年日記]

_ 恥ずかしながら、本日初めて、親子で児童館デビューをした。ママ友グループとかができているんだろうな、わたしと違って、知らない人にもずんずんと話しかけていくQPさんが、そういうグループに入っていったりしたら、どうしたもんやらなどとあれこれ無駄に悩みながら遊び部屋へ。もちろんお母さんたちはみんなとても若いのだけど、知らない人には適度に愛想よくしつつ一定に距離を置くという感じで、その間に保育士さんがいることが、なんとなくよい具合に緩衝帯となっていたんではないかという雰囲気だった。QPさんはその中でももちろんわがままし放題で、3人のお母さんと5人の子どもが頭を付き合わせて絵本を読んでいる輪の中に入っていって、自分の選んだ絵本を読めと、お母さんの一人に渡したり(完全に保育園の先生と混同している)、ちゃぶ台の上に這い上がって絵本を読んだり、上から下りてくる子どもがいるのに滑り台の下から二カニかとしながら這い上がったり。家にいたら母親とは1秒たりとも離れたくないという甘えっ子なのに、外に出れば、そこにわたしなど存在しないかのように次から次へとおもちゃを取り替えては、広い部屋を走り回る。難聴、発達障害ということばが目の前でじりじりと姿を現してきたような思いに囚われてその場に崩れそうになったけれど、QPさんはとにかく広い空間を存分に走り回ることができたようですっきりとした顔をしていた。その後、大型ショッピングモールに寄って、涼んでから帰宅。家に帰ってごはんを食べながら、疲れてしまったのだろう、QPさんはずるりと眠りに落ちてしまった。その眠りに落ちた子どもを抱っこして、今度は予防接種。熱もなく、突発性発疹からまだ日は浅いけれど、お医者さんの診察でもまったく問題なしだったので、無事に注射。素直に口も開けるし、注射針が刺さっても、注射器をじっと見つめる余裕があるくらいなので、もちろん泣かない。えらい。強い。


02-06-2011 / Thursday [長年日記]

_ 扁桃腺炎だと言われていたので予想もしなかったのだが、熱が下がった次の日、子どもの全身に赤いぽつぽつが出た。これがうわさの突発性発疹かも、、と、もしふたつの病気が併発していたのなら、それはしんどいことだったろう。子どものわがままっぷりが全開中なのもむべなるかなと思い、「ちいさなうさこちゃん」「こぐまちゃん ありがとう」「わたしのワンピース」をそれぞれ6回ずつ読むことを命ぜられたのであった。通算でそれぞれ50回以上は読んでいるから暗唱したくなるのだけど、絵を見ることが眼目。挿絵付きの般若心経とかあるかな。この機会に暗唱できるようになればうれしいんだけど。。


31-05-2011 / Tuesday [長年日記]

_ 予約していた「苦海浄土」と「精霊たちの家」が届いたので、子どもと図書館。子どもは40度の熱を足かけ3日間経験したからなのか、足取りが覚束ず、ぼてぼてと転けている。赤ちゃんの時につかっていたスリングを出してきて、それで抱っこすると、昔を懐かしむのか気持ちがよいのか、すぐに寝てしまう。まだ病み上がり。そのくせ、日課にしている路上観察は休みたくないらしいので、図書館の帰り道は思い切り遠回りした。酒蔵から公園に抜けたところで池をふと見やると、中之島にものすごく精巧な亀の置物が大中小と並んでいた。その傍らには、これはほんもののゴイサギ(だと思うんだけど)がいる。亀さんがいるよ、などと言いながら池に近づき子どもに教えると、子どもはぐっすりと眠りこけていた。それにしてもものすごくよくできた亀だなあ、こんなのいつからあったっけか…と思ってしばらくぼんやりみていると、一番大きな亀の首がひゅうっと伸びたと思うと甲羅の中に縮むように吸い込まれていった。あら、ホンマモンやったんかいな!とひとりでびっくりしていると、わたしの左手45度のところにいた親子連れもまた「亀が動いた!」と騒いでいた。と、三匹の亀は、お父さん亀を先頭に順繰りに池の中に戻っていった。亀の甲羅干しだったのか。眠りこけた子どもを乗せて、乳母車で遠回りした道をあちらこちら見て回りながら、駅前のスーパーと薬局に寄って帰宅。

子どもの病気のため、面接をひとつキャンセル。相変わらず、いろいろと遠い道のり。ときどき、「もう死にたいな」と、思わず口に出してしまって、自分ではっとしてしまう。そのうち、慣れてしまって、無意識のうちに、洗濯物を畳んでいるときや絵本を片付けているとき、果ては子どもとげんこつ山の狸さんをしているときなどにも、ぽろりと口に出すようになった。何も知らない子どもは、その言葉が聞こえているのか聞こえていないのかわからないけれど(意味だってわからんだろうが)、一層ニコニコと笑ってじゃれついてくる。熱が出ている最中からのことだが、1分1秒でも離れるもんかという意気込みで、わたしにしがみついてくる。文字通り、トイレにもお風呂にも入れない状態だった。今までは自分の椅子に座ってごはんを食べたりおやつを食べたりしていたのに、今はわたしの膝に座ってでないと、お茶も飲まない。子どもがわたしを現世につなぎ留めようとしているかのようで、厚さ五センチはある「苦海浄土」を読むのにどれくらい時間がかかるだろうかと考えたりしている。時間は恐らく、限りなくあるのだが、無駄に使ってはいけないのだ。無駄にしてはいけない。


30-05-2011 / Monday [長年日記]

_ 台風が過ぎた今朝、やっと子どもを病院へ連れて行ったら、「立派な扁桃腺炎」とのこと。「立派な」という修飾語が一体どういう意味なのかは、これからわかっていくということなのだろうか。。中耳炎にかかりやすいことに加えて、扁桃腺も腫れやすいということがこれでわかったということか。今日になってようやく熱が下がってきて、子どもは午前中からずっと眠り込んでいる。雨上がりで涼しい空だから、昼寝はさぞかし気持ちよかろう。


28-05-2011 / Saturday [長年日記]

_ 病院の帰りに図書館に寄る。のちに、これが悪い判断だったたということがわかるのだが。。「伝説の編集者ノードストロムの手紙−アメリカ児童書の舞台裏」(レナード・S・マーカス編、児島なおみ訳、偕成社、2010年)がとてもおもしろい。まだ最初の数十ページしか読んでいないけれど、名著だ。結局、子どもと社会の関係、あるいは社会における子どもの位置づけというのが確立したのは、ほんのこの1世紀のことなのかもしれない。アメリカでさえ、児童虐待が社会問題化したのは、確か20世紀も20年だか30年が過ぎてからのことで、動物愛護団体が最初に動いて、監禁状態で養父母から虐待を受けていた少女を救ったことが発端だったとwikiで読んだことがある。…と、そういったことは本書とはまったく関係ないことなのだが、小さい時から親しんできた、おさるのジョージ、大草原の小さな家シリーズ、ハロルドくんの絵本などなどなど、そういった児童書の著者を支えてきた名編集者がいてこそのことだったんだなあと、深く味わって読んでいる。大学を出たわけでもなく、司書の資格もないけれど(と、インテリ編集者からけんかを売られることも多かったらしい)、よいものを見抜く才能と人を育てる(おだてるも含めて)センスがあった人なのだ。

で、冒頭に書いたことだけど、悪い判断というのは、病院の次に行く先として、図書館とスーパーがあった。具合の悪い子どもを連れているのだから、普通の親ならば、スーパーで最小限の買い物をしてすぐに帰宅したことだろう。ところがわたしは、意外に元気そうなQPさんについつい安心してしまって、家とは正反対の方向に針路を取り、図書館へ向かったのだった。四半刻ほど本を吟味して家路につく頃には、QPさんのぜーぜーという呼吸が聞こえていた。慌てて電車に乗って買い物もせずに帰宅。体温を測ると39度を超えている。子どもはそれでも「元気」で、ごはんも食べるし、借りてきた絵本を読めと言って持ってくるし、ピアノを弾けば膝に乗って飛び跳ねる。それでも熱はじわじわと40度に向かっており、恐らく熱のために過剰に元気になっているのを宥めるべく、早々と消灯体制を取り、子守歌を歌って寝かしつけようとするのだが、こういうときに限ってまったく寝ない。熱があるからだろう。氷枕をセットして、こちらも布団の上に座って母乳をやったり、横になったり、起きたり、オムツを替えたり、解熱剤を半分だけ入れてみたり、そうこうしているうちにもう明け方4時になっていた。外は台風。


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