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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

26-09-2016 / Monday [長年日記]

_ 日本からの研修やらなんやらかんやらの波も全部引いて、日常に戻った。この9月は、本当にたくさんの人と知り合った。先日の国際学会では、なんと中学の時の同級生と再会した。もっとも再開といっても、お互い、在学中は同じクラスになったこともなかったため、みなでプロトコールの話をしていて、ふと出身地の話となったときにわかったこと。クラスが違っていたことと、進学した高校が違っていたこともあって、全然接点がなかったのだが、英語の先生はだれやった?とかクラブの顧問はだれ?などという話から、やっと接点がひとつひとつ見つかってきて、ああ、同級生やね、こんなところで会うなんて!というゆるやかな盛り上がりに至ったのであった。

_ 小学校なのに中間試験休みなんぞがあったりして、学校からの話を全然聞いていなかったりする親子ふたり、週の初めからのんきに子どもを送り出したと思ったら、「今日は学校は休みでした」と送り迎えのバスから連絡があった。この送迎バスは、学校から引けたあとに子どもが通うアフタースクールという名前の学童保育の車である。「そういうわけなので、学童保育に直行します」と、機転を利かせてくれたありがたいところなのである。

_ こちらの学校の制度は、なんやらかんやら定期的に教育法が改定され、そのたびに学習項目等々もすべて刷新される。私立学校と公立学校とでは学年ごとの学習内容も異なるらしく、相互間の転校ができない。また学習時間が足りないということで、公立学校は土曜日も授業がある。私立学校は昼食をはさんで午後も授業がある。土曜日は休みのところが多い。教科書も学校と印刷屋さんとか書店が直接取引して、使いやすい教科書を自前で作っていたりする。子どもの学校は、欧米の学校のテキストを使っている。といっても教科書はくれずに、コピーしたプリント形式で配られる。これでいいのだろうかと思いつつ、もう公立学校にも転校できないので(転校するとしたら、来年入学の一年生からやり直しとなる)、ついていくしかできない。いろいろ悩ましい。そういうわけで、私立学校の子も公立学校の子もみな、放課後、学習塾へ通っている。学習塾の普及のスピードは、日本で携帯電話ショップがあっというまに各種軒を連ねるようになった状況に似たものがあるほどすさまじい。わが子は通っておりませんが、こんなふうに斜に構えていられるのはいつまでかという懸念も実はあったりする。


14-09-2016 / Wednesday [長年日記]

_ 先週の半ばから子どもを連れて国際学会へ。初日は開催地に住んでいる凸凹大学時代からの古い友人と、日本から来た共同研究者の友人たちと久しぶりに会って、会食。朝は8時の飛行機だったので、お昼は現地の友だちと一足先に会って、日系スーパーでお寿司のパックを買って食べたりなんかした。おいしかった~。わたしたちが住む街のお寿司屋さんのとはもう全然違っていて、おいしい。しかも安い!夕方、日本の友人たちと合流して、夜は中華。これもおいしかった~。というわけで、この日から日頃の食生活の貧しさなどすっかり忘れてしまうような、食生活が始まった。翌日の学会初日は例によって、まだ自分の発表の準備に費やして、昼食はみなで。午後はもうひとつのパネルセッションのメンバーと打ち合わせ。夜は子どもとふたりでホテルで食事。翌朝のパネルはなんとかがんばっていい感じの発表となった。メンバーに感謝。お昼はまたゴージャスな昼食で満腹。慌ただしく、ポスターセッションの準備をして、最初のお客さんに共同研究者が説明を始めたところで、わたしは退場。預けていた子どもをピックアップして子どもとふたりで、大昔、わたしが大好きだった山間の観光地へ移動。ひさびさの観光地はシーズンオフが始まったところで、まだ慌ただしい様相を呈していた。それでなのか、予約していたホテルがダブルブッキング!これがケチのつき始めで、最後までとにかくいろいろたいへんだった。でも全体的には日ごろ、一緒に遊ぶ時間が少ない子どもとずっと一緒にいられることができて、わたしにとってはそれが一番だった。5日間、たっぷりと静養。昨日は午後、旧友の家に戻り、たくさん日本語の文庫本をもらって、9時ごろ戻ってきた。子どもは楽しかった休暇が終わって、家に帰るタクシーの中では早く学校に行って、みんなにお土産をわたしたいとうきうきしていたのが、寝床に入るころには、もっともっといろんなことをしたかったと泣き出した。わたしにもそういう気持ちがわかる、わかるよ。とくに最後の日は、旧友の家の近所に住む日本人の女の子がたまたま遊びに来てくれて、短いけれど、とても楽しい時間を過ごした。それで余計に、さみしい気持ちが募ってきたのだと思う。子どもを寝かしつけながら、いろいろな話をまたして、なんとか子どもを夢の国へ送り出した。それからわたしも思い出に浸りながら、荷物の整理。やっとひと段落ついてから、ゆっくりとお茶を飲んで、これからのことを考えながら、さあ日常に戻ろうと思ったのだった。お金が飛ぶように消えていって、本当にたいへんだったけれど、いい区切りがついたかな。明日っから、またがんばろう!


26-08-2016 / Friday [長年日記]

_ 夕方まで仕事して、一旦、帰宅して子どものヘルメットと命綱を取ってから学童保育へお迎えに。そのまま今日は外で食べるということでピザやさんへ。店内のあちらこちらに貼られているイタリアの写真を見ながら、ひとりでも多くの人が助けられることと、一日でも早く、被災した人たちが生活をを取り戻すことなどを考えたりした。

子どもはピザやではいつも炒飯を食べたがり、中華やではピザを食べたがる。天邪鬼である。子どもの食べられるものを頼むから、大人にとってはちょっとくどい食べ物ばかりになり、ピザを食べて帰るとなんとなく気持ちが悪くなる。残せばよいのかもしれないのだけど、お店屋さんで食べ物を残すというのができない。それで意地汚く全部食べてしまうのである。ああ゛~という気持ち悪さを家に帰って季節のフルーツとプーアール茶の摂取によってごまかしたのであった。


20-08-2016 / Saturday [長年日記]

_ 子どもとパレードを見に行く。王宮へまっすぐに続く道でパレードがあった。毎年、この時期の土曜日に行われる。しかしわたしたちは去年、初めてそのパレードを偶然見たのだった。そのパレードの楽しかったことがずっと親子の間で語り草となっていた。この一年間で、あちらこちらで偶然にパレードと遭遇したことが何度もあった。そのたびに、親子して、去年の夏のパレードとは違う云々、と語り合ったものだった。去年のパレードの面白さは、とにかく参加している人がとても楽しそうであったことに尽きる。自分たちだけ身内で盛り上がっているというのとはまた別の種類の盛り上がり方だった。職場の大学のマーチングバンド部も登場していたり、動物園からは参加できる動物はほとんど全員!連れてこられていたくらいだった。動物たちに関しては、かれらが楽しかったのかどうか、確かめようがないのだけど、全員、ちょっと緊張していた様子で、かわいそうだなと思ったのだが、パレードに長いニシキヘビを巻いて参加している飼育員とか、エリマキトカゲを肩に載せている飼育員、サルの着包みを着つつ、サルを肩車している飼育員らの牧歌的にイノセントな笑顔(飼育員の)を見ていると、無意識にあははと笑ってしまうほどの脱力加減であった。動物愛護団体からクレームが入ったからなのか、今年は生きている動物で参加していたのは馬車のウマと牛車のウシだけだった。

王様の楽隊の人々のマーチングバンドは、もう年季も入っているし風格が全然違っていた。太鼓の一打がすでにぱしっと、剣道でいえば、メンを打ったときにちゃんと手首を絞って残身が取れているといった風情の音。そういうのが見ていて気持ちよく、子どもにもそれがわかったようであった。そういうのを期待して今日は朝からずっとウキウキと過ごしたのだった。しかし、パレードは今年はもうひとつだった。その理由は、一般の参加者が少なくて、ほとんどが警察・陸海空三軍の何かの部隊の人々ばっかりだったからだったと思う。それでも3つほど、こういうのが見たかったんだな~というグループがあって、子どもと堪能した。踊りもピシっと決まっているし、踊っていない時のフォーメーションもキリッとしていて、みていて爽快な気持ちになる。そういうのをずっと沿道で見て、5時前に辞す。というのも残りは全部、軍と警察のグループだったからだった。大急ぎで戻って「奇跡の人」を見ようとしたら、もう30分も過ぎていて、うう~とうなってしまった。それにしてもこのドラマは本当にすごい。何がすごいのか、いろいろ書くことは、このドラマに限っては野暮中の野暮な感じがするので、「すごい」としか書けない。テレビを見てから夕食を作り、子どもと塗り絵をして、今日は楽しい一日だったなあとしみじみしているところです。時々でいいから、こういうゆったりとした一日があればなあと思う。昨日、終業前に来週の授業の準備もできたし、火曜日の授業の準備も半分終わっている。明日の日曜日は今日よりももっとゆったりと充実した日になればいいのだけど。そうしたいものだ。


19-08-2016 / Friday [長年日記]

_ わたしたちは家でNHKを見るために、当地の衛星テレビ会社と契約をしている。だから概ね、海外に住んでいる人でも見たいと思う番組は見ることができる。しかしこの時期、オリンピックだけは見られないのである。ニュース番組の中でも、肝心のところはなんとかという写真配給会社の固定写真だけがぱっと出る。金メダルとかを取る瞬間をみたいという気持ちがないわけでないのだが、2年前の冬のオリンピックのときに、その失望感みたいなものの洗礼を受けたので、今は諦観しているのである。オリンピックの特別番組編成のため、ニュースの時間もバラバラ。そのかわり、まだ海外では放送されていなかったドラマなどがまとめてみられるようになった。最初は「京都鴨川食堂」。あさが来たのあとでは、ちょっと難ありの関西弁が耳について、もうひとつ楽しめず。でも子どもはなぜか気に入ったようであった。そして今、親子して毎晩、テレビの前に座ってみているのが、「奇跡の人」である。これはほんとうにおもしろい。すごいテレビ番組だ。なんといっても主役の人がすごくいい。名前が全然覚えられないんだけど、ダメダメっぷりとか、なにもかもすごい。ビデオがほしい。おそらく、いつかきっと街角の海賊版DVD屋に入荷するのだろうけれど、本当にいいなあ~と思ってみている。なにがよいのか。もう全体になにもかもだ。先日、雨が降って、カフェから帰れなくなったときに一度見逃してしまったのが、返す返すも悔やまれる。とにかくなんとしてでももう一度みたいなあと思った。宮本信子の淡々とした語りもいい。いつかまたじっくりと見たい。子どもはこのお正月に「富士ファミリー」を見て以来、片桐はいりさんの大ファンである。先日も、武道家の甲野さんと片桐さんの対談番組があった。眠い目をおしてがんばってみていた子ども。NHKって、やっぱりコンスタントにいい番組を作り続けているものだなあと、海外にいると改めて思う。コウケンテツの料理旅行番組もよい。とてもよい。コウケンテツの一見、さわやかふうの暑苦しさとふつうのお兄ちゃん風の雰囲気も、とてもよい。と、受信料は払っていませんが、わりとよくNHKを見ているわたしです。もっともNHKの契約料金は、パッケージ料金に含まれていないため、エクストラに余計に払っているんですよね。それを合わせたら、日本の受信料とほぼ同額を払っているわけですから・・・。でもそれもこれも含めて、バナナゼロが見られるだけでも、幸せです。おしまい。


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