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  1. 寝 (03-31)
  2. 雪見 (03-31)
  3. ラギ (03-31)
lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

08-03-2004 / Monday [長年日記]

_ いや〜。数日間、地下潜行していたので、久々に地上に出るとやること山積みで、ハイテンションの寝袋です。信じられない勢いで書類作りまくり。このテンションで某件の方も片づけちまいたいところであります。以上。


07-03-2004 / Sunday [長年日記]

_ 今日の日曜美術館(NHK)は「岩崎ちひろ」だった。亡くなる前年に出版された、ベトナム戦争の中のこどもたちを描いた絵本を手がかりに、石坂啓がゲストで解説する内容。ほんとにこどもをちゃんと見ていた人なのだな、と改めて思った。

終戦の翌日から認められた日記の手蹟がものすごくきれいだったことが、印象に残った。というのも、そのあとに筆を手にする写真が映ったのだけど、これが左利きだったから。当時のことだから、日常的な鉛筆書きは右手を使っていたのだろうけど、絵を描くのは左手だったのだろうなと思う。私の母も、筆とお箸は右手を使うが、包丁、お針、庭仕事なんかはみんな左手だ。私はそろばんだけ右手で、あとは左手遣い。今や「そろばん」も死語となっているかもしれないが、読み上げ算のときに「御破算でねがいましてーはー」をやる一方、左手でするすると答えを帳面に書き取る余裕があったので、昇級試験の時は得をしたものであった。まだ昭和だったころの話なのだけど、日曜美術館を見ながらそんなことを思い出していたので、急にそろばんを使いたくなったりして、番組途中で押し入れ探険の旅に出てしまい、ふと「あれ、なんでこんなことをしているのか?」と、久しぶりに自分のことをあきれてしまった。

_ 鼻うがいは密かにまだ続行中。今では塩加減もすっかり慣れたのだけど、ときどきやはり溺れそうになる。もしほんとに死んじゃったら死因は窒息死なのだろうか、それとも溺死なのだろうか。どちらでもいいのだけど、ふとした瞬間に俯いたりすると鼻の中に残っていた水が静かに音もなく流れ出てくるのが困るので、終日家に居るときか、夜お風呂に入る前にしかできない儀式。わりとくせになってしまっているのかもしれない。


06-03-2004 / Saturday [長年日記]

_ 身軽でいたいなとおもうだけど、身の周りにものが多すぎる。一番多いのは本、次いでCDとか音楽関係、最後に洋服関係。よく無人島に一冊持って行くとしたらとか、一枚持って行くとしたらという質問があるが、私の場合、無人島に持って行くとしたら今ところ、なんとなく白川静先生の漢字辞書関係がいいなあと思っている。辞書好きはつとに知られているのだが、なんといっても新しいページの手触りと匂いがよい。そういうわけで、今、絶賛発売中の新しい辞書を欲しいなと思っている。装幀も白黒できれいだし。

_ 本棚の整理をしていて、笑ってしまった。『ベルリンの瞬間』とか『カフカのプラハ』とか。どちらもいつも目線の高さにあったのに、旅行に行く前は全然気がつかなかったみたい。二冊とも今みたいに寒い時期に、お気に入りの本屋で買ったもの。積ん読ではなく、本棚に並べたきり、読むのを忘れていた本のよう。何を考えていたのやら。平出隆は読み始めると止まらない。たそがれ清兵衛がコマーシャルになると、慌てて読みふけり、コマーシャルが終わっても気がつかないでいる。藤沢周平の原作を読んでいるからいいや…などと、もったいない時間の使い方。しかし、こんな中途半端な時間にしたことがいつまでも記憶に残ったりするもので、正座して本を読んだりするとつまらないものである。転がったり、なにかしながら読むのが一番好き。もちろん、そんなことをする余地のない読書の時間に溺れることもある。明日も本棚の整理をしよう。何が出てくるかわかったものではない。


05-03-2004 / Friday [長年日記]

_ 大概の本は、それを何処で買ったか覚えている。武田百合子の名前を知ったのはマリ・クレールで。あまりにも独特の日記だったので、すぐに記憶したのだと思う。ちょうど『砂の器』を映画館で見るという記述のある『日日雑記』。ほどなく、『富士日記』を読んだ。お正月中、繰り返し読んでいたようだから、年末頃だったのか。その頃は大きな街でウェイトレスのアルバイトをしていて、週末はたいてい9時頃に仕事が上がった。電車に乗る前に必ず、ソニープラザと紀伊國屋を覗いて帰ることにしていた(ソニプラって、そんな時間でも開いていたっけか)。『富士日記』は上・中・下と並んでいて、こういう時のつねで、中巻を手にとってぱらぱらとめくった。表紙見返しの著者近影を見る。私の好きなタイプのかわいらしい大人の女性が写っていた。その日は中巻を買い、翌週には下巻、最後に読んだのが上巻だった。

_ 河出のムックの中で、飼い犬だった犬のポコが死んでしまう場面は、飼い主の花さんが「『富士日記』のポコが死ぬ場面は読めない」と書いているのを読んだ。あの場面は飼い主でさえ、まともには読めないのだ。私は今までに自分が飼ったことのあるいろいろな動物の最期を思い出してしまって、やはり読めない。いろいろな人の武田百合子さんを語る文章が書かれていたけども、個人的には埴谷雄高のものが一番好きだ。淡々としたおかしみがちゃんと伝わってくる。(花さんは泰淳・百合子の娘さん;木村伊平衛賞受賞写真家)。

_ 日記文学とか手紙文学がわりと好きなのだが、白眉は『富士日記』と『あしながおじさん』だなと思う。


04-03-2004 / Thursday [長年日記]

_ そういえば、電車でちょっとだけバーゼルにも足を伸ばしたのだけど、そこで絵はがきを買おうとして「オイロ」を出したら、「うちはオイロは使えないのよ」と言われた。大英帝国以外にもそんな国があるのか…と、驚きつつクレジットカードを使ってまで買うほどのものではなかったが、絵はがきを買ってしまった。その明細書が送られて来たのをみて、旅は終わってしまったのだな…としんみり思う。どんなときに寂しいかといえば、だらだらと放置しているバックパックをお風呂でざぶざぶあらって、庭に干して乾かして、防虫剤を放り込んで押し入れにしまうとき。使うことのなかった旅行保険の約款などをぽいっと捨ててしまうとき。使い切らなかった化粧水や乳液を日常生活の中で使い切ってしまったとき、など。鞄の底から1セントとか50セントが見つかると、うれしく思う。

_ 今発売中の最新の「河出ムック」は武田百合子特集だ。掲載されている写真の大部分は、全集にも収められているので、知っていたものがほとんどだったが、あいかわらず思うのは、なんて愛らしい表情の人かということだ。いかにも利発で聡明そうな子ども時代の写真そのままに大人になったようだ。泰淳さんと一緒に映っている写真では、あの無骨な文体の武田泰淳がちいさな男の子のような顔つきをしているのがよい。

そうか、百合子さんもベルリンの動物園に行ったのだなあ。あのゴリラの像はなんとなく見覚えがある。私もあのゴリラと一緒に写真を撮りたかったなと思った。

武田泰淳の『富士』、今度こそ、がんばって読み通したい。


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