_ 所用で今日も大学。その後、カットに行き、久しぶりに自転車で徘徊。カット屋の雑誌で見たおいしそうなファラフェル屋を目指して行ったところ、なんだかundergradな雰囲気が充満しており、ためらった後に、別のパン屋へ。私にはそれが似合っているのだ。久しぶりにプレッチェル、シナモンドーナツ、サーモンとクリームチーズのカスクート。心なしか、安い。その後、おまんじゅう屋で豆餅を買い、今日は森の北側で自転車を止めて昼食。暑かったけど、のんびりした。
大学に戻ってから、えんえん某作業の続き。途中で、コーヒー三杯、アーモンドチョコ二粒食べた。
日が暮れてから漸く家路につき、本屋にて『椋鳥日記』『ものいふ小箱』『小さなスナック』。ナンシー関とリリー・フランキーの対談を電車で読んでしまい、ひどい目に遭った。笑うのをがまんするのは、泣くのをがまんすることの数千倍、エネルギーが必要なのだ。
_ 真っ当な会社にて真っ当な会社員として働き、普通に結婚している弟と、わりと重要な話をする。一人くらい、こういうまともな家族がいるのはいろいろな意味で安心。家族が全員、年を取ってくると、こういう人物がいることで救われる部分がある。
_ 近所のスーパーのチーズ売り場で、50%引きになっているチーズを見つけたのが10日ほど前のこと。フランス産のクリームチーズ。元の値段が606円ということなので、303円になる。試しに買ってみたところ、これがものすごくおいしい白カビチーズだった。ふかふかの白カビと濃厚なチーズのハーモニーが素晴らしかった。いつもチーズは、パンに塗ったり果物と一緒に食べるのだが、この時は、毎日、少しずつ、味わって食べた。それで思い出したのが、まだスーパーにはあと一箱、同じものがあったということ。慌てて買いに行ったところ、無事に確保できた。こちらはちょっと熟成しすぎた感じがしたけど、やはりおいしい。Saint Andreという名前のチーズ。調べてみたら、海外輸出用に特別に濃厚に作っているらしい。それでインターネット価格では、なんと1,180円とか!なんだか小さな幸せを自分だけが受け取ったみたいで、うれしかったです。今日は最後の一切れを食べました。歴史に残るおいしさでした。
ドイツに旅行したとき、最初のうちは夕ご飯はスーパーで買ったチーズとインビスで買ったパンだった。私はドイツのカンボゾ(カンボゾラともいうらしい)が大好きなので、これを是非食べたかった。それでチーズ売り場に行ったときのよろこび。日本で買うのと同じくらいの大きさが1ユーロちょいだった。135円だったと思う。ルフトハンザの機内食からいただいたナイフで威勢よく切りとって、毎日、パンと一緒に食べたことを思い出す。吹雪の駅で買った熱いコーヒーを飲みながら、ほとんど乗客のいないICEに座り、とっぷりと日の暮れた窓に流れる家の灯りを見ていた。今日は帰りにどんなチーズを買おうか。そういう旅の記憶を思い出すような、最近のチーズ経験。
_ 最近読んだ本:山田稔の最新刊、『八十二歳のガールフレンド』(もちろん編集工房ノア)。絵手紙を読むように堪能する。(年取っちゃったナー)とも思ったり。でも相変わらず、粋だ。大ボス先生たちに伺う限りでは、やはりものすごくおしゃれな先生だったらしい。バリ封時代でも、小粋な装いで、学生たちの味方に立っておられたとのこと。今はそんな時代の片鱗も感じさせない「老人」を演じているのだろう。バリ封時代の三編ほどが、いまだに復刻されずに絶版とのこと。どんな思いがあるのだろうか。
_ 原則的にサカナが好きなのだけど、この何ヶ月かはローストビーフにはまっている。あっさりと食べられるからなのかなあ。温野菜をできるだけたくさん用意して、スーパーなんかで手に入る切り落としとかその程度のローストビーフを適当に上にあしらって、ごま油とポン酢少々で食べる。ポテトサラダと一緒に食べたりすると、もうそれで十分お腹がふくれる。この頃は、発芽玄米食をしているので、よく噛むし、少しでおなかが一杯になる。時間もたっぷりあるので、いろいろサカナを捌いたりもしている。自分の食べるものを自分で作るのはやっぱりおいしい。サラダも、この頃は半熟卵をスプーンで刳りぬいたものを野菜の上に掻き出して、黒コショウとごま油少々とお酢で食べている。おいしい。おうちで食べるのが一番おいしいなあと思うこの頃。
_ 本屋の裏に本屋ができたので、ちょっと入ってみた。老舗本屋だけど、これはだめだなー。場所が繁華街だからなのか、若者向けのレイアウト*。本屋はやはりワンフロア店が好きだ。好きな本屋の条件は、①岩波文庫がおいてあること、②翻訳文学コーナーが充実していること、③独自の分類のコーナーがあること、④編集工房ノアの本を置いてあること。知っている限りでは、某所のジュンク堂だけだ。
* 率直に言って、本を読むのが好きな人の食指が動きそうな本が見つかりにくい構造になっているということ。店員さんが無意味に若く、ミニスカートなところも、主観的にちょっと好きじゃないのだ。本屋の店員さんがおしゃれをしてはいけないとかそういうことではない。
_ 河原でお弁当を食べていたら、とんびが突然、後ろから急降下してきたみたいで、あっさりとお弁当を奪われてしまいました。ものすごく上手に。くやしいとか怖かったとかそういうのよりも、なんて上手なんだろうと、たいへん感動してしまった。これがカラスだったら、意味もなく、腹立たしいだけだったと思うけど、とんびはひじょうに上品に、熟練した掏摸師みたいに私のお弁当箱を、くわえていったのです。とんびにあぶらあげを奪われた私でした。
ちなみに私はそのとき、お茶を飲もうと思って、お弁当箱を持った右手を、ちょっと体の横に向かって、差し出していたのでした。ちゃんとお弁当箱を膝の上に置いておけばよかったのに。そう思ったら、ちょっと悔しくなってきました。お弁当箱のふたは、なんだか無意味な哲学上の存在のように、お箸と共に残されました。お箸はたまたま割り箸だったし、ふたは役割がなくなりましたので、あっさりと河原のゴミ箱に捨ててきました。どことなく腑に落ちない思いがしましたが、やっぱりとんびの勝ち。
_ さわやかな一日だった。朝、目を覚ましたとき、ウグイスが窓辺で鳴いているのを聞いた。
ゆっくり目に家を出る。ロクシタンで石けんを補充、2週間ほどまえから狙っていたスカートを無事に納め、デパ地下でローストビーフサラダ。歩いて、河原の柳の木の下へ。ここは私の場所だ。ときどき音を立てて流れる疎水と、岸辺の緑を見ながらお昼ごはんにした。サラダにはポテトサラダとグリーンサラダがたくさん入っているので、これだけでお腹が一杯になる。ゆっくり食べて、ときどき遠くの山にも目を遣って、遠近法の緑に浸る。飛び石伝いに川を渡り、岸辺を歩いていたら、お弁当を食べていた留学生の友だちに会う。ベンチに腰掛けてしばらく一緒におしゃべり。いろいろたいへんだな。研究室に行こうとしたら、図書館の裏で静かにジャスミンが芳香を放っているのを発見。蔓性の茎をいくつか手折り、4月からの新しい場所にある花器の中に放り込んだ。ラベンダーの石けんはセロハンを少し破いて、ロッカーに入れた。ヴァーベナの香りのものは、ほぼ私しか使わない洗面所に置いた。ワイルドローズは、鞄の中へ。なわばりを確認する動物のようだ。ややこしい頼まれ仕事を無事に片付けて、夕日が落ちる頃、家路についた。懐かしい音と懐かしい声に向かい合って、一日が終わった。一年で一日だけの私の日。毎年、素晴らしい特別の日。
_ pyonpyon21 [こんにちは。 Saint Andre は、食通であるバーのバーテンさん(60代)もお薦めの銘柄でした。ワインのお供に..]
_ ね [こんにちはー。Saint Andre、やはり有名なのですね。しかし、なぜ近所のスーパーではあんなに安かったのか、解せ..]