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  1. ぜぶら (06-07)
  2. ぜぶら (06-02)
lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

17-06-2006 / Saturday [長年日記]

_ そんなわけで、最後の書類を送信したので、明日から出張です。

旅行保険、掛けられなかったので、明日、空港でかける。実はお金も間に合わなかったので、空港でこれもピックアップ。急に決められたことだから、プランもへちまもない。

再見。

_ わかってもらえる人がただのひとりもいない。つらい。

今回のことを考えると、ほんとにもう泣けてくる。百万遍全体がおかしいとはおもわないけど、うちの部署はもうシーラカンス並に化石化している。ここだけ進化論はなかったのだと思う。もちろん天動説だ。端っこにはイグアスの滝があるはずだ。市民も存在しない。もうこれ以上我慢したくない。滝から落っこちて構わないから。

_ 干ししいたけベースで作った根菜類と絹揚げの煮物、とてもおいしくできた。が、失敗はタマネギをいれてしまったこと。お肉のない肉じゃがになってしまった。母に注意される。

お肉といえば、関西地域ではこれすなわち牛肉である。が、関東地方では、豚肉なのだとか。また肉まんといえば、関東地方では、豚まんのことらしい。関西地方では、肉まんとはいわないような気がする。ことばの正確な意味をめぐる解釈について学生さんから質問があったのだが、わたし、こんなしょぼい例しか教えられないです。ところで、日本だと酒の肴(さかな)という言い回しがある。厳密には魚類でなくてもよいわけだが、某国語でもちょっと似ているか。「さかな」を意味する***ということばは、「おかず」を意味することもある。おかずには、「△■※」ということばが別にある。ここにはサカナもお肉も野菜も汁物もなにもかも含まれる。海辺の町で、「今日は***はないよ」といわれると、それは字義どおりに広義の魚介類がないということになる。内陸の町でおなじことをいわれると、それは白いご飯以外になにもないという状況をさすことがある。この話をしたところで、学生さんの質問に答えたことにはならぬ。考えることがようさんありますなあ。

_ 発言権がないから黙っていると、もっと部署の人間として自覚してくださいといわれる。で、発言すると、それは部署の方針にそぐわないといわれる。所信声明を書きなさいと言われたので、書いてみたら、まるで過激派の活動家だといわれる。チラシを作れと言われたので、作ったら、アジビラを作れといった覚えはないといわれる。もう、なにをしても文句をいいたいだけということはよくわかっているんだから、フルメンバーだけでやって欲しい。わざわざ外部の人間の意見を聞きたいと思うのだったら、頭ごなしに否定するようでは困る。自分たちの正当性を主張するためだけのスケープゴートを作りたいだけなのだなと思われないよう、もうちょっと、なんとかできないのだろうか。

低気圧だからということもあって、頭が痛い。


15-06-2006 / Thursday [長年日記]

_ メーリングリストのメールは、あまり読む人はいないみたい。みんなメールには儀礼的無関心を払っているような気がする。たぶん、伝書鳩が一番いいような気がする。鳩はうるさいから、みんな耳を傾けるだろう。ふくろうでもいいな。われわれはなんといってもギリシア人とおなじくらい知的なはずなんだからなっ。

_ うはっ、という連絡が来る。理解不可能。科学者なんだから、ちゃんと科学的に説明してほしい。もし科学者であったならば、といういことでもあるが。

_ 被害妄想なメールが来る。こちらのミスとはいえ、あー、地雷を踏んでしまいました。ごめんなさい(昨日の日記のこととは、まったく関係なし。部署のサイトの記述漏れ。まったくのわたしの不注意から、たいへん失礼なことをしてしまった。これについては本当に申し訳ないことをしたと思うので、すぐに謝罪した。でもそこまで卑下されたら、こちらもやりきれなくなる。)


14-06-2006 / Wednesday [長年日記]

_ 自分の研究領域にちょっとかぶっているからというのもあるからなのだけど、某国のトランスジェンダーの人たちとよく話をする。とはいえ、そういう名前を与えることが適切なのかどうなのか、まだよくわからない。物心つく頃から、他の男の子たちとは違うということを意識し始める人が多いことはわかっている。が、では自分は女性なのかというと、そうではない。女性でもない、男性でもないと思う人もいれば、その両方だという人もいる。ただし対外的に表明する身体の置き所としては、圧倒的に女性を選ぶ人が多い。そして普段一緒に行動するのは、ヘテロの男性であることが多い。この人たちと話をするときに、二人称ないしは三人称をどのように使えばよいのか、最初は考えた。考えてもわからないので、正直に、どういうふうに接すればわからないということを伝えたら、わたしが一番いいと思う二人称なり三人称を使ってください、という答えが返ってきた。「どんなふうに呼びかけられたとしても、少なくともわたし自身は、わたしがわたしであるということを知っているから、いっこうに構わないのだ」と、説明してくれた。この説明を、わたしが本当のところ、どの程度まできちんと理解できたのかは実は、わからない。でも、なんとなく、わたしのことをなんでも聞きたがる外国人というのではなくて、もっと親密なところで受け入れてくれているのかなあと思ったりした。それで、へんにちゃかしたりしないで、答えてくれたのかと思った。

今日の電話でお話したAさんのことを、わたしは「おねえさん」と呼びかけてしまった。Aさんもわたしのことを「おねえさん」と呼んでくれた。某国のわたしの大事な友人たちも、わたしのことを「おねえさん」と呼んでくれる。わたしもこの友人たちのことを、「おねえさん」と呼んでいる。おなじカテゴリーに入れてもらってよいのかどうかわからないけれど、この第三の性の人たちが、辺境のちいさな社会の中で、ほとんど差別的な視線を浴びることなく、「おねえさん」として暮らしているという事実が、わたしの内ではとても大事なこととして記録されている。

_ 秘書さんとおしゃべりをして、笑いのツボにスイッチが入ってしまい、もう何を聞いてもおかしくてたまらないくなる。国際電話をしないといけなかったので、一旦、冷静になって電話したんだけど、もうおかしくておかしくて、相手が出た途端、いきなり笑ってしまった。携帯電話にかけているから、すぐにわたしとわかってくれたからいいものの、こんな電話がかかってきた日には、普通、怖いよなあ。その後、教えてもらった電話番号の人に電話する。男性なのであるが、おそらくはトランスジェンダーな方なのだろう。言葉遣いとか、間投詞とか、声の出し方とか、なにもかも女性のそれである。ゲイの某国人のともだちがたくさんいるので、男の人のこういう話し方は、むしろ耳に心地がよい。声の出し方とか、間の取り方が、とてもきれいだった。名前がまたすごくて、ジャイアンみたいな名前である。そして、声は北島三郎である。こういうとき、わたしは話している人の方言にかならず引きずられる。おかまさんのまねをしている男性が話しているふうに見えたらしい。語尾に、ヨ、ヨとか、ミ、ミとか、ナ、ナとかつけるのだが、自分で話していてなんじゃこりゃというくらい、女言葉のまねをしている人のように聞こえた。某国語を知らない秘書さんが聞いても、おかしいということはわかったようで、隣で爆笑をこらえているのが目の端に止まった。その途端、また笑いのスイッチが入ってしまい、死にそうな声になる。相手の方は幸い、それをおもしろがってくれる人だったので、なんか楽しそうですね、と言ってくれた。しかし、失礼千万である。ごめんなさい。へんな誤解をするような人ではなかったからよかったけど、気をつけないとだめだ。

_ 某所へ表敬訪問する途中、某所前の悪名高き交差点で、自転車の人が自動車に倒される場面を見てしまう。本当に幸いなことに流血の事態にはならなかった。またこれもひじょうに幸いなことに、どういうわけか、その交差点内に消防車が停車していた。自転車が倒れると同時に、その様子を目撃していたらしい隊員の人々がすぐに体育の時に使うマットみたいなものを運び出してきて、自転車の人の様子を伺ってからすぐにそのマットに誘導し、木陰で横たわらせた。車は速やかに歩道際に誘導。さすが救急の措置に慣れていることよなー、と一挙手一投足に見入ってしまった。そんなわけで、わたしは別に目撃証言をする必要もなかった。思えば、この交差点で事故を見たのは二度目。最初の時は、ひき逃げ。わたしとたまたま信号待ちで居合わせた医学部の人が車をちゃんと見ていたので、あとはきちんと証言した。ひき逃げされた人もやはり自転車の人であった。自転車だと、歩行者信号が点滅ないしは赤になっても、車用信号を見ながら走り抜けようとしてしまうものなあ。

わたしはこういう時、走らないことにしている。バス停では、よほどそのバスに乗らないと生死の境目を迎えるという状況でなければ、走ったりもしない。というのは、昔、タイの留学生の人と話していたとき、タイの女の子はそんなとき、バスなり電車なりを待たせるぐらいに悠々とした態度でエレガントさを保たないといけないと考えるのだ、という話を聞かされたからである。女は男を待たせる権利がある、ということを言われたのである。どういう文脈で、そんな話になったのかはもう覚えていない。それで、これまたどういうわけか、わたしはこの話にひじょうに影響されたのであった。駆け込み乗車は危険なだけでなく、確かに見苦しい(と、勝手に一日駅長風発言)。あと、そんなにいそがなければならないようなことも実は世の中にはあんまりないのである、ということをだんだんとわかってきたからなのかもしれない。車に乗っていても黄色になったら、一旦後ろを確認して、後続車がなければ大抵、停車してしまう。車に乗っていた頃は、わたしはホンダのすんごい車に乗っていた(厳密には弟の車)。この車は日産のシルビアのようなヤンキー御用達ではないのだが、走って当たり前というタイプの車である。それが黄色で停車するものだから、一回、御堂筋を間違って走ったときは、ものすごくブーブーと鳴らされて、ほんとに怖かったです。ミラー越しに見える後続車の人が、本気で火を噴いていたものなあ。とか、いろいろ思い出したりしました。

帰り、久しぶりにさらさかもがわ。今日のランチは、ほんとにおいしかった!そういえば、去年、バンコクに行ったとき、わたしがもっとも注意を払って観察したのは、ほんとにバンコクの女子は、小走りになったりしないのかどうか、であった。正確には、小走りの人もたくさんみた。だけど、そういう目でみるからなのか、みんなとてもしながあって、悠々としていて、なんとなく蠱惑的な感じがしました。そういう雰囲気は、わたしには縁がないのですが、これもまたよしと思って、所作の観察に努めた。


13-06-2006 / Tuesday [長年日記]

_ 火曜日ってなんだか嫌い。気が抜けないからだろうか。

_ 人待ちの間、保健センター前の池に棲息するカメさんたちの数を数える。さすが、生態環境はよろしいということなのだろうか。なにかの化身かと思うくらいに、鯉が大きくて、ちょっとぞくっとしました。小亀が池の縁にはい上がろうとするのを必死に制止。井の中のほうが断然、住み心地はよいよ。などとつぶやきながら。

_ きのうの反動で、今日はむちゃくちゃ。ゆうべ、みんなサッカーを観ていなかったのかというくらいの出席率で、驚く。わたしは日本が点を取ったところで、観るのをやめた。これは、このあと負けても勝っても、点を取る瞬間は一応見たでー、と言うため。なんの必然性もないのだが。先週かそれよりか前の週の文春だかなんだかの連載記事に、実は感銘を受けていた。これは次のような内容:①ノルウェーだかフィンランドは、ドイツ大会には出場しないが、実は強いチームである、②なんとなれば、過去に三度、ブラジルと対戦して全勝しているのである、③これは彼の地が年中、フィヨルドに迫られた土地であり、真っ白で、単調な日々を、粛々と生活することに慣れている故の勝利である、④ブラジルのような強豪は、さまざまな技をかけてくるが、ノルウェーだかフィンランドは、それを淡々とせき止めることで、ひたすら頑なに自分のペースを維持する、⑤最後にはブラジルは、単調な防御の前に、攻撃することにつかれてしまったところを突かれてしまったのであった、⑥ところが、オーストラリアは、このフィヨルド魂チームに一度も負けたことがない(全勝中)…、という内容であった。まあ人の解釈なので、ほんとかどうかはさておき、「日本よ、油断するな!」というメッセージが込められていたように思った。そんなわけで、すぐに寝床に入った次第。で、朝起きたら、負けていた。


12-06-2006 / Monday [長年日記]

_ 今日の講義は、なんというのか、持ちネタじゃないのだけど、すごくうまくいったような気分で、痛快でした。最前列の三若衆とアイコンタクトすると、頷いてくれたり!いい青年たちです。お姉さんの気分をよくしてくれたものなあー。

母の誕生日なので、ちょっとおいしいケーキを買いに四条へ。おー・ぐるにえどーる。堺町錦をちょっと上がったところ。が、そんなわけでうきうきしていて通り過ぎてしまい、気がついたらもうLiptonの前。戻るのも面倒になり、もう2時過ぎなのにまだご飯もたべていないというわけで、ぎりぎりLiptonでお昼。地鶏のなんとかなんとかというのを食べる。鶏の量がむちゃくちゃ多い。が、とてもおいしかった。高島屋でふと魔が差して、日傘をみてしまいました。。ことしの流行も把握する前に、衝動買いしてしまったことを激しく反省しつつ、そうだ、ローラで母に小物でもみよか、と思い直す。で、ありゃー、ひさびさに麻プリントに刺繍のラインが復活しているではありませんか。さんざ迷って、結局、別の青いカジュアル系ワンピを買いました。これなら非常勤にも着ていけると思ったので。で、本来の目的をまたしても忘れてしまい、慌てて地下に降りて、叶匠壽庵です。。水ようかん、水ようかんと思いながらもなぜか、結局、たまたまお店を出していた平野神社前のクリケットのグレープフルーツゼリーを買った。母の日に、たっぷりとよいものをお渡ししていたので、まあええかと。クリケット、まだ健在なんだな。クリケットのことを思い出したら、突如、ジャンボというお好み焼きやのこともまた思い出した。おいしいのは言うまでもないのですが、その量です、問題は。焼きそばが食べたくなりました。どこかで夜店とかでてないかしらん。

というわけで、なんかえらく気分がよくなりました。今日のよかった点をきちんと振り返って、次回にいかさないといけません!学生さんに書いてもらったものも、みんなえらいがんばってくれているなーとわかるものがとても多くて、これもまたうれしいことでありました。


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