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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

16-10-2006 / Monday [長年日記]

_ 今回、わたしはまるで人が変わったように、誰にでも愛想よく、どこから見ても善人という態度で、終始一貫過ごしていたのだが(もちろん、内心はブラックこの上なかったことはここでたびたび吐露していたとおり)、その背景はよき理解者がふたりいたことだと思う。ひとりは同僚某氏。つきあいは浅いのだが、知り合ってからの歴史は長い。その空白を埋めるくらいに、いろいろ語り合った。もうひとりはSMS友だちの電話交換手(苦笑)。なにやってんねんなー、という感じですが(笑)、現実には会わないで、SMSのやりとりをしている限りでは人畜無害な人。かなり妄想系ではあるが、文章がひじょうにきれいな人である。まあわたしに合わせてくれているのでしょうが、外国人にわかりやすい文章を書いてくれる。それで思ったわけであるが、「妹」と呼ばれるのは、なぜか気持ちがよいものなのですね。実際にはわたしのほうが年上なのだけど、「ぼくの妹」とか「愛しい妹よ」と言われ続けると、洗脳されてしまうのだな。。というか、わたしがたんにアホなだけですが。「きみはぼくの太陽だ」とかいわれているものなあ。冷たくすると、「きみは怒ったときのほうがかわいい」と言ってくれるし(待たされてぶーっと膨れていた顔を見ていたらしい:気持ち悪いじゃないか!)、返事を書かないでいると「ぼくはきみを天国でさがすよ」とか今にも死にそうなSMSが来る。と、笑っている間はよいのだが、さすがにこれ以上、相手をしていると取り返しのつかないことになるかもしれないので、もうここで終わりにしようと思うというメールを別の友人に書いたら、「君はなんて悪い人間なんだ。人の気持ちを弄んで。人間として終わっている。猛省を促す」と言われた。それでやっと、本来のわたしに戻ったような気がしました。をや、そんな人間だったのかわたしは?

_ 今回の一番ハードだった調査の部分の調査助手さん、期間中、ずっとわたしと何かと張り合おうとして、かなりむずかしい相手だった。学部を卒業して3年。こちらでは大学院に進学するということは、大学に職を得るということとほぼまったくイコールだ。彼女は進学のルートにうまく乗れず、順番待ちをしているというわけで、本人もすでにルートから外れていることをしっているから、いきなり海外留学を考えていて、あれこれ挑戦していた。工学部に行きながら、別の大学で英文学部を卒業しているから、努力はものすごく認める。が、それが災いしてか、自分はものすごくよくできると、思いこみすぎているところがあった。たしかによくできたと思う。ただ、それはわたしと張り合いたいというという部分が突出しすぎてしまうというネガティブな結果を伴うものであった。だから、共同研究というかたちにはならなかった。指示の出し方がへたくそだったのだから、これはわたしにも責任がある。彼女のデータは、わたしより先によいデータを取ろうというところが出過ぎて、全然、補完してくれるようなデータではなかった。わたしもこんなに若くて経験のまだ少ない、しかし研究者という気概だけは存分にありすぎる人と一緒に仕事をしたことがなかったので、指示の出し方を間違ったかもしれなかった。わたしもまた彼女に張り合っていたのだろうか。いや、たぶん、わたしが最後まで彼女と相容れなかったのは、この人の二人称の使い方に深い違和感を覚えていたからだろうと思う。それは別のことばで言い換えれば、それほどわたしは尊敬されていない、とわたしに感じさせるものが言葉遣いに含まれているように思ってしまった、ということになる。そしてそもそもそういう違和感をもってしまうわたしは、自分は尊敬とまではいかなくとも、そこそこ経験のある人間なのだから、もうちょっと適切な二人称を使ってくれという、なにかやはり偉そうなところがあったからなのかもしれなかった。

外国に対する憧れが強い彼女は、こちらのテレビなどでも放送されるような、対等なようなことば使いでの会話を望んでいたのかもしれない。わたしも別に、彼女に対して強そうに偉そうに接するつもりは毛頭なかった。が、彼女が、だいじょうぶ、わかっている、あなたの考えていることは100%理解できたわということばが、実はかなり疑わしいものだということがわかった時点で、わたしの彼女に対する二人称は、少し修正された。そんなことどうだっていいことだというのは、一番、わたしがわかっているはずなのだが、このまま「フランク」につきあっていくことはあまりよくない結果を生むような気がした。11月にはわたしのデータがイギリスからフィードバックされてくる。それをもとに、彼女があちらのチームに説明することになるのだけど、わたしはなんでも完璧にわかっているという彼女が、うまくやっていけるか、わからない。現実に、こんなデータの整理は1週間あれば大丈夫といったのに、もう1ヶ月以上たつがまだ送られてきていない。わたしは1週間だと雑なデータ整理になるから月末でいいよといったのだが。昨日の遅くに、SMSがあった。曰く、生理痛でこの1週間なにもできなかった。あと1週間欲しいとのこと。もう一緒に仕事をすることがないとはいわない。潜在的な力は認めているのだから。ただ、若い人の芽を摘むことなく、どんなふうに進むべき方向を見つける手伝いができるのか、わたしも悩むべきなのだろうなと思った。むずかしい。


15-10-2006 / Sunday [長年日記]

_ 書類書き。進まなくて、たいへん。

_ 某語辞書の第三版が出ているので買う。この辞書も押し花系で、重い。


14-10-2006 / Saturday [長年日記]

_ あまりにもしんどかったので、マッサージ屋へ。今日のところは、女性専用。ムームーみたいな洋服に着替えてから着席のまま、マッサージしてもらう。死ぬほど気持ちいい。筋をマッサージしてくれる。凝りをどこかへコリコリと排出してくれるのだが、その腕の良さといったら。たっぷり2時間。悶絶の極まり。痛いけれど、それがやがて得も言われぬ快感に変わって行く瞬間を楽しむものなのですな、マッサージとは。さすればこれは、何かに似ている。終わったあと、虚脱して、ショウガ茶を啜る。私見だけど、マッサージの技術としては、女性の方が一般に上手だと思う。が、男性のほうが手のひらも大きいし、指も太いので、指圧してもらったときにそれほど痛覚を感じない。手のひらの大きい女性にマッサージしてもらうのが一番いいなあと思った。今日の人はそのような人であった。160円。

_ 連日連夜、宴会続きで、睡眠3時間を切って、荷造りしたいけど、もう身体がもたなくて、出発2時間前まで寝て、小一時間でパッキングというアクロバットをする。空港に着いたときはもう心臓がばくばくしていて、頭を打った焼きが回ってきたかと観念したけれど、しばらくバックパッカーらしく、ベンチで横になっていたら、治った。首都に着いてから、とりあえず、髪をきれいにしなくちゃと思って、整えるだけと言ったのに、やっといい感じにワンレングスになっていた髪を段カットされてしまった。段カットだよ、段カット。もう泣く気にもなれない。みんなに、今の髪型が一番似合う、絶対きっちゃだめ!と言われていたので、ちょっと整えてと言ったはずなのに。人がいいというお店で切ってはだめだ。自分がいいと思ったお店で切らないと。ということで、もう今、表に出られないくらいへんな髪型になって、どうしようもなく暗い気分。頭のレントゲンは、やはり帰国してからにしたほうがよいと言われる。旅行保険はどうなるのかな。ミラーワークとかビーズ刺繍のお洋服を買いあさる。


11-10-2006 / Wednesday [長年日記]

_ ホテルの浴室で転倒して頭を床に打ち付けたのが1週間前のこと。しばららく脳震盪を起こしていたようで、気を失っていた。シャワーの水が冷たくなってから意識が戻った。直前になにがあったのかは、はっきりと思い出せた。水を冷たいと感じている。手足は普通に動かせる。よし起き上がろう。頭に手をやると、何ともいえない不気味な感触にふくれあがっているが、血溜まりは見えない。ゆっくりと、頭を左右、上下に動かしてみた。鏡に顔を近づけて、白目が見えるようにまぶたをひっくり返してみた。気分は悪くはない。寒い。爾来、休憩していた。タイルがぼろで、それほど頑丈でなかったのが幸いしたのだろう。それと生まれつきの石頭のおかげか。くも膜下出血という可能性もある。首都に戻ったら、一応レントゲンを撮ってもらおう。それまではまだなんとかなりそう。

けがとか病気とか、もう慣れっこになっているところがあるのかもしれない。気が弛んでいるのだ。浴室の床を濡らしたくなくて、シャワーブースから、タオルに手を伸ばしたときに、足を滑らせた。いつもはそんなことしないのに。ひたすら眠り続けた。疲れすぎていたから、これは休めということなのだろうと思って。


03-10-2006 / Tuesday [長年日記]

_ 蘊蓄を語るのが好きな人とか子ども自慢の長い人につきあう度量がない。自慢することがほとんどないからなのだろうか。純粋にそうなのだとしたら、興味深く、なるほどー、とか真剣に聞いてしまうのが本当なのだろうか。だとしたら、わたしは自慢したくて仕方がないのに自慢することがなくて、嫉妬しているだけのつまらんやつか。

_ 某さんの研究上の不満をまたきかされる羽目となり、頭が痛む。なぜという問いかけは、わたしではなく、村なり役場の人にしないと。わたしは百科事典ではない。知らないことがまだまだたくさんあるから調査に来るのであって、全部しっていたら、来ないよ。知らないから教えてもらうのだから。それと、なぜという問いかけと、自分の不満を混同してはだめだ。そこのところに気がついて欲しいのだけど、それはその人が自分でわからないことには意味のないことだ。わたしは不親切で不寛容な人間だから、ええ加減にせいと活を入れることもしないし、なるほど、ふんふんと静かに賢そうに偉そうに聞くしかしない。うんと年上の人にどんなふうに上手に伝えることができるか、わたしはまだわからないのだ。わからないということを自分でわかっているので、日々、考えてしまう。無駄なこと考えていると思いつつ、頭の中が透明にきれいに晴れる日を待っている感じ。


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