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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

27-01-2010 / Wednesday [長年日記]

_ 子どもの面倒と夫の面倒を見ないといけないというのが、結構しんどいかもしんないとは、事前にあまり考えなかったりしたわけで。右も左もわからない日本で、夫は結構がんばってくれていると思うのだが、やはりわたしの母などからみれば、日本の感覚と某国との感覚の違いがわからないというのがもどかしいらしく、あんたの健康のためにも早いとこ戻ってもらいなさいなどといったりする。最初はそこまでいわいでも、、と思ったものだが、みながストレス漬けになるまえに、良策を講じる必要もあるかなと思ったり。とはいえ、母は母で、無理矢理日本語で夫と会話を取ることで、悪意はないのだということを伝えようとしているふうにも見えるし、あの年で、いきなり外国人の婿と接するようになった人のことを考えると、これもまたよくがんばっているなあと思う。みな全体によくがんばりすぎているから、それがストレスにならないようにと思うばかりである。

わたしはといえば、そんなわけで、先週、出生届を出してエネルギーを使い果たしてしまい、しばらくもうほんとに動けなかった。そこにカルガモさんがどうやら風邪を引いたようで、昨日は病院へ連れていったり。幸い、ちょっと調子が悪いくらいなだけで、新生児だけど粉薬が出た。鼻をふがふがさせていたので、鼻やら痰やらを改善させる薬で、赤ん坊にはよく処方される薬であることを確認。さっそく授乳の時に、湯冷ましで溶いたものを薬指の先に乗せて、上あごになすりつけて飲ませようとしたら、桃味が付いているからか、よろこんで薬をなめた。風邪の諸症状も一日経って、全体的に改善した模様。

「妊娠小説」という文学批評がありましたね。「産後の肥立ち小説」というジャンルもまた可能だろうなあと思ったりした。といってもこの場合、産後の肥立ちが悪かったため母が死んだとか、母が長患いしたため、よそで育てられたとか乳母に育てられたとかそういう内容ばかりになるのかな。。

カルガモさんは元気いっぱいで、毎日、顔を真っ赤にして、もっとミルクをと叫んでいる。モロー反射という乳児特有の脳幹反射があるのだが、カルガモさんはゲーテがもっと光をと叫んだがごとく(ほんとかな、って説もあるらしいですけど)、両手を斜め45度に挙げてその反射をしています。わかってんのかないのか、さあアヒルさんの口を開けてくださいと話しかけると、そういう口の形でがぶりと齧り付いてきたりするわけで、親としてはわかってんのかなうちの子天才かなとか3秒くらい思って楽しんでいます。今日はちょっとほんとに疲れてしまって、たまにはインターネットをばと思って、結構久々に。メールのお返事等々、ゆっくり届くかもしれませぬ。相済みませぬ。


21-01-2010 / Thursday [長年日記]

_ 時計の針よりも正確に時を告げてくれるカルガモさんの体内時計のおかげで、みな規則正しい寝不足生活を送っている。諸先輩方からすでに聞いてはいたのだが、実際、最初の一ヶ月くらいの生活の不規則さというか不慣れさとか不測の事態の入り交じる何が起きるかわからない生活というのは、すごいもんだなと思った。某国界隈だと、複数世代という縦の時系列、わけのわからんキョウダイやらイトコやらといった横の時系列のダイナミズムに揉まれる大家族の生活が基本だから、新生児の面倒を見る大人は山ほど周りにいるわけだ。知らない人が子どもを沐浴させて、知らない人が子どもを受け取って着替えさせてくれて、知らない人が寝かせつけてくれていたりする。新生児の母と、その母あたりだけがむちゃくちゃしんどそうな日本の家族環境と比べると、母の回復のスピードなどもかなり異なりそうである。わたしも不規則にしか睡眠が取れなかったりするので、今頃なぜか目がらんらんと冴えていたりするのである。あと、自分に対する新しい二人称とか新生児の三人称にも不慣れで、「え?」と聞き返す局面も多い。自分に対しては、「お母さん」とか「ママ」とか呼ばれているのが自分のことだと気がつかなくて、「は?」とか「誰のことですか」と聞き返してしまったことが何度かあった。「ベビーちゃん」という呼び方もどこの病院でも共通のようである。名前がついていないときの子どもの病院の診察券は、「寝袋ベビー」と印字されていた。大学病院のNICUに入るとき、インタフォンで、「お世話になっています寝袋ベビーの母ですが」といって、電動ドアを解錠してもらうのである。知らない世界の言語を、わたしも日々習得しているようである。


20-01-2010 / Wednesday [長年日記]

_ 入院中、合計四日間、手術直後から授乳やらのために大学病院へ通っていたということもあり、今頃になって疲れが出始めた。疲れというのか、いわゆる産後の肥立ちが悪いという状態であるらしい。担当医の話では、手術の際、出血が予想以上に多く1500mlもあったそうだ。そういう中、病院に通えたのは気が張っていたからにほかならないだろう。入院中はそれでも上げ膳据え膳だったし、深夜の授乳は新生児室に預けてあるので、看護師さんがしてくれた。日中は母子同室ではあるけれど、とくに疲れることもなかった。退院した翌日、かいわそうな夫を連れて某国料理店へお昼ご飯を食べついでに少し買い物。その翌日はまた必要なものを買いに少し買い物。そして昨日は出生届を提出に市役所へ。出産一時金の差額請求、児童手当、乳幼児医療助成等々の手続きを全部済ませたら、昼前に出かけたのに、市役所を出たのはもう5時前だった。戸籍係で子どものミドルネームのことでたいへんややこしいやりとりがあったからである。こちらはきちんと某国在外公館に電話して書き方を指示してもらっていて、その説明をしたのに、何故か法務局に電話して問い合わせるなどという。ミドルネームに関する説明は、出生届の備考欄に記載することになっていた。これは某国に限らず、欧米諸国の諸在外公館ないしは、欧米諸国等々にある日本の在外公館で出生届を提出する人が通常、ミドルネームがあることを説明し、日本名と外国名とで異なる名前となることをあらかじめ知らせておくための措置である。備考欄へのその記述に対して、法務局からの回答がまたふるっていた。公の文書に余計なことを記載してはならぬ、それは恐らく慣例であろう、出生届には不必要な記載をしては絶対ならぬ、などというものであった。そのため、戸籍係はわたしの説明、というか某国在外公館が過去にも何百何千という事例を扱うに際して出していた指示を、単なる慣例だから日本の法に反している、と却下した。

わたしの方としては、それではとにかく一度、戸籍係さんが在外公館の出生届担当者に電話して、もう一度説明を受けてください。そして、あなた方は日本の法に反したことを慣行としておこなってきた、間違いですと言ってみてくださいとはいわなかったけど、まあもう一度だけ聞いてみてくださいと、お願いするしかなかった。その上でもう一度、法務局に問い合わせてくださいともお願いした。結果、詳細は省略しますが(いやほんまに疲れましたよ。。あの不毛なやりとりに)、日本の法務局からは「以降は市町村役場の担当係の判断に委ねる。法務局は関知しない」という回答を得たとかで、出生届には余事記載としてミドルネーム等々に関する説明が記載されるはこびとなった。いや、たいへんでした。

そういうことがあったからということではないのだけど、とにかくとても体の調子が悪く、夫が来てくれていなかったらどうなっていたのかなと思わずにはいられない状態となった。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

_ Psxbvzkc [ http://www.stlouisbusinesslist.com/business/5021837.ht..]


13-01-2010 / Wednesday [長年日記]

_ カルガモさんを迎えに、小雨の中をふたりで大学病院へ。カルガモさんは、NICUの他のちびっ子たちよりも一回り大きく、とても元気に気持ちよさそうに過ごしていた。懸念していた退院手続きも、出生届を提出後、保険の準備も整ってからでOKということで、さっそくいろいろ書類などを受け取ってサインとかだけ済ませる。最後に沐浴を指導してもらう。お湯の中に浸かって、ものすごく気持ちよさそうにしている。プールでわたしがカエル泳ぎをしていたときとおなじ姿勢で浮かんだりしている。お湯から上がって着替えをさせて、とても気持ちよさそうに眠ってしまい、そのままタクシーで移動する間もずっと機嫌良く眠っていた。雨がしとしとと降る暖かい午後、初めて親子三人が揃った。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ ラギ [親子3人晴れて一緒。よかったですね! そうそう。如月さんの我が家方面へのお散歩。どうぞどうぞと夫がいっとりました。今..]

_  [ありがとうございます〜。落ち着いたら、メール書きますね。ご主人にどうぞよろしくお伝えくださいませ。]


11-01-2010 / Monday [長年日記]

_ いつも鴨川で水鳥を数えながら、今日はとりさんがいてますねえー、などと話していたからか、生まれてきた人は水鳥のように手足をばたつかせていて、それはそれは元気な人であった。カルガモさんは生まれた翌日に、初期嘔吐と発熱があって大学病院のNICUへ運ばれていった。でもその判断は間違いだか一時的なものであったようで、「なんでこの子がここへ来たのかぼくらもわかりません」という診断で、「あえて病名をつけるとしたら、一時的に元気がなかった、でしょうか」としかいいようがなかったらしい。このあたり、既述の昨今の病院の責任問題回避と関連があるよう。

とにもかくにも、元気がありすぎて、調子が悪かったり病気だったりする他のNICUのちびっこの邪魔にならないように、出入り口のそばに配置されたカルガモさんは、いつ行っても微動だにせず寝ているか、薄い眉の生えているあたりだけを白くさせて、顔全体を真っ赤にさせて強烈に泣いて「もっとミルクをちょうだい!」と主張しているかのどちらかであった。すぐに母子は離されてしまって、心配していたのだけど、小さな瓶の中の小鬼のごとく、喜怒哀楽のわかりやすいカルガモさんは、看護師さんたちにもかわいがってもらっていて、初めての授乳のときも、どこで学習していたのか、まよわずがぶりとかぶりついてきた。父親にも母親にも似ていない、自分にだけ似ているカルガモさんは、明日、退院の予定。おなかを切った次の日からカルガモさんの病院に足を運んでいたわたしは退院が3日伸びた。

そんなわけで、無事にミジンコさんはカルガモさんになって生まれてきました!

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

Before...

_ ラギ [どこに祝電を、とおもいつつまずはこちらに。 まずはおめでとうございます。 「いろいろありつつも元気でマイペース」、母..]

_ ニゲラ嬢 [おめでとうございます。 カルガモさん、いっぱい飲んで元気に大きくなってください]

_  [pyonpyon21さん、あけましておめでとうございます。ありがとうございます〜。カルガモさんもまた「軽鴨日記」とか..]


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