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  1. ね (11-28)
  2. ラギ (11-27)
  3. ね (11-17)
lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

01-12-2010 / Wednesday [長年日記]

_ 押し入れが開いていたら、まっしぐらに駆け寄り、引き出しを開ける音がしたら、秒速で振り向いて査察に来る人が家にいるので、スパイごっこ並に、こそこそと家事を済ませるこの頃。食事用の小さい椅子の背を押せば、一人で歩いてどこにでも移動できることを発見したらしい。どこへいくにも椅子と一緒。なので、その気配を大人は察知すればよいだけだ。なんて、今はまだ知恵比べに辛うじて勝っているところだが、そのうち追いつかれるだろうなあ。一時保育でもらってきた風邪が原因で、また中耳炎にかかってしまった。病院で耳掃除をしてもらったら、びっくりするくらい大きな耳垢が出てきた。お風呂上がりに綿棒できれいにしているつもりだったけど、恐れず、もっと奥に綿棒を突っ込むべきなのか。耳垢がたまりやすく掃除しにくい耳穴だということがわかったんだから、もっとこまめに耳鼻科に連れて行くべきなのだろう。

『子どもが描く世界―オースティンからウルフまで』彩流社。主として英国の近現代に活躍した作家たちのうち、子ども時代から「小説」を書いていた人たちの作品や子どもが書く〈小説〉をめぐる論集。家族新聞や本格的な小説を資料とする研究の分野があるそうだ。おもしろそうだなあと思って図書館で借りて、少しずつ、読んでいるのだけど、びっくりするくらい翻訳の日本語がこなれていない訳者が何人かいるようで、原書を借りたほうがええかなとおもってしまうくらい。こなれていない日本語の文を読むと、自動的にこちらの頭の中にその原文の英語がテロップで流れてくるくらい。もちろんこなれた翻訳になっている章もある。こういうのは監訳者の仕事の領域なのか、編集の領域なのかどうなんだろう。内容がおもしろいだけにちょっと残念。わたしもこどもの頃、物語を書いていた。といってもそれは決して完成されたことはなかったし、そもそも、冒険に出る→そのために持って行く食べ物を羅列する、そこで満足して物語は決して進まないのであった。持って行く食べ物は、ハム、ソーセージ、べーコン、チーズ、ジャム、トウモロコシパン、クルミ、そして非常食としてのローソク。トマス・ソーヤーさんに影響されていることが見て取れますな。そういう描写と挿絵を書いたら、そこで終わり。こういう食べ物をどうういうふうに運ぶかといえば、風呂敷に包んだ食糧を棒きれの先にくくりつけ、それを肩に担ぐのである。防具を担ぐスタイルである。もちろん目指すは洞窟でした。


28-11-2010 / Sunday [長年日記]

_ 子どもがひとりで立つようになった。仁王立ちになって得意げな角度に頭を上げ、一人前に笑っている。もう怖いものはなし。ちゃぶ台の上にだって這い上がるのだ。軽い引き出しならすっと開ける。大人がなにかを隠した戸棚もしっかりと頭に刻み込み、はいはいで猪突猛進。届かないとわかっていても、一所懸命背伸びをするから、いつの間にか背も伸びてきた。5ヶ月の終わりあたりから、つかまり立ちをするようになり、どうかするとたまに一人で立ち上がることもあった。伝い歩きが始まったのは8ヶ月に入ってからのことだったけれど、同年代の某国の豆のようにちっちゃな赤ちゃんたちに比べると、とにかくなにもかも早かったようである。歯も8本生えている。子どもが一年間でできるようになることの立派さに比べて、大人の一年間の不毛さよ。


24-11-2010 / Wednesday [長年日記]

_ Yesterday, when I was young, the taste of life was sweet...

と、ブロッサム・ディアリーが歌っている。今日のわたしの人生は、sweeterなんだろうか?それともBitter?

大学行って、こちょこちょ。ちょっとしたパーティーがあったので久方ぶりに顔を出す。わたしが大学院生だったころ、奥さんが子連れで留学していて、主として子守を担当していた旦那さんがその後、定期的に日本に来ては博士論文を書いていたのがこの度無事に提出されたとのこと。しばし楽しく歓談。

ノムラテーラーを覗くため四条へ。先日縫った子どものマントを保育園の先生にほめてもらったので、また何か縫おうと思って布を物色するも、今日はちょっとカンが働かなくて、布を選ぶのはやめておいた。そのかわり刺繍糸を買い足す。高島屋の地下で小カブと小芋と真サバを買う。先日、真サバの竜田揚げを作ったら、旬の魚だったからとてもおいしかったので。保育園に寄って子どもをお迎えして、帰宅。久方ぶりに買った志津屋のパン、カルピスバターを使っているというものをおやつに食べたところ、たいへん美味であった。カルピスバターというのは、カルピスの製造工程でできるバターのことで、カルピス30本あたりで450グラムしかできないのだとか。それでお値段が1350円するという幻のバターだという。バターの風味がたいへんよろしい感じで利いていて、志津屋のパンとしては久々のヒット。おいしかった。140円というのもたいへんよろしい。


23-11-2010 / Tuesday [長年日記]

_ 「誰も知らない小さな国」が講談社文庫から新刊として出版された。少し前に復刊ドットコムから来た案内によれば、絶版になっていた全集が復刊されるということであった。わたしはずっと昔、小学生の頃に買ってもらった講談社少年少女文庫版を愛読していた。文字通り、学校から家に帰ると手を洗ってうがいして、腹ばいになって本を広げたものだった。ひんやりとした部屋の空気とふっと物語の世界に入っていく瞬間のテレポーテーションめいた感覚をもう一度味わいたいと思った。佐藤さとるももう80歳を越え、村上勉も60代半ばという。せいたかさんの分身である作者とコロボックルの分身としての挿絵画家というふうに勝手にみたてていたところがあるから、この現実の数字に少し驚きもした。そのうち子どもがコロボックルの物語の虜になるかもしれない。昔読んだ物語と自分の距離がまた近づくのがうれしい。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ ラギ [「誰も知らない小さな国」ですか・・。子供の頃の自分の世界観をつくってたもののひとつです。 娘が読める年齢になるのをい..]

_  [読んであげたい本とか、読んで欲しい本とかありますねえ。 子どもが自分で本を読むようになったら、それはそれで寂しく思っ..]


21-11-2010 / Sunday [長年日記]

_ そんなわけで古本の「百年の孤独」を探さないかわりに、「正弦曲線」(堀江敏幸)を読み始めた。夕方まで読んで、子どもが昼寝から目覚めたので、一緒にかくれんぼやら打楽器遊びをしたりして、夕食を支度して、離乳食を作って(作ってあるのを温めた:今日は小松菜と絹揚げのお浸し、マナガツオの蒸し煮、ひき割り納豆のお焼き、おかいさん)、いまだ片付いていない出張書類と格闘し、年末調整関連の書類をかき集めたりした。一日がいくつあっても足りないような気がする。

子どもは金曜日に肺炎球菌の予防接種を受けた。1回あたり9千5百円でっせ。それを3回、打たねばならない。もう10ヶ月になっているので、接種回数は3回でよいのだが、9ヶ月未満で接種を開始した場合は4回、打たねばならぬ。年齢が上がるにつれ接種回数が減るのだが、1歳時に肺炎球菌関連の病気を発症する確率が高いらしく、それまでに接種しておくのが望ましいという。しかしまともにスケジュールどおりに接種開始すると、家計がほんとうに苦しくなる。ヒブワクチンも1回あたり7千円。4週間おきに3回接種しなければならない。さらにその三回目から一年後に追加接種を受けて完了。子どもは海外での生活があるのでB型肝炎も任意接種している。それも1回あたり9千5百円で3回接種だっせ。ちなみにこういった予防接種は某国では必須、主要な欧米諸国でも必須となっているから国の補助がある。日本のちびっ子予防接種事情も携帯電話同様、ガラパゴス化しているのである。子ども手当はいらないからそういうところをもっと配慮してください、と言いたいです。

_ ふと思うことがあって「百年の孤独」が急に読みたくなった。山の家においてあるから取りに行けばよいのだが、この機会に新訳版を買おうかと思い(もちろん古本で)、大熱帯雨林書店で検索してみたら、なんと絶版だとか。ほかの書店の在庫状況も検索してみたところ、どこも絶版。ええー、あんな大作かつ素晴らしい小説が絶版とな。。そういうときはきっとまた新装版がでるのが間近なのだろうと無理矢理思い直して、なんとなく消化不良を抱えたまま、いつも名前を咄嗟に思い出すことができないあの人の本を開いた。。堀江敏幸だ。本屋でも図書館でもいつも、ええーと、確かは・ひ・ふ・へ・ほ、のどれかだったなあと思いながら、ハ行のコーナーを歩く。こんなに好きなのにどうして覚えられないのだろう。なぞだ。


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