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  1. ね (11-02)
  2. pyonpyon21 (11-02)
lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

19-01-2015 / Monday [長年日記]

_ 本当はもっと子どもと遊びたいのだが、日々の生活に追われてしまっていて、子どもが可愛そうになってきている。先日の出張で、『本格小説』を文庫本で購入した。ハードカバーは、子どもが生まれた翌年に蔵書一掃したとき、手放してしまっている。今回、再読中なのだが、そのなかで三枝三姉妹の真ん中の夏絵の行動を読んで、さらに反省している。夏絵と違って、子どもをかわいいと思っているし(夏絵もそうなのだろうが)、子どもの事故を見聞きするにつけ、うちの子だけは、平和に元気に育ってほしいと願うのである。しかし実際には生活とか仕事にかこつけて、やはり少し、かわいそうなくらいにほったらかしにしているのではあいかとも思うのだ。子どもはもう5歳になった。それなのに、まだひらがなもカタカナも読み書きできないし、数字だって覚束ない。小学生になってからでも大丈夫だよ、などと日本の友人たちに言われていたとはいえ、先日、こちらの幼児教育の実際を見聞きして、今、自分の子どもへのまなざしがいかにいい加減なものであったかを痛感しているのである。

こちらでは、小学校へ入る前に数字が数えられて、もちろん書けて、アルファベットで自分の名前が書けるのが当たり前なのだそうだ。またそうでないと、小学校に入学申し込みができないのだそうだ。小学校は公立でも私立でも申込制である。締め切りのあとに、入学者が発表されるのだそうだ。学区というものは存在しない。だから、評判のいい教育熱心な学校に入れようと思えば、親は半年以上前に子連れで学校を訪問し、アピールしないといけないのだそうだ。順番で受け付けるとはいえ、実際には誕生日の早い順に入学が許可されるとのこと。そういう背景があるからなのか、こちらでは学校暦の早い月に生まれる子どもが多いとかいう話も初めてきいた。そういえば、子どもの保育園時代から、誕生会は特定の月にものすごく集中していた。うちの子どもは1月生まれなので、絶対的に不利なのだそうだ。なので、希望の学校に入れない可能性が高いとのこと。日本の感覚で考えると、なんじゃそりゃ?という話である。じゃあ、なんのための申し込みなのか。いっその事、何月生まれから何月生まれの子どもだけ受け付けます、とか態度を明らかにすればいいのに。

未だに、数字が覚えられなくて、アルファベットも、pとbしか覚えられないこども。親がもっとしっかりと子どもに接して教えなければいけないということであろう。そういう時間をあまりとれていなかったし、勉強はその時がきたら、自然にできるようになるものと考えていたからでもあり、親になっても、自分のことだけで一所懸命過ぎたのだなあと、今更反省仕様もないけれど、反省しているところである。こちらへ来た当初に比べると、子どもと人間らしい話ができるようになったこともあるし、ずっと子どもと話時間も増えたし、できるだけいつも子ども中心の生活を送っているつもりではあった。それでもまだまだ足りないのだろう。今、気がついたということはラッキーだった、まだまだやり直しが効くと思って、もっともっと子どもと遊ぼう。あっというまに子どもはわたしから飛び立っていくはずだ。そうであって欲しいとも思っている。バイクを買って、効率的に時間が使えるようになり、タクシーの運転すと不毛な言い争いをしなくてもよくなってみると、随分と客観的に生活を振り返る余裕ができたということなのだろうか。


13-01-2015 / Tuesday [長年日記]

_ また出張中。今日は午後からのアポイントメント3つがキャンセルとなったため、買い出し。わたしがまだ院生だった頃、本当に行くのが楽しみで仕方がなかったモールがあった。いつ行っても人がたくさんで、外国人も地元の人も、気軽に入れて、それなのにほんの少しだけ背伸びした雰囲気が楽しめるとても楽しい場所だった。何年もご無沙汰していて、前回、ほんの少しだけ時間が空いたとき、ふと思い立って、スカーフを探しに行った。いつもの仕事着が少し地味すぎて、年齢以上に老けて見えるぞと、ショーウィンドーに映った自分の姿をみて思ったからだった。目当ての階に上がる途中から、その凋落ぶりが目に見えた。スカーフなど小さな装身具を売っている階は、置いてある物もまったくいけてない。昔はディスプレーも本当に素敵で、ここでたくさん、素敵な物を買った。それに、その頃買った装身具は、スカーフも含めて、今、身につけていても、それいいねえと言われるのである。決して値の張る物ではなかったけれど、それくらい素敵なものがたくさんあったのだった。

今はこのモールの一番の目玉は、地下一階のフードコートと地下二階のDIY屋。今日、わたしは地下で、子どものために、ディズニーの水筒を買い、一階のATMでお金を引き出して、あっという間にモールを後にした。そしてホテルの隣の日系スーパーで、まだ半額札が貼られる前にさっさと夕食を買い、古本屋で文庫本を買って、あとはホテルで午前中の会議の議事録を書いて本を読んで過ごした。時間がたくさん流れた。わたしはなにも変わっていない。変わったことに気が付かないほど変わったのかもしれない。いずれにしても、もうなにも気にならないということにすら、それほど驚くこともなくなっている。

読了:インシテミル/米澤穂信


04-01-2015 / Sunday [長年日記]

_ 文学部の庭に小さな池というか、大きな水盤というか、そういうのがある。そこに金魚みたいな魚が数十匹いる。子どもはこの魚に餌をやるのが好きで、しばしば、どこか行きたいところはとたずねると、サカナのいるところ!と答える。今日は自主的なお正月の最終日ということもあって、子どもを連れて大学へ。2時間ほど子どもはサカナと遊び、わたしはその間、ベンチで読書をした。今日はよい日取りなのか、学内の二カ所ほどで、大きな結婚式があった。その盛大なる音楽を聞きながらのんびり読書。その後、お昼ごはんを食べに、大学から一番近いモールへ移動。わたしひとりならば、もっとローカルな場所で簡単に済ませるのだが、子どもが一緒だとどうしても行く場所が限られてくる。毎回、子どもが食べられるものがあるファミリーレストランに入ることになる。子どもはエビフライの入っているお弁当がお気に入り。

もうじき子どもの誕生日なので、前から約束していたとおり、バービー人形みたいな人形を買いに行く。「みたいな」というのはホンモノではないからである。いろいろなバッタもんがあったが、わたしが気に入ったのはブライスみたいな人形。リカちゃんやバービーの顔に比べると大きさが2倍くらいあるし、顔のつくりも目が大きくて、かわいい。ホンモノみたいな憂いはない。子どもは最初、ふつうのアメリカンな顔のバービーを欲しがったのだが、そういうのはすぐ飽きるで・・・などと言いながら、子どもが自主的にブライスみたいな人形を選ぶようにいろいろ画策してしまったのであった。でも、結局、子どもはそのブライスもどきがとても気に入ったとかで、家に変える道すがら、自転車タクシーの上で人形を箱から出そうとするほど。なんとか気に入ってくれてよかったよかったと独り言ちたのだった。

本日の読書:伊坂幸太郎/バイバイ、ブラックバード(第一章のみ)。


02-01-2015 / Friday [長年日記]

_ あけましておめでとうございます。

当地は元日以外は、まったくの通常営業日で、31日も前期末試験がありましたので出勤でした。本当は今日も出勤日なのですが、子どもの学校は週末ということもあって今日も明日も連休。4日からなので、わたしも今日は休みにしました。ゆっくり目に起きて、朝ごはんを食べて身支度を整えて、近所のモールへ。でも別になにか催しものがあるわけでもなく、普通のいつもの週末でした。まだクリスマスの飾り付けが残っているくらいで、お正月の雰囲気はゼロです。セールですら始まっていません。来月の旧正月まではイベントはゼロ。

昨日はひじょうに簡単なおせち料理をつくりました。おもちを焼いて安倍川もちにし、ごまめ、大根なますの代わりに、ビーツ(サトウダイコン)とクズイモと切り昆布を使ってそれらしきものを甘酢仕立てで作りました。ごまめはバルサミコ酢で味付け。やわらかくなっておいしかったです。で、赤米、黒米、発芽玄米、モチゴメ、ウルチ米のミックスご飯を炊いて、お団子ふうにしてこれにもきなこをまぶして食べました。また卵をたくさん使って、秘蔵のみりんと日本酒を使っただし巻きも。お正月ごっこみたいではありますが、これが今の私にできる精一杯の贅沢です。

みなさまがたもよい新年をお迎えになったことと存じます。わたしも、なんだか相変わらずがちゃがちゃしていますが、今年は去年よりも一速、スピードを落として過ごせたらなと思っています。今年をもどうぞよろしく。


31-12-2014 / Wednesday [長年日記]

_ クリスマスの翌日、思い切ってバイクを買った。いやー、もうなにかとたいへんだったのである。世界の動向に逆行するように、ガソリン代が30%以上も値上げされた当地、毎日の通勤で乗るタクシー代の値上げがおそろしいことになったからである。首都でも第二の都市でも、タクシーといえば、バスよりも値段は高いけれど、比較的良心的な価格で利用できる準公共交通手段というような位置づけで、余程のことがなければぼられることもない(昔とは違うのである)。なのに、わたしの住む街では、毎朝、ほんとにムカーっとするような、利用者を完全に食い物にする条例が施行されているのである。タクシー利用に最低料金価格というのがあるのだ。普通は、電話で予約した場合にのみ適用されるようなものが、道で拾ったタクシーにも適用されるのである。わたしは街の中心部に住んでいるので、ほとんどの目的地に、そう、おおよその目安でいうと、100円で行けるのである。それを、250円払わされているのである。で、薄給なのに毎日の交通費が500円ということになるのである。それも、ガソリン代値上げのどさくさに乗じて、アルゴメーターに細工を施したタクシーが激増し、交通費が毎日700円とかになった日には、ついついタクシー会社に電話して、文句のひとつも言いたくなったりするわけである。それが毎日のことで、ついに「そんなにタクシーの運ちゃんとけんかばっかりしてたら、あんた、いつか刺されるで」と言われるようになったのを機に、出稼ぎのお金も少したまったこともあって、ついにバイクを買ったのであった。

バイクを買うのも、本当にたいへんで、こちらでは現金でパッと買い物する客は嫌われるため、わたしはヘルメットしかもらえなかった。同じバイクを3年とか5年の月賦で買う人は、賢い電話やら大型テレビやらキャッシュバックやらを貰える特典があるのにである。その分、利息を払うのではあるが、こういった点でも自分だけが損しているという気持ちがぬぐいきれず、買うときも本当に気が滅入った。でも、ストレスから解放されたことの意味は大きく、鏡で自分の顔をみたら、久しぶりに勢いの顔をしていて驚いた。

バイクにはまだ2回しか乗っていないのだが、年明けから本格的に乗り回そうと思っている。なによりも、鬱屈していた気分を爽快にさせるためには、欠かせない買い物だったと思うし、これからもがんばらなくては気持ちをあらたにするきっかけになった。

今年もばたばたしていて落ち着かなかったのだけど、来年は、もっとじっくりと自分の生活を潤すように、大切に毎日を過ごしたいと思っている。

今年もいろいろとお世話になりました。ありがとうございました。来年はもう少し、ここに書く時間が取れればと思っています。みなさまがたも、よき一年を過ごされますようにと願っています。


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