_ 子どもを迎えに行った帰りに、モールで『君の名は。』鑑賞。映画館は5分の1ほどの人の入り。平日午後4時の回。13歳以下は入場禁止というマークR-13指定があったけれど、何も言われずに子どもも入場。音が大きすぎると子どもが耳を塞ぐほどの大音響。日本の映画館もこんな感じなのだろうか。と、まあそういうことはどうでもよくて、映画はおもしろかった。明らかな暗転がいくつかあって、その度、音楽が流れるというのがドラマ?的な感じもした。ハッピーエンドであったのはよかったと思う。でもたとえいまわたしが高校生だったとしても、たぶんマイ・ベスト映画にはならないなあ~とか思いながら、見ていた。いい映画だと思います。テレビで放送されるのであれば、また見たいと思います。でも感想を言うのが難しい映画。ちなみに身近な人でこの映画を映画館でみた人は皆無。みな、ブートレグ盤をすでに入手しているのであった。
皆さま方におかれましては、どうぞよい年末年始をお迎えください。わたしはひたすら荷造りです!
_ 明日はもう忠臣蔵の討ち入りだ。友だちにたくさん借りていた本を返したり、今まで行きたいと思っていたけれどなかなか行けなかったお店に行ったりで、あっというまにこんな季節になった。長らく迷いに迷っていたかしこい電話もついに購入した。いろいろあるけれど、あったけれど、なんとかかんとかなってきた。住み慣れたアパートを引き払うのだけがさみしい。とても気持ちのよいアパートで、またいつか帰ってきたときに、ここに住みたいと思っている。さようなら。
_ 今日で今学期の授業がすべて終了。3年半前に初めて教壇に立ったときと同じ教室が、最後の授業の教室だった。感慨深い。当時4回生だった学生たちは、ほとんど全員卒業した。気になる一人はあと半年で卒業しないと、満期退学となってしまう。ずっと心配していた学生だ。最初の授業は火曜日の作文だった。今日は1回生の文法項目導入のクラス。みんないい学生だから、ずっとこのままがんばれ!そう思って、楽しい授業をした。あとは荷造り、荷造り。荷造り。午後の雨が降る前に、なにもかも片付けてしまおう。
_ 最近、ちょうど真夜中の12時から2時くらいの間がとにかく蒸し暑い。暑くて暑くて目が覚める。もう半年近く、クーラーを使わない生活をしている。そのかわりに、夜も昼もずっとベランダの窓を開けているのである。ベランダは裏の家のベランダに面しているのだが、半年ほど前に、裏の家がベランダを全部ブロックで覆うような壁を作った。だから我が家はベランダを開けて中で着替えようが何をしようが、まったく外からは誰にもみられないようになったのである。しかも一階の部屋の庭は奥行きが6メートル近くある。裏の家のベランダとは6メートルも離れているし、右隣の家と左隣のアパートの部屋が一階の部屋の庭を囲むようになっていて、そこに窓もない。言ってみれば中庭のようになっているのである。そのため、とても静かで、風がよく通るのである。
この部屋のおかげで、家に帰ったら、すぐに気分を切り替えることができた。中庭だから外の景色は全く見えないけれど、季節によって変わる空の色や空気の湿度、風の向きが、いつも慰めてくれた。この素晴らしい部屋とおなじような部屋が、今度の国にあればいいのだけど。
とにかく、荷造りがたいへんですが、引っ越しがとても楽しみ。
今日はスーパーで、まだ生きているカニを買ってきた。小さなカニだけど、これから茹でて食べる予定。ささやかな贅沢である。
_ 来週ですべて授業は終わり、学年末試験が始まる。3年半、いろいろなことがあった。最初の頃はほとんど毎回、徹夜で授業の準備をしていた。2年目から少しずつ、教える要領がわかってきて、今はなんとか様子を見ながら教えられるようになってきた。学生が乗らないときは、乗るように余興もできる。そういう場を与えてくれたことに関しては、今の大学に感謝している。そう悪いことばかりではなかったとは思う。しかし如何せん、大学初の常勤外国人教員ということで、随分と踏み絵的なあれこれがあった。感慨深い。次の職場では、わたしは現地のことばもこれから学ぶところだし、全然知らない国である。とにかく、これまでの経験に頼らず、新しい気持ちで一歩を踏み出したい。経験とか過去の栄光とかは、役に立つこともあるかもしれないけれど、どちらかというと全然役に立たないことも多い。そう思って、静かに新しい世界を経験できたらと思う。