_ 最近、お好み焼きをよく作る。野菜を手っ取り早く食べるためでもあるけれど、いろいろと工夫をこらすことができるところがよい。このところ気に入っているのは、キャベツ、ネギのほかには、シーチキン、干しエビを入れるの。干しエビはこちらではさほど高くないので、どばっと入れている。これでカルシウムOK。そしてもし冷蔵庫にあれば、大量のしそを千切りにしたものも入れる。こってりさっぱり、というのか、ちょっとしたバリエーションでおいしく食べられる。紅しょうがが手に入りにくいからというのもある。それだったら30円くらいでザクザクと買えるシソをいれようとなったのだ。塩分のとりすぎにならないよう、ソース類は控えめ。おいしい。子どものお弁当にもよく入れる。
_ この頃、よく夢を見るようになった。あるいは正確には、起きても覚えているというのだろうか。ざっと最近見た夢を書いてみると、某国の大学での教え子と一緒に滝登りをしている夢/水がとにかくキラキラときれいだった、ボートで川を上る夢/濁流で茶色の川だったのだけど、気持ちはとても楽しかったもの、跳ぶ?あるいは飛ぶ夢/三段跳びのようにポーンポーンポーンと跳んだら、三回目で体がふわっと浮き上がり、もうちょっと遠くへ、もう少しだけ飛びたいと思いながら、低空ながらも自分の意思で飛び続ける夢/楽しかった!、焼き魚の夢/いろいろなおいしそうな焼き魚が並んでいる屋台を楽しそうに歩き回る夢/でも食べなかったんだな…
調べてみたりすると、どれも悪い夢ではないらしい。なにかよいことがるといいなー。
_ そういえば大騒ぎの末にやっとビザも出た。ほんとうに待たされた。このまま出なければ国内旅行はできないし、疲れたからちょっとホテルへなんてことも不可能である。絶望的な気分になっていたところで、やっと出たので、ほんとうに祝杯を上げた。長かった。
子どもはといえば、インターナショナルスクールの1年生。編入当初、某国での英語学習がまったく意味のないものであったようで、前の学校からのレターを読んだだけで、「かような英語を書くような人から学んだ英語では、テストしなくても程度が知れています」と言い放たれ、学力が追いつかないというのでESL(English as the Second Language Class)に入っていた。ところが、まあ、仕方がないんだけど、なんと今学期は落第。次の学期ももう一度、ESLで勉強し直し、と言われたのであった。つまり、原級復帰どころか、もう一度、特別クラスでがんばって、それからまた一年生に編入できるかどうかをみましょう、ということ。
子どもは月水金の放課後は、別のところにある英語学校に通学している。こちらはマンツーマンで一時間。最初はまったくお金の無駄!というかんじだったのだけど、最近、新しい先生に変わってから、ぐんぐんとできるようになってきた(あくまでも本人比ですが)。こちらの先生は、「とても飲み込みが早い子です。でもスペルがいい加減だから、そこはお母さんがしっかりと見てね」と。そういうわけで、おしりを叩きながら英語の宿題をさせている。これが親子ともに結構辛いのだけど、まあ、がんばれ!と励ましています。
アパートの裏は、平屋の家があって、その向こうは隣りにあるコンドミニアムの広大な駐車場である。その向こうは警察の敷地ということもあって、わりと広々とした景色が広がっている。その裏の平屋の屋根と、その隣の家の屋根のちょっとずれて重なり合ったところで、ネコが子どもを生んだ。それが1ヶ月ほど前のこと。4人きょうだいのネコたちが、このごろお母さんネコと一緒に屋根の上を散歩するようになった。ネコたちはみんな模様が違う。わたしは割と前からネコたちの存在に気がついていたので、子どもにも話していたのだが、子どもはまだ一度も見たことがなかった。ある日、わたしが台所で水仕事をしていると、どこからか小さい子どもの声で、一所懸命にネコに話しかけているのが聞こえてきた。台所の裏に接しているのは、複雑な場所に建っている西欧人の家である。お父さんはロマンス語を話していて、お母さんはこちらの人。子どもはこちらのことばを話しているのしか聞いたことがないのだけど、お父さんが一所懸命にロマンス語で話しかけているから、きっとどちらもできるのだろうと思う。その子どもがネコに話しかけているんだろうと思っていた。ところが、聞くともなく聞いていると、子どもの声が、はろー、きゃっと、ふわっつゆあねいむ?あいあむ、◯◯ちゃん、はろー、はうあーゆー?と言っている!あらなんと、これはうちの子だったのか!とびっくり。そのまま聞いていると、まあなんとかかんとか英語が使えるようになったんだなーと、大いに感心する程ペラペラと話しているではないか。からかったりしたら、すぐに気分を悪くするので、とにかくできるだけ長く聞き耳を立てることにした。ネコの子たちも、やっとうちの子を認識してくれたようで、興味深げにじっと子どもの様子を見つめていた。ネコと子ども、どちらが先におとなになるだろう。
_ あら、4月と5月は一度も書かなかったのか。。
とにかく慌ただしかった。夏に学生が留学するかどうかの選考がいくつかあった。最初の選考では無事に合格したのだけど、過去5年間に一週間以上日本に滞在した経験があるものは受験できないという記載があるのに、合格後に気づき、念のため確認したら、去年、渡航していたことが判明。すぐに在外公館に連絡して合格辞退の憂き目となった。もうひとつの選考では、随分と苦労した。その最大の理由は、剽窃が悪いこととされていない「文化」というのか、「風土」というのか。そういうところなので、まずはその説明から。妙に上手に書いていると思ったときは大抵、クロだった。そういう仕事関係でとても忙しかった。
それ以外では、良くも悪くも首都に住んでいることで、人間もいろいろ、イロイロということがやはりたくさんあった。もちろんこの場合の人間というのは同邦人ということなのだけど、ニホンジンってほんとうにややこしい。そういう中でやはり気心知れた凸凹時代の先輩がいてくれることはとてもとても、大きな救いであった。まあええわあ~と、笑っておしまい、である。いろいろな人がいるけれど、妙に親しげな人には要注意というのは、いつでもどこでも有効!そう思っているところがあるから、別に大きなロスはなにもないのだけど、まあ他人を観察するのは最大の醍醐味という人が多くて、自分のことではないけれど、あまり愉快ではないこともいくつかあった。首都って、そういう場所なのだと思う。
あとは、超絶おいしい珈琲豆を売るお店を発見して、もうそれ以外はとても飲めないという気持ちになってさえいる。ほんとうにおいしい。ビアレッティのコーヒーメーカーを買おうかどうかとさえ思案しているくらいである。もっともこの豆屋併設のカフェではペーパーフィルターでドリップをしていて、それでも十二分においしいのだから、入れ方の技量次第なのであろう。とにかくおいしい。あまりにおいしいので、わたしも某国へ戻ったら、コーヒー焙煎技術をどこかで修行して、サードウェーブコーヒー屋でもやろうかと思ったくらいである。わりと真剣に考えています!
あとは絶対的に慢性の活字不足で、もう読めるものは薬の説明書も読むくらいになっている。本がない。インターネットはなんだかもうまったく拒否反応で、新聞のニュースしか読んでいない。通信速度の問題もある。美味しいコーヒーとおもしろい本。なんとかして本をどこかで手に入れたい。
_ 某内陸国に来て、早1ヶ月半。ビザの関係ですでに2回も、隣国へ出国した。そういうのもあって、ずっとまだ地に足がついていないような感じだったのだけど、やっと長期滞在ビザ取得の目処も立って、落ち着いてきた。新しい国に来て早々に、不動産詐欺?というのか、まるで睡眠薬詐欺みたいな、あれよあれよという間にええ~っ!なんだこれは~!という目に遭った。このワタクシが?!という感じである。しかし、きっとそういう油断を衝かれたということなのだろう。わたしとしては、自力で解決できるはずの小さな問題だったのだけど、善意ある他人(だったのか、一味だったのか、もはや不明)が入れ替わり立ち代わり登場し、気がつけば大枚を巻き上げられていたという始末。この出来事が到着後一週間以内に起きたということもあって、ビギナーズバッドラックだったと今はもう落ち着きました。。こういうことって、あるんだな~。
今のアパートは、そういうこともあって、鉄壁な安全さを保つところを選んだ。一階に銀行があるというアパートで、だからかえって危ないんじゃないかという話もありますが、とにもかくにも24時間体制で誰かが見張っていて、知らない人には極めて入りにくいエントランスのあるところである。前のアパートのような、24時間窓を開けっ放しにしていてもオッケーなところと同様、安全性はとても高い。前と違って今度は掃除も洗濯もアパートのメイドさんがしてくれる。これも良し悪しなのだけど、なんとか今のところはうまく行っている。ような気がする。
それ以外の生活では、子どもも楽しげに新しい環境に順応している。ように見える。今のところは。わたしも子どもも、なんでも適当にやっていけるので、ずっと某国の延長線上のような生活を送っている。夫は仕事もあるし、どうせ一年間だけだということもあって、同行せず。
それにしても、新しい国は、とにもかくにも物価が高い。本当に高い。だって、大学の学食でさえ、某国の2倍もするのである。某国だったら、ヘタしたら、100円以下でもたらふく食べられるというのに、こちらでは飲み物も買えない。わたしはなんとかの一つ覚えみたいにお昼はずっとおなじものを食べている。学食で食べないときは、家から持ってきたお弁当である。最初、こちらの物価についての説明を受けたとき、「基準値である卵の市場価格を見て見ると・・・」ということばがあった。はあ、卵が基準値?と思わず、ほんとかな~と大いに疑ったのであるが、実際に卵はものすごく高く、市場経済のひとつの指標になっていることもわかった。日本とほとんど同じかそれ以上に高い。10個入りパックが250円である!なんて高いんだ!と、卵はほんの一例で、それ以外のものもうそのように高い。高すぎて、みんな自分の国ではなくて、もっと安くで買える隣国へ行くぐらいなのである。一体全体、どうなっているんだ!と、買い物をするたびに思う。
新しい友だち、凸凹大学時代からの先輩後輩知人たちも少なからぬ人数がいて、みんなに助けてもらいながら、なんとかやっています。アパートのWi-Fiがもう少し早ければなあ・・・ということが不満なくらいで、今のところはなんとかがんばっている。昨日は映画館で「美女と野獣」の実写版を見てきた。なにがおかしいって、映画鑑賞料二人分の値段が、ポップコーンMサイズ一箱と同じ値段だということ。。これに飲み物を二人分つけた日には、2千円を超えてしまうのです。なんて高いんだ~。それで映画は、アニメーション版にとても忠実に作ってあって、よかったと思います。音楽も同じだし。ガストンの意地悪さというか、そういうところもマイルドで、別に上映中止するほどの何かを示唆するような意図も感じられなかったし、いい映画だと思った。でももう少し、ベルのちょっと他の人とは違っているんだよというところを押し出してもよかったような気がする。という映画を見て、夜道を歩いて帰りながら、ああ、ここでの生活にやっと慣れてきたんだなと思った月曜日の朝でした。
_ 日本に帰ってきた。昨日から新任研修。いろいろと新しい話を聞く。寒さの余り、ほとんど何にも考えられない。子どもは日本の小学校に通学中。いろいろと悩ましいこともあるけれど、とにかく匍匐前進あるのみ。