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  1. ね (05-12)
  2. ニゲラ嬢 (05-11)
  3. ね (05-09)
lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

27-05-2011 / Friday [長年日記]

_ 今週、NHKのBSで午後の時間帯に放送されていた映画は、どれも秀作ぞろい。最初から最後まで観ることはできなかったのが残念。毎回、後半部分だけしか観られなかったけれど、もしレンタル屋にあるようだったら、いつか観てみたい。メモメモ:「父、帰る」「ある子供」「約束の旅路」。夜の映画もよさそうなものがたくさんあったが、もう夜更かしして映画を観ることができない。「サン・ジャックへの道」。これは、昨年、小さなマイブームが訪れていたフランス—スペインの巡礼街道が舞台の映画のようだ。いつか、好きなだけ映画を観たり、本を読んだり、できるようになればいいなあ。

オンライン・ラジオを聴くようになった。いろいろな意味で、なんの問題もないんだけど、今までずっと小さいけれど、わりとしっかりとしたオンキヨーのミニコンポで音楽を聞くのになれてきていたので、音が自分の正面から聞こえてくるというのに、まだ慣れない。部屋に音が溢れているという感じも薄いし(それはできない相談なのではあるが)、何を聞いてもちょっと薄っぺらな感じがしてしまうのはもう仕方がないのかもしれないけれど、気に入ったラジオ局(カナダらしい)のものをずっと聞いている。

「ねないこだれだ」「ちいさなうさこちゃん」「かくしたのだれ」といった定番あかちゃん絵本ではあるが、この3冊の共通点は、ほぼ正方形の小さなサイズということ。今QPさんにはこの三冊を交互にずっと延々と、ひたすら読むというブームが訪れている。読むといっても当然、わたしに読ませるわけだが、どれも短い文章なので、適当に暗記してしまったものを上の空で読んだりされるのは言語同断!らしく、きちんとそれなりに動作を付けたり声の抑揚を変えたりして読んでもらわなければ困るらしい。それでなんどもだめ出しをされて、わが子ながらこのこだわりとしつこさは、親譲りなんだろうなあと、頭が痛くなった。


26-05-2011 / Thursday [長年日記]

_ tDiaryはメンテナンス中?だとかで、一回アップロードして公開してしまうと、修正ができなくなってしまっている模様。昨日の日記は、そういうわけで、文章の推敲ができなくて、いつにましてへたくそ文章のお手本になっています。恥ずかしいのでわたしもなんとかしたいのですが、どうにもできないようです。メンテナンスが完全に終了するまでの辛抱のようです。

_ また子どもと一緒に豆を莢から取りだして、今回は豆ごはんを炊いた。今回は、昆布、酒、みりん、砂糖、塩を入れるというレシピ。いつもは、みりん、砂糖は入れない。ごはんがふっくらとやわらかく炊けたのがうれしい。

_ ずっと未開封にしていた先輩からのメール二通は、先週末、ひっそりと読んでみた。なんのことはない(期待していたような厳しいことばとか叱責はなく)当たり障りのない返信で、そりゃそうやなあと、なにか過剰に反応(というか期待)していた自分がやっぱりただの自意識過剰さんだったということで、解決しました。めでたし、めでたし。というか、そりゃそうとしか書けへんわなあ。。という感じでした。ああ、こりゃこりゃ、です。

_ 図書館にて。子どもが保育園に行っている間に銀行、郵便局、図書館へ。頭を使わずに読めるものがいいなと思って、桐野夏生「東京島」、堀江敏幸「本の音」、俵万智「かーかん、はあい」(正・続)。「東京島」は、、、珍しく中途半端な気がした。もっと厚い記述に仕上げることもできただろうにそうしなかったのは、とても表層的なところだけを書くことで、逆にリアリティを出そうとしたのかな、という一般的な感想しか思いつかないんだけど、想像力はかき立てられた。15少年漂流記にしろ、ロビンソン・クルーソーにしろ(スイスのロビンソンも含めて)、最初からある程度、ものがある状態で漂着するというのは、出来事の悲壮さの割合を大幅に緩和するような気もする。だから、生存本能に従って、ありったけの英知と知見を振り絞って、逆境を乗り越えていこうというエネルギーも沸いてくるのだろう。そういう、ストーリーとは関係のないことを考えながら読み終えたので、よけいに「出来事」の表面だけを斜め読みした感がぬぐえない。すみません。


25-05-2011 / Wednesday [長年日記]

_ 某日。サラ・ウォーターズ、エアーズ家の没落(上・下)、創元推理文庫。狂気に陥った人間と正気の人の対比に力点が置かれているわけではないし、明らかに存在するという前提に立った上での「館」そのものの邪悪さといったものは、キングの「シャイニング」ほどに背筋を凍らせるような怖さを感じさせることはない。シャイニングの場合、わたしは背表紙の文字に目を遣ることもできなかったくらいだった。しかしだからといって、怖くないというわけではない。むしろ解説の解釈とは違うのだけど、この館の邪悪さを「誘発」というか眠りを覚ましたのは、メイドのベティではなくて、信頼ならない語り手である田舎医師なのではないかと思った。10歳の時、ガーデンパーティーの時、誰もが少し気分を高揚させていたあの午後に、10歳の少年だった医師は、越えてはならなかったはずのカーテンの向こう側に足を踏み入れ、石膏細工の装飾のドングリをもぎ取ってしまった。この館との関わりが、それから30年後に医師として足を踏み入れた領主館で、ベティの診察をきっかけに始まってしまう。なぜこの医師は、それほどまでにこの館に執着するのか。エアーズ家の誰よりも、この家を賛美し正気の人びとの健全なる精神を蝕んでいく館の不穏さ、邪悪さを直視しなかったのか。きっと、30年前に館に魅入られた少年の再訪を、館はずっと待っていたのではなかっただろうか。一気に読んでしまったけれど、カタルシスがなかったのは、この医師が一時的には愛する人を亡くしたりして傷ついたとはいえ、館に対する執着を未だに持ち続けているからなのだろう。その、館と彼だけが理解し合っている狂気の表現が、イギリスの小説らしく上品に抑えられていたからなのかもしれない。そういう意味では、シャイニングよりも怖いというべきか。

_ 某日。サラ・ウォーターズ、エアーズ家の没落(上・下)、創元推理文庫。狂気に陥った人間と正気の人の対比に力点が置かれているわけではないし、明らかに存在するという前提に立った上での「館」そのものの邪悪さといったものは、キングの「シャイニング」ほどに背筋を凍らせるような怖さを感じさせることはない。シャイニングの場合、わたしは背表紙の文字に目を遣ることもできなかったくらいだった。しかしだからといって、怖くないというわけではない。むしろ解説の解釈とは違うのだけど、この館の邪悪さを「誘発」というか眠りを覚ましたのは、メイドのベティではなくて、信頼ならない語り手である田舎医師なのではないかと思った。10歳の時、ガーデンパーティーの時、誰もが少し気分を高揚させていたあの午後に、10歳の少年だった医師は、越えてはならなかったはずのカーテンの向こう側に足を踏み入れ、石膏細工の装飾のドングリをもぎ取ってしまった。この館との関わりが、それから30年後に医師として足を踏み入れた領主館で、ベティの診察をきっかけに始まってしまう。なぜこの医師は、それほどまでにこの館に執着するのか。エアーズ家の誰よりも、この家を賛美し正気の人びとの健全なる精神を蝕んでいく館の不穏さ、邪悪さを直視しなかったのか。きっと、30年前に館に魅入られた少年の再訪を、館はずっと待っていたのではなかっただろうか。一気に読んでしまったけれど、カタルシスがなかったのは、この医師が一時的には愛する人を亡くしたりして傷ついたとはいえ、館に対する執着を未だに持ち続けているからなのだろう。その、館と彼だけが理解し合っている狂気の表現が、イギリスの小説らしく上品に抑えられていたからなのかもしれない。そういう意味では、シャイニングよりも怖いというべきか。The Littel Starangerという原題を「誰」に解釈するかで、恐怖の度合いが変わるかも知れない。そういう意味で、解説の解釈とわたしの感想は異なる。


24-05-2011 / Tuesday [長年日記]

_ 某日。久方ぶりに某博物館へ。ウメサオタダオ展を見に行く。大学一回生から学振PDになるまでの足かけ9年余り、アルバイト要員として長らくお世話になった場所で、いろいろな人とも久しぶりにお会いした。生前の大先生にも何度もお目にかかったことはあったが、お話はしたことはない。なぜか運転手のおじさまに可愛がられていたので、ときどき、車に乗せていただいて、公園の中をドライブに連れて行っていただいたりすることがあった。といっても、年に一、二回だったけど。そういうノスタルジイも含まれるからだったのだけど、どちらかというと地味目の展示の、特にフィールドノートやらカードのコピーを手にとって読んでいると、もうそれだけで、万感の思いが迫ってきて、あれこれあれこれ考えた。わたしのノートはとても人様に公開できるような代物ではないけれど、ちょっと似ているところもあって、密かにうれしいと思ったところもあったり。いろいろ、いろいろな思いが頭の中に浮かんでは消えていく瞬間に、ああ今のこの時にノートをもっていないなんて、やっぱりわたしは終わっているよなあ、なんて改めて思ったりしたけれど、なんか違う別の感慨もあったりして、全体的に元気に気分になった。久しぶりの常設展示も、結構、大きな入れ替えもあったけれど、わたしの好きな展示コーナーは、ほとんど変わってなくて、これもまたノスタルジイに浸る。子どもも、ほとんど人のいない館内を好きに走り回って、言語コーナーのはらぺこあおむしの前では、根が生えたように動かなくなってしまった。そしてこれまた感慨深かったのは、引き離しても引き離しても、子どもが舞い戻ってべったり顔をつけて見入っていた展示コーナーが、かつてわたしがかかわった資料であったことだった。子どもにもその面白さがわかるんだろうか。もっともっとじっくりとみたかったけれど、それでも朝から出かけてもう午後三時半になっていた。大急ぎで挨拶を済ませて、バラ園をちょっと見て帰宅の途に。子どもは疲れて、わたしも大いに疲れて、帰りの電車では二人して爆睡した。

ちょっとことばにまとめられないくらい、頭の中がすっきりとした感じでいっぱい。行ってよかった。


22-05-2011 / Sunday [長年日記]

_ いつのまにか梅雨の気配がすぐそこでわれわれを待ち構えていたかのような雨模様の明け方、カーテンは引いたままで窓を全開にしてもう一度眠りについた。

布地やさんで、子どもの帽子にぴったりな麻の生地を見つけた。若干、微妙な大きさの布だけど、頭も小さいからこれで足りるかと思って、思い切って清水の舞台から飛び降りて購入(JPY340)。子ども用の帽子は、お店で買うと普通に千円以上の値札がついている。安いお店だと300円というものもあるので、そういうのを買えばよいのだろうけど、そのあたりは気持ちの問題とやらで、わざわざ布を買ったりなんかしてしまうのだった。アンパンマンのキャラクター的かわいさ(お話の内容は別として)がまだよくわからないので、むやみやたらとアンパンマン漬けにはしたくないとか、そういうややこしい気持ちなどもたなければよいのですがね。。


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