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  1. ね (06-13)
  2. ラギ (06-11)
  3. ね (06-05)
lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

20-06-2012 / Wednesday [長年日記]

_ 「オリエント急行の殺人」再読。これが一番好きかもしれない。なぜならば、人間のドラマの要素が一番ダイナミックに扱われているためだと思う。またどんなに省略しようと脚色しようと揺るがない小説の骨格が見事に構築されているため、ドラマ化(映画化)されたものと小説との齟齬が極めて小さい。そのため、映画を先に見た読者は、単なるドラマのシナリオを再読するだけでない躍動感をさらに追体験できる。クリスティが劇作家としても見事な手腕をみせていたことを思えば、当然といえば当然のことなのかもしれない。視覚的なことこの上ない小説。少し都合がよすぎたり、うそーというしかない筋書きや、もっと説明してよ!という小さな破綻というか、小さな無理は確かにある。でも読んで楽しいという読書の最大の魅力が、この小説の全体にちりばめられている。つまりは、次にどうなるかを知りたいばかりにページをめくる手が止まらないということである。わたしは映画版に出演していたローレン・バコールが大好きなので、この映画がテレビで放送される度に、万難を排して観ることにしている。またそろそろ観たくなった。


13-06-2012 / Wednesday [長年日記]

_ NHKの大河ドラマをなんとか観たいと思っているのです。視聴率アップの貢献したいとかそういうこともあるし、松山氏が好きだとかそういう理由ももちろんあります。ところが、今、我が家ではテレビはすっかりと封印されているのです。うちの子どもが初めて「清盛」を観たとき、なんだか怖い顔をしたはげ坊主の人がアップになったのです、運悪く。。爾来、子どもはテレビすべてを怖がるようになり、とくに時代劇ドラマの登場人物はすべて「オオカミ」だと思い込んでいます。なぜオオカミなのでしょう?もう全力で知りたいです。子どもは少し前まで「どろぼう/とうぞく」が一番怖いと思っていました。それが今はオオカミです。お風呂で水遊びに一所懸命になって、湯船になかなか入ろうとしないとき、「オオカミさんが来るよ」というと、怯えた顔で湯船に飛び込み、わたしにしがみついて離れようとしません。なのでお湯から上がることができず、「オオカミさんはもう行ったで−」というのですが、子どもはまさかおかーちゃんがウソをつくとは思っていないので、「まだいる」と信じ込んで泣くこともできないくらいにびびりまくっています(申し訳ないですが、おかしくて仕方がなかったりします、ごめん、子どもよ)。食事中、わざとスプーンを落としたりするので、「オオカミさんが見てるかもしれへんよ」というと、ビデオを停止させたときのようにぴたりと動きが止まってしまいます。一番困るのは、テレビ全体を怖がるようになったことで、またいつ「オオカミ」が出てくるかわからないと思ってか、おかあさんといっしょも見なくなってしまいました。絵本の「3匹の子豚」では、最後にオオカミは煙突から落ちて、暖炉にかかっていたスープの大鍋に落ちてしまいます。子どもはそれで安心するのでしょう。この2ヶ月近く、夜は「3匹の子豚」しか読まなくなりました。ちょっと心配になって、耳の先生でもある児童心理学の先生に相談しようかと思いました。その前に、保育園の先生にも聞いておこうと思い、今朝、相談しようとすると、子どもの友だちがわたしのところにやってきて、なぜかこそっと内緒話を耳打ちしてくれようとします。なになに?と聞けば、、、。なんと保育園のトイレコーナー(おまるがたくさんあるところ)に、オオカミが住んでいるとのこと!保育園全体がオオカミを怖がっているんかいな!オオカミは何かの暗喩なんでしょうか。トイレの花子さん的な何か?そういうわけで、「ぐりとぐら」で、ふたりが作ったカステラを、オオカミさんもまた一緒ににこにこと食べているところを一所懸命読むのですが、子どもはこれはオオカミの皮を被ったオオカミだと思っているがごとく、全然、信用していません。オオカミだって、そんなに悪いヒトじゃないんだぜと思うんですが、こういうのも、あるとき突然、考え方が変わることもあるかと思って、ふたりでオオカミに怯えている毎日です。


11-06-2012 / Monday [長年日記]

_ 月曜日の朝から息切れしている。子どもを保育園に送る際の、半ば予定行事なのであるが、子どもがとにかく大泣きに泣いて暴れる。世の人は、この状態を「暴暴」などと呼んだりするそうだ。うちの子どもの場合、もうとにかくそういうことばを通り越して、保育園を揺るがすほどの事態になっていたりするのです(笑)。とにかく、家を出てから保育園に着くまで、辺り一面に響き渡る大声で泣き、通勤通学の人びとの中には、これが誘拐だったらあとで見て見ぬふりしてしまったという自責の念を覚えずにすむようにと思ってか、声をかけてくれる人もいるくらいなのだ。朝の貴重な時間を割かしてしまって申し訳ない。保育園に着いても、扉が開けられない。扉を開けるために片手をノブにかけると、片手で子どもを抱くことになる。その間隙を突いて、子どもは素早く脱走するのである。扉の前の攻防戦で、まず給食室の先生が出てきてくれて、その間に登園したお友達のおばあさんが園長先生に知らせてくれた。小さい組のときの先生が、爆発的な大声を遠くで聞きつけて、あ、これは、もしかして、、と玄関に出てきて下さった。そのときにはもう園長先生が来て抱っこしてくださっていたのだが、ふとした隙をついて、先生の腕を離れて、玄関に猪突猛進していた。靴下のまま、わたしもダッシュして、タッチの差で正門の扉を閉めて、なんとか捕獲体制を取る。園長先生がおいかけて来てくださって、やっと完全捕獲。あ〜。小さい組のときの先生が、「月曜日の朝はみんなそうですよ。でもわたしは某暴ちゃんのあの泣き声が懐かしかったです♪」と言ってくれた。。朝からハーフマラソンしたようなエネルギーを使った。。元気なことはよいことだけど、ちょっと度を超してるんじゃなかろうかと、心配したり。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ ラギ [えーと、うちもすごかったです(苦笑)。号泣しすぎで保育園の玄関におう吐なんて前科もたっぷりあります。それに余裕なく対..]

_  [わわわ、、、そ、そうなんですか、泣きすぎで吐いてしまうこともあるとは!おかあさん、びっくりしたでしょうねえ。。 でも..]


07-06-2012 / Thursday [長年日記]

_ サリンがばらまかれた日、わたしはアルバイト先の博物館にいた。お昼だったのかおやつの休憩のときだったのか(多分、お昼だな)、なにか想像もつかないような事態が発生したということをテレビのニュースでみた。そのときにみんなで話したことは、東京には人が住みすぎているから、生態環境が耐えられなくなるほどの圧力がかかり、なにかの秩序が乱れた結果なのかもしれない、なにしろ東京の地下鉄は深いからね、、、というような内容だった。もちろんその頃には、「毒ガス」ということばが報道の中で使われていたから、なんらかの人為的な行為の結果という可能性をまったく排除していたわけではなかったと思う。しかしテロということばは、まだ市民生活の中の語彙にはひっそりとしか含まれていなかったように思う。「テロルの決算」という本があることは知っていたから(その時はまだ読んでいなかった)、テロということばは政治と親和性が高いようなことばではないかなと漠然と思っていたくらいで、。「宗教」ということばに対しては、高校時代から友だち同士で話すときには存分に「新興」という修飾語をたっぷりと使うことはあった。どちらかというと学生運動の残光がちらちらときらめく自由な学校にいたので、先生たちとも政治や宗教のことをよく話合ったりもしていた。先生たちが如何にして、生徒たちの味方になったかとか、そんな話もよく聞いていた。それでも、あるいはそれだからなのか、どんな接続詞を使えばよいのかどうすればいいのかわからんが、テロということばをどういうふうに使うのが適切なのか、誰も知らなかったように思う。「赤い旅団」でしたっけ、新聞オタク小学生だったので、しばしばその文字が紙面に登場する度、結局なにもわからないのに、真剣に読んでいたことを思い出す。

今回、身柄を拘束された女性もそうだし、年末に出頭してきた男性もそうだけど、誰かとずっと一緒に生活をしていたということに、わたしは(よかったな)という気持ちを持っている。かれらがどんな役割を果たしたのか、どれほどの罪を犯したのかということについては、これから明らかになっていくのだろう。だからそれについては、専門の人たちがいろいろと明らかにしてくれることと思う。今、新聞などで断片的に伝えられる情報を読む限りにおいては、この人たちが今まで寝食を共にする人と普通の生活を過ごしていたらしい。そういう経験があったのだから、きっと、その間に考えたことをはっきりと振り返って伝えることができるんじゃないかなと思ったりする。渦中にある当人だって、その当座には全然わかっていないようなことって、あるもんだ。ずっとあとになってから、その時のことをわかるということがあるのだ。


06-06-2012 / Wednesday [長年日記]

_ シメサバが好き。7〜8ミリくらいの細さに切って、オリーブオイル、酢、砂糖、醤油、好みのハーブ類(シソと茗荷が今の気分です♪)、好みの野菜を適当にざくざくと混ぜて、冷蔵庫で冷やしておく。トマト、アボカド、きゅうり、タマネギ、水菜を適当に合わせておき、フライパンで甘みが出るまでしんなりと焼いたパプリカや万願寺を飾り付けて、気分で鰹節をかけて食べます。子どもも好き。作ろうと思って作るのではなく、なんとなく材料が揃っているなあと思ったら、買い置きの半額で買って冷凍しているシメサバをぱっと一瞬だけ焼いて作っている。サバがおいしいのは、魚としては脂がのっているからなのだろうけど、青い魚類は大抵、どれもおいしいと思う。願わくば、これからもときどき、贅沢のひとつとして、シメサバが食べられるような生活を送れればよいなあと思っている。


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